平成21年度砂利採取業務主任者試験


法令問題 全問必須 問1~問10 10問全部解答

技術問題 必須問題 問11~問17 7問全部解答
     選択問題 問18~問25 8問中3問解答

※ 技術問題は必須問題と選択問題に分れています。選択問題は3問を選択して解答のこと。





問1 砂利採取法の適用に関する記述について、正しいものを次の(1)
   ~(4)のうちから一つ選べ。

(1) 個人が庭を修理するために一時的に砂利を採取する場合、砂利採取法が適   用される。 (2) 洗浄を伴わない砂利の選別(ふるいわけ)行為のみを独立して行う場合、砂   利採取法が適用される。 (3) 砂利の採取行為そのものによりもたらされた災害でなくとも、災害の発生   と砂利の採取行為とが社会通念上原因と結果の関係に立つものであれば、そ   れは砂利の採取に伴う災害として砂利採取法の適用を受ける。 (4) 採取する砂利に粒径が300ミリメートルを超える岩石が少量でも含まれる   場合、砂利採取法は適用されない。
問2 砂利採取業者の登録に関する次の(ア)~(エ)の記述のうち、誤
   っているものの組合せはどれか。(1)~(4)のうちから一つ選べ。

(ア) 砂利採取業を行おうとする者は、その事務所の所在地を管轄する都道
  府県知事の登録を受けなければならない。

(イ) 砂利採取業を行おうとする者が、法人ではなく、個人である場合は、
  都道府県知事の登録を受ける必要はない。

(ウ) 砂利採取業の登録を受けようとする法人は、都道府県知事に提出する
  申請書に業務の監査に当たる者(株式会社の監査役、協同組合の監事等)
  の氏名を記載しなければならない。

(エ) 都道府県知事は、砂利採取業を行おうとする者からの登録の申請によ
  り、砂利採取業者登録簿に登録したときは、遅滞なく、その旨を申請者
  に通知しなければならない。
(1) (ア)と(イ) (2) (ウ)と(エ) (3) (ア)と(イ)と(ウ) (4) (イ)と(ウ)と(エ)
問3 砂利採取業者の登録に関する次の(ア)~(エ)の記述のうち、正
   しいものの組合せはどれか。(1)~(4)のうちから一つ選べ。

(ア) 砂利採取業の登録の申請を行う者が法人であって、その業務を行う役
  員のうちに、砂利採取法の規定により罰金以上の刑に処せられ、その執
  行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から2年を経過して
  いない者がいるときは、その登録は拒否される。

(イ) 砂利採取業者は、砂利採取業務主任者が不在となった日から1週間を
  経過してもなお砂利採取業務主任者を置いていないときは、その登録を
  した都道府県知事により、その登録を取り消され、又は6か月以内の期
  間を定めてその事業の全部若しくは一部の停止を命じられることがある。

(ウ) 都道府県知事は、その登録を受けた砂利採取業者が都道府県知事又は
  河川管理者にょる砂利採取計画の認可の取消しを受けたときは、その登
  録を取り消し、又は6か月以内の期間を定めてその事業の全部若しくは
  一部の停止を命ずることができる。

(エ) 都道府県知事は、その登録を受けた砂利採取業者が都道府県知事又は
  河川管理者による認可採取計画の変更命令に違反したときは、直ちにそ
  の登録を取り消し、又は6か月以内の期間を定めてその事業の全部若し
  くは一部の停止を命ずることができる。
(1) (ウ)と(エ) (2) (ア)と(イ)と(エ) (3) (ア)と(イ) (4) (ア)と(ウ)
問4 砂利採取法に基づく採取計画の認可、変更認可等に関する記述につ
   いて、正しいものを次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。
(1) 砂利採取業者が、採取計画の認可を受けた都道府県知事又は河川管理者か   ら当該認可採取計画の変更命令を受けた場合、直ちに認可採取計画が変更さ   れたこととなるので、砂利採取業者にその変更認可申請の義務は生じない。 (2) 採取の方法、災害防止の方法等に全く変更はないが、採取量が認可を受け   た採取計画よりも減少することとなる場合、変更の認可を受けなければなら   ない。 (3) 砂利採取業者は、認可を受けた採取計画に採取跡の埋めもどしや廃土の処   理を定めている場合、災害発生のおそれがなければ、必ずしもこれらを行う   必要はない。 (4) 砂利採取業者は、採取計画に定める採取期間前に砂利採取場における砂利   の採取を廃止した場合、採取計画の認可をした都道府県知事又は河川管理者   に廃止した旨を、遅滞なく届け出なければならない。
問5 砂利採取法に基づく採取計画の認可に関する記述のうち、正しい
   ものの組合せはどれか。(1)~(4)のうちから一つ選べ。

(ア) 砂利採取業を行おうとする者は、自己所有地において砂利の採取を行
  う場合でも、採取計画の認可を受けなければならない。

(イ) 他の業者から砂利を全て購入し、砂利の洗浄のみを行っている場合も、
  採取計画の認可を受ける必要がある。

(ウ) 認可の申請に係る採取計画に基づいて行なう砂利の採取が他人に危害
  を及ぼし、公共の用に供する施設を損傷し、又は他の産業の利益を損じ、
  公共の福祉に反する場合にあっては、当該採取計画は認可されない。

(エ) 都道府県知事又は河川管理者は認可に条件を付すことができるが、こ
  の条件は、認可に係る事項の確実な実施を図るため必要な最小限度のも
  のに限り、かつ、認可を受ける者に不当な義務を課することとなるもの
  であってはならない。
(1) (ア)と(イ)と(ウ)と(エ) (2) (ア)と(ウ)と(エ) (3) (イ)と(ウ)と(エ) (4) (ア)と(イ)と(エ)
問6 砂利採取法に基づく採取計画に定めるべき事項に関する次の(ア)
   ~ (エ)の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(1)~ (4)
   のうちから一つ選べ。
(ア) 砂利の採取に伴う災害の防止のための方法
(イ) 砂利の採取の期間及び採取をする砂利の用途
(ウ) 採取をする砂利の種類及び数量
(エ) 砂利の採取の方法及び採取をする砂利の販売価格
(1) (ア)と(イ)と(ウ) (2) (ア)と(ウ) (3) (イ)と(エ) (4) (ア)と(ウ)と(エ) 利根川、信濃川、石狩川
問7 砂利採取法第40条第1項に定められている裁定の申請に関する
   下記の記述について、[(ア)]~[(エ)]に入る語句の正しい組合せ
   を次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。

  第16条、第20条第1項又は第22条の規定による処分(河川管理者が
 行なつたものを除く。)に不服がある者は、[(ア)]に対して[(イ)]の申請
 をすることができる。この場合には、[(ウ)](昭和37年法律第160
 号)による[(エ)]をすることができない。
(ア)(イ)(ウ)(エ)
(1)都道府県知事変更行政手続法不服申立て
(2)公害等調整委員会変更行政不服審査法取消申立て
(3)都道府県知事裁定行政手続法取消申立て
(4)公害等調整委員会裁定行政不服審査法不服申立て
問8 砂利採取法規では、砂利採取業者は当該認可に係る砂利採取場の見
   やすい場所に標識を掲げ、また砂利採取場を管理する事務所ごとに帳
   簿を備え、その業務に関し所定の事項を記載し、これを保存しなけれ
   ばならない旨規定されているが、標識の掲示及び帳簿の記載に関する
   次の(ア)~(エ)の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
   (1)~(4)のうちから一つ選べ。

(ア) 砂利採取業者は、砂利採取場を管理する事務所ごとに帳簿を備え、記
   載の日から2年間保存しなければならない。

(イ) 帳簿に所定の事項を記載せず、虚偽の記載をし、又は帳簿を保存しな
   かった者は、3万円以下の罰金に処せられる。

(ウ) 標識の掲示をしなかった者は、砂利の採取計画の遵守義務に違反する
   こととなり、3万円以下の過料に処せられる。

(エ) 帳簿を備え、所定の事項を記載すれば、カード式であれ、伝票式であ
   れその帳簿の体裁はどのようなものでもよい。
(1) (イ)と(エ) (2) (ア)と(イ)と(エ) (3) (ア)と(ウ)と(エ) (4) (ア)と(イ)と(ウ)と(エ)
問9 砂利の採取に関連する法令に関する記述について、[(ア)]~
   [(エ)]に入る語句の正しい組合せを次の(1)~(4)のうちから
   一つ選べ。

  砂利採取場で水洗式分別施設を設置して、公共用水域に水を排出しようと
 するときは、採取場の名称及び所在地、水洗式分別施設の構造及び使用の方
 法等の事項を[(ア)]に届け出なければならない。【水質汚濁防止法】

  砂利採取業者が、土砂等の運搬の用に供するため大型自動車(事業用自動
 車であるものを除く。)を使用しようとするときは、経営する事業の種類及び
 規模その他の概要、自動車登録番号及び最大積載量等の事項を[(イ)]に届
 け出るとともに、当該大型自動車について表示番号の指定を受けなければな
 らない。【土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特
 別措置法】

  砂利の採取を行おうとするとき、[(ウ)]は、労働者が墜落するおそれの
 ある場所、土砂等が崩壊するおそれのある場所等に係る危険を防止するため
 必要な措置を講じなければならない。【労働安全衛生法】

  警察官は、過積載をしている[(エ)]に対し、当該車両に係る積載が過積
 載とならないようにするため必要な応急の措置をとることを命ずることがで
 きる。【道路交通法】
(ア)(イ)(ウ)(エ)
(1)環境大臣国土交通大臣砂利採取業務主任者車両の所有者
(2)都道府県知事都道府県知事砂利採取業務主任者車両の運転者
(3)環境大臣都道府県知事砂利採取業者車両の所有者
(4)都道府県知事国土交通大臣砂利採取業者車両の運転者
問10 砂利の採取に関連する法令に関する記述について、正しいものを
   次の(1)~ (4)のうちから一つ選べ。
 (1)国立公園の普通地域内では、都道府県知事へ届け出なければ土石を採取し    てはならない。【自然公園法】  (2)海岸保全区域内で土石の採取を行う場合は、海岸管理者の許可を受けなけ    ればならない。【海岸法】  (3)4ヘクタールを超える農地を転用する場合は、都道府県知事の転用許可を    受けなければならない。【農地法】  (4)保安林内で土石の採掘を行う場合は、都道府県知事に報告しなければなら    ない。【森林法】
問11 砂利の供給源となる岩石・鉱物及びその地質構造の特徴について、
   誤っているものを次の(1)~ (4)のうちから一つ選べ。
 (1)砂利は河川の上流の地質の影響を受け、その地質が複雑で多様な岩石から    なる場合には、砂利を構成する岩石の種類は多い。  (2)岩石には風化されやすい性質を持つものや堅硬で風化されにくい性質を持    つものなど、いろいろなものがあるので、地質の構成比率と砂利の岩種の構    成比率は、必ずしも一致する訳ではない。  (3)砂利は長年月にわたって風化・淘汰(とうた)されて岩塊から粒状になっ    ているので、脆(ぜい)弱な部分やアルカリシリカ反応性鉱物などは除去さ    れている。  (4)河川上流部から採取した砂利よりも下流部で採取した砂利の方が実積率は    高い。
問12 粉じんに関する次の(1)~(4)の記述のうちから、誤っている
   ものを一つ選べ。
 (1)作業環境の粉じん濃度測定では、吸入性粉じんが対象である。  (2)大気環境では、浮遊粉じんのうち、とくに10μm以下の粒子を対象とし    て浮遊粒子状物質にかかわる環境基準が設定されている。  (3)粉じん中の遊離けい酸は、その合有率の多少にかかわらず人体への影響は    強くない。  (4)排ガス中のダスト濃度は、標準状態(温度0℃、圧力 101.325    kPa)の乾き排ガス1m3中に含まれるダスト質量であり、g/m3の単位で    表わされる。
問13 選別機に関する次の(1)~(4)の記述のうちから、誤っている
   ものを一つ選べ。
 (1)トロンメルは、傾斜した円筒形ふるい網の回転によって円筒内を流れる砂    利・砂をふるい分ける。ふるい網が円筒であるため有効ふるい面積は小さい    が、構造が簡単で動力が少なく振動も少ない。  (2)振動ふるいは、振動によって処理物をふるい網上で成層流動させ、平面ふ    るい網のほとんどを有効に使用しているので、面積あたりの処理能力が大き    く、ふるい分け精度が一般に高い。  (3)リップルフロースクリーンは、水平網面を上下運動により網下と網上産物    にふるい分け、中粒以上のふるいとして使用されている。  (4)スパイラル分級機は、自然沈降式の湿式分級機である。構造は縦長方向に    傾斜した底面をもつ縦長のタンクとその底面に平行におかれたスパイラルと    スパイラル軸とからなり、砂の分級、水洗に使用されている。
問14 砂利採取に関する記述として正しいものを次の(1)~(4)のう
   ちから一つ選べ。
 (1)山砂利採取における残壁の1ベンチの高さは10m以下とするが、固結度    が高く発破を必要とするような砂利層の場合は15m以下とする。  (2)陸砂利採取において、農地での掘さく深さは特に限定されていないが、災    害防止や終掘後の埋め戻し等を十分考慮した深さであること。  (3)農地での砂利採取跡地の埋め戻し材料は、農地の保水性を保つため不透水    性を有し、施工後の不等沈下や圧密沈下を生じないもの等を選び、使用すべ    きである。  (4)深い海域での海砂の採取は、水中ポンプ方式では揚程が低く採取効率が悪    いので、専らガット方式が採用されている。
問15 図に示すようなシックナ(連続式沈降濃縮装置)がある。アンダー
   フローの固体分濃度Cを求める次の(1)~(4)の式のうちから、
   正しいものを一つ選べ。
    なお、汚濁粒子の沈降速度は一定とし、オーバーフローの固体分濃
   度Cはゼロと仮定する。


(1) C=C(Q/Q) (2) C=C(Q/Q) (3) C=C(Q+Q) (4) C=C(Q-Q
問16 バックホウによる掘さく積込作業について述べた次の(1)~
   (4)の記述のうちから、適切でないものを一つ選べ。
 (1)ダンプトラックに積込むときは、バケットを荷台の後方から旋回させて積    込むのがよい。  (2)バケットに大きな玉石などがすくい込まれ、能力限界で旋回するときは、    努めてゆっくり操作して積込または排出を終えるのがよい。  (3)傾斜地における移動では、機械の進行方向が傾斜面に対して、なるべく正    対(斜面に対して真正面に向きあうこと)するように移動・走行するのがよい。  (4)法肩(のりかた)に接して作業するときは、クローラの向きが法肩に対して    平行となるように機械を配置するのがよい。 坂東太郎、筑紫次郎、四国三郎
問17 下記の(A)~(D)は渦巻ポンプの運転に関して述べたものであ
   る。文中の[(ア)]~[(エ)]に入る語句の正しい組合せを次の(1)
   ~(4)のうちから一つ選べ。

 (A) 一つの渦巻ポンプで吐出し量を2倍にするためには、回転速度を
   [(ア)]倍にすればよい。
 (B)渦巻ポンプを起動する場合は、まず吐出し弁を[(イ)]にしてから始
   動し、漸次弁を開いて行く方がよい。
 (C)性能が同じ2台のポンプを使用して揚程を増加させるには、それらを
   [(ウ)]に結合して運転すればよい。
 (D)性能が同じ2台のポンプを使用して吐出し量を増加させるには、それ
   らを[(エ)]に結合して運転すればよい。
(ア)(イ)(ウ)(エ)
(1)半開直列直列
(2)全閉直列並列
(3)全閉並列並列
(4)半開並列直列
問18 砂利を満載した容器合計質量Q(kg)を下図のような天びんの左
   端に吊り下げ、支点から2mの右端に未知質量M(kg)のおもりを
   吊り下げたところ、天びんの竿(さお)が水平(つりあいの状態)と
   なった。つぎに、同じ天びんで、M に5kgの質量を付加して支点か
   ら右方1.5mの所に吊り下げたところ、この天びんの竿が再び水平
   となった。
    下記の文中の[(ア)]~[(ウ)]に入る語句の正しいものの組合せ
   を次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。
   ただし、天びんの竿の質量及び容器とおもりを吊るした綱の質量は
   無視するものとする。

  M(kg)による天びんの最初のつり合いから、[(ア)]なる関係がえられ
 る。つぎに、M +5(kg)による天びんの二度目のつり合いから[(イ)]な
 る関係がえられる。そこで、(ア)の関係を(イ)の関係に代入すれば、
 Q=[(ウ)](kg)が求まる。

(ア)(イ)(ウ)
(1)M=2QQ=1.5M+7.515
(2)M=0.5QQ=1.5M+7.530
(3)M=2Q1.5Q=M+530
(4)M=0.5Q1.5Q=M+515
問19 河川および河川砂利に関する(ア)~(カ)の記述のうち、誤って
   いるものはいくつあるか。次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。

 (ア)河川の下流側から上流に向かって右側が右岸、左側が左岸である。

 (イ)河川で産する砂利の性質は、その河川流域内に賦(ふ)存する岩石によ
   ってほぼ決定される。

 (ウ)水の流れには、侵食、運搬および堆(たい)積という三つの大きな作用
   がある。

 (エ)河川の高水敷とは、河川敷や川原と呼ばれ、低水路よリー段高い部分
   のことである。

 (オ)堤外地とは、堤防によって洪水・氾濫(はんらん)から守られた住居
   や農地のある側である。

 (カ)河川砂利は、一般に上流部では粗粒が多く、下流部では細粒が多い。
(1) 一つ (2) 二つ (3) 三つ (4) 四つ
問20 音に関する次の(1)~(4)の記述のうちから、誤っているもの
   を一つ選べ。
(1)空気中を伝播する音波は縦波(疎密波)であり、常温での伝播速度(音速)は   約540m/秒である。 (2)人間の耳に聞こえる音波の周波数は通常20~20,000Hzの範囲で   ある。 (3)音の強さは音圧レベルを定義し、デシベル(dB)で表す。騒音レベルは、こ   れに周波数による人の聴覚補正などを行ったものである。 (4)高周波の音波は、低周波の音に比べ減衰しやすく遠くまで届かない。また、   同じ防音壁の場合、低周波の音より高周波の音のほうが遮へい効果は大きい。
問21 破砕に関する次の(1)~(4)の記述のうちから、誤っているも
   のを一つ選べ。
(1)ロッドミルには転動ロッドミルと振動ロッドミルの2種類があり、同じエ   ネルギーを投入する場合は、後者の方がより高い破砕比(フィード粒径/産   物粒径)を得ることができる。 (2)破砕においては、フィードの粒径が小さくなるほど、同じ破砕比を得るた   めに必要なエネルギーは増加する。 (3)閉回路破砕では開回路破砕の場合より、粒度分布の狭い破砕産物を得るこ   とができる。 (4)破砕産物の粒度および粒径の分布は、通常、岩種や破砕機によらず、ほぼ   一定になると言われている。
問22 砂利採掘跡地の埋戻し量1,358m3に礫(れき)混り土を地山土
   量で1,240m3の埋立てを行った後、不足分は砂質土の土取場から
   補うこととなった。この場合の地山掘さく土量はいくらか、次の
   (1)~(4)のうちから正しいものを一つ選べ。
    ただし、礫混り土および砂質土の土量換算係数は、それぞれ
   0.95、0.90とする。
(1) 160m3 (2) 200m3 (3) 250m3 (4) 310m3
問23 ベルトコンベヤの蛇行を防止するために必要な対策に関する記述
   のうち、不適切なものを次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。
(1)搬送物(積載物)の片寄りを避け、ベルトの進行方向中央部に搬送物が載る   ように調整する。 (2)損傷及び偏摩耗したローラやプーリを交換する。 (3)ねじ式テイクアップ(緊張装置)を取り付ける場合は、駆動プーリ軸に取り   付ける。 (4)自動調芯キャリヤローラや自動調芯リターンローラを適宜使用する。
問24 商用電源の単相交流に関する次の(1)~(4)の記述のうちから、
   誤っているものを一つ選べ。
(1)100/a Hzの交流の1周期は a/100 秒である。 (2)b(V)の交流電源にr(Ω)の抵抗器を接続した回路に流れる電流は    b/r(A)である。 (3)変圧器の2次巻線の巻き数が1次巻線の巻き数の1/cであったとすれば、1   次巻線に供給された交流電圧と2次巻線に誘導された交流電圧の比は1:c   である。 (4)ニクロム線電熱器の発熱量は、同じ電圧であれば、交流電源を使用しても   直流電源を使用しても同様である。
問25 下記の(A)~(C)は、気象災害が想定される際に発せられる情報お
   よび気象観測について述べたものである。文中の[(ア)]~[(エ)]
   に入る正しい語句の組合せを次の(1)~(4)のうちから一つ選べ。

(A)砂利採取場でも発生する崖崩れ・土石流等の土砂災害の危険性は、降
  雨により土壌中にたまっている水分量との関係が深いとされている。
  [(ア)]とは、土壌中に貯留される降水量の指数で、「タンクモデル」とい
  う手法により[(イ)]から算出する。

(B)[(ウ)]とは、大雨などによって、災害が起こるおそれがある場合に、
  その旨を注意して行う予報を言う。

(C)[(エ)]とは「地域気象観測システム」を表す英語の略語で、雨、風、雪
  などの気象を地域的ならびに時間的に細かく捉えるため、降水量、風向、
  風速、気温、日照時間、積雪の深さ等の気象要素の自動観測を行うシス
  テムを言う。
(ア)(イ)(ウ)(エ)
(1)土壌雨量指数流出量警報ユレダス
(2)土壌貯留指数流出量注意報アメダス
(3)土壌貯留指数雨量警報ユレダス
(4)土壌雨量指数雨量注意報アメダス
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