平成十四年度八月期 航空通信士試験 通信

問1  レーダー誘導により有視界飛行方式で飛行中、前方に雲があった。この場合の処置で正
    しいものはどれか。

  (1) 管制官に状況を伝えれば問題はない
  (2) レーダーで誘導されているので問題はない
  (3) 雲から離れて飛行する義務がある
  (4) トラフィックの状況を伝えてきたので、そのまま雲に入って飛行した


問2  国内において、航空機局相互間で航行の安全上必要な通信を行う際に使用する周波数は
    どれか。

  (1) 121.5MHz
  (2) 122.6MHz
  (3) 124.9MHz
  (4) 133.9MHz


問3  フライトプランについて正しいものを選びなさい。

  (1) 飛行する前には、必ずフライトプランを提出して許可を得なければならない。
  (2) フライトプランの出発時刻は、日本標準時を使う。
  (3) VFRでのフライトプランの巡航高度の欄には、巡航する高度を記入する。
  (4) 出発飛行場、目的飛行場の欄には、ICAOの地点コードが指定されていない飛
      行場の場合には、ZZZZを記入する。


問4  緊急事態の「不確実の段階」に行われる通信捜索で正しいものはどれか。

  (1) 第一段通信捜索
  (2) 第二段通信捜索
  (3) 緊急通信捜索
  (4) 拡大通信捜索


問5  次の通信のうち最も優先されるものはどれか。

  (1) 航空交通管制に関する通信
  (2) 方向探知に関する通信
  (3) 正常運航に関する通信
  (4) 気象情報に関する通信


問6  総合航空情報パッケージについて、誤りはどれか。

  (1) AIP、AIP Amendments、AIP Supplements、NOTAM、AIC、AIRACが含まれる
  (2) NOTAMは一時的で短期間の情報や、通知するための時間的余裕のない場合に
      テレタイプ回線で配布される。
  (3) AIPは民間航空の運航に必要な諸施設、組織等に関する永続性をもつ情報を収集し
      たものである。
  (4) AIP、AIP Amendments、AIP Supplements、NOTAM、AIC、チェックリストおよび
      サマリーが含まれる。


問7  「NEGATIVE」の意味で正しいものはどれか。

  (1) 繰り返します。
  (2) 確認して下さい。
  (3) 送信した情報は取り消して下さい。
  (4) ちがいます。承認されません又は正しくありません。


問8  無線通信が他の管制機関等へ移管される場合の対応について誤りはどれか。

  (1) 「MONITOR」と指示された場合は、直ちに指定された管制機関等の周波数
      に切り換えて聴取し相手局からの呼び出しを待つ。
  (2) 通信設定の時期が指定されなかった場合は、直ちに周波数を変更して新たな管制
      機関等の通信設定をはかる。
  (3) 通信設定の時期が指定された場合は、直ちに周波数を変更し新たな周波数をその
      指定された時期までに聴取したのち、新たな管制機関等と通信設定をはかる。
  (4) 周波数の変更により新たな周波数で通信設定ができない場合は、直ちにもとの周
      波数にもどしてその旨を通報する。


問9  トランスポンダを作動させる時期で正しいものはどれか。

  (1) エンジンを始動したらすぐに作動させる。
  (2) 管制官の指示があったときに作動させる。
  (3) 水平飛行になって飛行姿勢が安定したら作動させる。
  (4) 離陸前のなるべく遅い時期に作動させる。


問10  緊急の通報で正しいものはどれか。

  (1) 「MAYDAY」を前置する。
  (2) 「PAN」を前置する。
  (3) 相手局のコールサインを前置する。
  (4) 「MAYDAY」又は「PAN」を前置する。


問11  次の文章のうち正しいものはどれか。

  (1) 緊迫した状況ではないが遅滞なく滑走路から離脱させる必要がある場合は、
      「Expedite Taxiing off The Runway」の用語が使用される。
  (2) 特別有視界飛行方式で飛行する場合は、管制機関との通信を常に維持しなければ
      ならない。
  (3) 通信の設定に引き続いて交信が行われる場合、常に相手局の呼出符号の送信を省
      略することができる。
  (4) 上記(1)〜(3)はすべて正しい。


問12  VFR機に対するレーダーサービスについて正しいものはどれか。

  (1) レーダーサービスを受けている間は特に指示されない限り位置通報を行う必要は
      ない。
  (2) レーダーサービスの終了は特にATC側からは通報されない。
  (3) 交信は常に英語を使用する。
  (4) レーダーサービスを受けている間はトランスポンダをスタンバイにしなければな
      らない。


問13  レーダーサービスを受けて飛行中、管制官から3時の方向にトラフィックがある旨通報
    があった、この場合の方向で正しいものはどれか。

  (1) 磁北から270°の方向
  (2) トラックに対して90°の方向
  (3) 磁北から090°の方向
  (4) トラックに対して270°の方向


問14  飛行中における指向信号灯の「赤色の閃光」の意味で正しいものはどれか。

  (1) 着陸してはならない。
  (2) 着陸支障なし。
  (3) 進路を他機に譲り場周経路を飛行せよ。
  (4) 飛行場に帰り着陸せよ。


問15  離陸滑走中の航空機に対し、緊急に停止を指示し離陸許可を取り消す場合に使用される
    用語として正しいものはどれか。

  (1) Reject Take off
  (2) Abort Take off
  (3) Stop Immediately
  (4) Stop Now


問16  着陸許可を取り消す場合に使用される用語として正しいものはどれか。

  (1) Cancel Take off Clearance
  (2) Cancel Departure Clearance
  (3) Cancel Take off
  (4) Cancel Departure


問17  AEISセンターの通信業務について誤りはどれか。

  (1) 航空機からの通報(PIREP等)の中継
  (2) VFRで飛行する航空機からの位置通報等の関連機関への中継
  (3) 特別有視界飛行の許可の発出
  (4) 飛行中の航空機に対する情報提供


問18  受信の感明度を表す数字の意味で誤りはどれか。

  (1) 1:unreadable
  (2) 3:readable now and then
  (3) 4:readable
  (4) 5:perfectly readable


問19  機位が不明となり、かつ送受信ともに不能となった場合の飛行要領として正しいものは
    どれか。

  (1) 一辺が2分(ジェット機の場合は1分)で左回りの三角飛行
  (2) 一辺が2分(ジェット機の場合は1分)で右回りの三角飛行
  (3) 360度の左回りの標準旋回飛行
  (4) 360度の右回りの標準旋回飛行


問20  高度4,500フィートを管制機関に通報する用語で正しいものはどれか。

  (1) Four Thousand Five Hundred
  (2) Four Point Five
  (3) Fourty Five Hundred
  (4) Four Five Zero Zero



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