平成十三年度八月期 航空通信士試験 航法

問1  偏差について正しいものはどれか。

  (1) 同じ緯度ならどこでも同じ偏差である。
  (2) 同じ経度ならどこでも同じ偏差である。
  (3) 偏差は年変化する場合がある。
  (4) 日本付近では偏差は「E」で表す。


問2  飛行中、道路・鉄道・河川等の地上目標を利用して目的地まで飛行する方法はどれか。

  (1) 天文航法
  (2) 無線航法
  (3) 地文航法
  (4) 推測航法


問3  見張りと空中衝突の予防について正しいものはどれか。

  (1) 効果的な見張りのため、常に眼は外部の一点に集中させておくべきである。
  (2) 自機に進路権がある場合は、相手が回避するのを待つべきである。
  (3) 航空機内の計器等と遠距離の目標とを交互に見る場合、焦点を合わせるのに数秒かかる
      ことを認識しておくべきである。
  (4) 航空機がレーダー誘導を受けた場合は、管制側に責任があるので見張りの義務を負うこ
      とはない。


問4  緯度、経度について正しいものはどれか。

  (1) 緯度 1 度は「 15 ノーティカルマイル 」である。
  (2) 緯度 1 分は「 1 ノーティカルマイル 」である。
  (3) 経度 1 度は「 60 ノーティカルマイル 」である。
  (4) 経度 1 分は「 1 ノーティカルマイル 」である。


問5  真方位について正しいものはどれか。

  (1) 機首方位からある地点への方位を測定したものである。
  (2) 磁方位から自差を差し引いたものである。
  (3) 航空機の位置からある地点への方向を、機位をとおる子午線の真北から測定した水平角度
      である。
  (4) 機首方位に偏差を加えたものである。


問6  A点からB点へ向けて飛行中、B点では左に3度ずれていた。AB間の距離が20マイルとすると
   コースからの偏位は何マイルか。

  (1) 1.0マイル
  (2) 1.5マイル
  (3) 2.0マイル
  (4) 2.5マイル


問7  ランバート航空図で 2 地点間の距離を最も正確に測定する方法で正しいものはどれか。

  (1) 中間地点の経度目盛りを使用する。
  (2) 中間地点の緯度目盛りを使用する。
  (3) 出発地点付近の経度目盛りを使用する。
  (4) 変針点付近の緯度目盛りを使用する。


問8  計器高度と真高度の関係について正しいものはどれか。

  (1) QNH 一定で巡航中に気圧が変化しても真高度は変わらない。
  (2) QNH 一定で巡航中に気温の高い空域へ入ると真高度は低くなる。
  (3) QNH 一定で巡航中に気温が変化しても真高度は変わらない。
  (4) QNH 一定で巡航中に気温の低い空域に入ると真高度は低くなる。


問9  15 分間で燃料を 4GAL消費した時の燃料消費率で正しいものはどれか。

  (1) 12 GPH
  (2) 13 GPH
  (3) 16 GPH
  (4) 18 GPH


問10  次の換算法として誤りはどれか。

  (1) 1 ポンドは「 0.67 キログラム 」である。
  (2) 1 (米)ガロンは「 3.78 リットル 」である。
  (3) 1 キロメートルは「 0.54 ノーティカルマイル 」である。
  (4) 1 クォートは「 0.94 リットル」である。


問11  耳閉塞が最も発生し易い時期はどれか。

  (1) 上昇中
  (2) 低高度巡航中
  (3) 降下中
  (4) 高高度巡航中


問12  MH(磁針路)とTH(真針路)の関係について正しいものはどれか。

  
  TH   VAR   MH  
(1)  064  6E   070 
(2)  076  6W   070 
(3)  063  7W   070 
(4)  063  7E   070 
問13  VOR のラジアルの意味について正しいものはどれか。   (1) VOR 局への真方位である。   (2) VOR 局からの磁方位である。   (3) VOR 局への磁方位である。   (4) VOR 局からの真方位である。 問14  低酸素症の症状で誤りはどれか。   (1) 自覚症状がはっかりしていないのでその影響を自ら認識することは難しい。   (2) 脳からの麻痺が始まるので、知識、記憶レベルが低下してくる。   (3) 苦痛をほとんど感じないので、自覚が難しい。   (4) 他覚症状は現れない。 問15  対地高度 3,500 FT を飛行中、チェックポイントを「真横左下 45 度」に発見した。    この時の機体からチェックポイントまでの距離はどれか。   (1) 約 1.0 NM   (2) 約 0.6 NM   (3) 約 2.0 NM   (4) 約 0.3 NM 問16  航法の三作業の組合せで正しいものはどれか。   (1) 機位の確認、針路の決定、到着予定時刻の算出   (2) 機位の確認、必要燃料の計算、到着予定時刻の算出   (3) 機位の確認、針路の決定、気象の解析   (4) 機位の確認、航空情報の分析、到着予定時刻の算出 問17  次の文章で誤りはどれか。   (1) 日本標準時と協定世界時の差は 9 時間である。   (2) 飛行計画に記入する時刻は協定世界時を使用する。   (3) 日本標準時は東京天文台を通る子午線を基準としている。   (4) 協定世界時はグリニッジを通る子午線を基準としている。 問18  磁針路 270 度で飛行中、2 時方向に A 飛行場を発見した。この時の航空機の関係位置で    正しいものはどれか。   (1) A 飛行場の真北の位置にいる。   (2) A 飛行場の南東の位置にいる。   (3) A 飛行場の南西の位置にいる。   (4) A 飛行場の北東の位置にいる。 問19  太陽が経度 5度を移動するのに要する時間として正しいものはどれか。   (1)  4 分   (2) 12 分   (3) 15 分   (4) 20 分 問20  次の文章で正しいものはどれか。   (1) DA(ドリフトアングル)とWCA(ウィンドコレクションアングル)は同一のものである。   (2) 風が吹いている時は飛行中必ず DA が生じる。   (3) TAS が速くなると DA は大きくなる。   (4) DA と機体の大きさとは全く関係しない。
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