平成十三年度八月期 航空通信士試験 気象

問1  単位体積中に含まれている水蒸気の質量と、その温度において単位体積中に
    含み得る水蒸気の質量の比の名称で正しいものはどれか。

  (1) 露点
  (2) 相対湿度
  (3) 絶対湿度
  (4) 飽和


問2  国際標準大気の諸元について誤りはどれか。

  (1) 平均海面高度での気圧は1,013hpaである。
  (2) 平均海面高度での気温は15℃である。
  (3) 平均海面高度での湿度は50%である。
  (4) 対流圏界面の高度は11kmである。


問3  放射霧が発生する場合の地面付近の気温の鉛直分布として正しいものはどれか。

  (1) 乾燥断熱減率である。
  (2) はっきりした接地逆転がある。
  (3) 等温大気である。
  (4) 湿潤断熱率である。


問4  空気中の水蒸気が凝結を始める温度の名称で正しいものはどれか。

  (1) 露点温度
  (2) 絶対温度
  (3) 飽和温度
  (4) 相対温度


問5  ボイス・バロットの法則で誤りはどれか。

  (1) 北半球で風を背にしたとき低気圧は左にある。
  (2) 北半球で風に向かって立ったとき低気圧は右にある。
  (3) 南半球で風を背にしたとき低気圧は右にある。
  (4) 北半球、南半球とも、風を背にしたとき低気圧は左にある。


問6  標高1,000ftにある空港のMETARの記述で「BKN030」とあった。
    下記のどの場合、この記述となるか。

  (1) 全天の8分の5を覆う雲層の雲底高度が、その空港の標高から
      3,000ftである場合
  (2) 全天の8分の4を覆う雲層の雲底高度が、その空港の標高から
      3,000ftである場合
  (3) 全天の8分の4を覆う雲層の雲底高度が、平均海面上から
      3,000ftである場合
  (4) 全天の8分の5を覆う雲層の雲底高度が、平均海面上から
      3,000ftである場合


問7  オホーツク海気団が影響する気象現象で正しいものはどれか。

  (1) 台風
  (2) 寒波
  (3) 梅雨
  (4) フェーン現象


問8  暖気団の特徴で正しいものはどれか。 

  (1) 低視程
  (2) 下層の乱流
  (3) 積雲系の雲
  (4) しゅう雨性の雨


問9  ある空港において巻雲、巻層雲、高層雲、乱層雲が順次観測された。今後、
    予想される気象現象で正しいものはどれか。

  (1) 高気圧の持続
  (2) 寒冷前線の接近
  (3) 気温の低下
  (4) 温暖前線の接近


問10  寒冷前線の通過後の一般的な気象現象で正しいものはどれか。

  (1) 雲量の増加
  (2) 気圧の降下
  (3) 気温の上昇
  (4) 風向の顕著な変化


問11  寒冷型移動性高気圧で正しいものはどれか。

  (1) 天気が悪くて移動が遅い。
  (2) 移動速度が速い。
  (3) 好天が長続きする。
  (4) 移動速度が遅い。


問12  トラフ(上層の気圧の谷)付近で一般に天気の良い場所はどれか。

  (1) トラフの前面
  (2) トラフの中央
  (3) トラフの後面
  (4) トラフの全域


問13  台風の定義について正しいものはどれか。

  (1) 温帯低気圧で最大風速が20kts以上のものをいう。
  (2) 熱帯低気圧をいう。
  (3) 熱帯低気圧で最大風速が34kts以上のものをいう。
  (4) 熱帯低気圧で最大風速が54kts以上のものをいう。


問14  フェーン現象について正しいものはどれか。

  (1) 山から吹き下ろしてくる温暖で乾燥した風
  (2) 山から吹き下ろしてくる寒冷で湿潤な風
  (3) 山を吹き上げて行く温暖で乾燥した風
  (4) 山を吹き上げて行く寒冷で乾燥した風


問15  強風が山岳地帯を超える際に生じる垂直方向の波動の名称で正しいものは
    どれか。

  (1) 峡谷風
  (2) 山岳波
  (3) 山岳風
  (4) ウインド・シヤー


問16  CAVOKの定義で誤りはどれか。

  (1) 視程が10km以上である。
  (2) 雲が5,000ft未満にないこと。
  (3) 地上風は30kts以下であること。
  (4) 重要な対流雲がないこと。


問17  METAR及びATIS情報における風向の通報として正しいものはどれか。

  (1) METARでは磁方位、ATISでも磁方位である。
  (2) METARでは磁方位、ATISでは真方位である。
  (3) METARでは真方位、ATISでは磁方位である。
  (4) METARでは真方位、ATISでも真方位である。


問18  METARで報じられる視程で正しいものはどれか。

  (1) 平均視程
  (2) 最小視程
  (3) 飛行視程
  (4) 卓越視程


問19  層雲がもたらす気象現象で正しいものはどれか。

  (1) 視程が悪く広範囲の連続性降雨がある。
  (2) 広範囲の雷電がある。
  (3) 視程は良好で局地的なしゅう雨がある。
  (4) 視程が悪く擾乱を伴う。


問20  700hpa高層天気図に対応する高度で正しいものはどれか。

  (1) 約 1,500ft
  (2) 約 3,000ft
  (3) 約 5,000ft
  (4) 約10,000ft



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