昭和55年度 火薬類製造保安責任者 試験問題



昭和55年度 火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要(甲種、乙種共通)

次の問題中甲種は5問を、乙種は4問を選び解答せよ。(甲種は各問20点、乙種は各問25点)

 1 金属の表面硬化法の主なものを2つあげて説明せよ。

 2 次の4問のうち2つを選んで説明せよ。
    イ 摩擦クラッチ  ロ カム
    ハ リンク装置   ニ ころがり軸受

 3 半径d、長さlの丸棒に引張荷重pを加えたところ、半径はd’、長さはl’になった。次の問に答えよ。
    イ このときの縦ひずみを求めよ。
    ロ この材料の縦弾性係数(ヤング率)を求めよ。
    ハ この材料のポアッソン比を求めよ。

 4 次の4問のうち2つを選んで説明せよ。
    イ 電磁誘導におけるフレミングの右手の法則
    ロ 電磁力におけるフレミングの左手の法則
    ハ オームの法則
    ニ 光電効果

 5 誘導形交流電力量計(積算電力計)について説明せよ。

 6 10オームと5オームの抵抗を並列に継いだ抵抗回路を3オームの抵抗に直接に接続したときの合成抵抗を求めよ。


昭和55年度 火薬類性能試験方法(甲 種)

 1 火薬類の起爆に影響を与える因子にはどのようなものがあるか列記し、
  それらの因子の影響を調べるにはどのような起爆感度試験を行って研究したら良い思うか。(40点)

 2 火薬類の静的並びに動的威力を支配する基本要因として
  次の特性値はそれぞれいかなる性能にいかに寄与するかを記せ。(30点)
    イ 初期密度  ロ 比 容  ハ 爆発熱量  ニ 薬 径

 3 次の用語について解説せよ。(30点)
    イ アーベル耐熱試験
    ロ 火薬の線燃焼速度
    ハ 爆風の三乗根法則


昭和55年度 火薬類性能試験方法(乙 種)

 1 次のA欄の人名はB欄のどの単位を示すものか。正しい組合せを作れ。(25点)
  A) a ニュートン  b パスカル  c ジュール  d ワット  e クーロン
  B) イ 工率  ロ 力  ハ 運動量  ニ 電気容量  ホ 電荷
     ヘ エネルギー  ト 圧力  チ 加速度

 2 爆発熱量とは何かを説明し、ニトログリコールの場合について化学式をかき、
  爆発熱量を算出する手順を示せ。(25点)

 3 次の用語について簡単な解説を記せ。(25点)
    イ 爆風の距離効果
    ロ 静的効果
    ハ 装てん密度
    ニ 限界薬径

 4 次の試験法のうち1つについて略図をかき詳細に説明せよ。(25点)
    イ ヘスの猛度計  ロ 火薬の耐熱試験  ハ 雷管の鉛板試験


昭和55年度 火薬類製造方法(甲 種)

 1 次の用語について(イ)〜(ホ)のうち4つを選んで説明し、
  その具体的な物質名をそれぞれ2つあげよ。(20点)
   (イ) 膠化剤  (ロ) 添装薬  (ハ) 鋭感剤  (ニ) 爆 粉  (ホ) 消焔剤

 2 硝化反応について次の(イ)〜(ホ)のうち4つを選んで答えよ。(20点)
   (イ) 硫硝混酸中ではNO2+が生成される。この生成を化学方程式で示せ。
   (ロ) グリセリンの硝化用混酸中の硫酸の濃度を高くするとどんな効果が期待されるか。
   (ハ) TNTの製造で一次硝化の混酸中の硝酸分より三次硝化の混酸中の硝酸分が多い理由を述べよ。
   (ニ) 脂肪族化合物と芳香族化合物の硝化反応プロセスの相違を述べよ。
   (ホ) 強綿薬又は弱綿薬を製造するときの硝化温度の相違を述べよ。

 3 次の工程はどんな火薬類の製造法に用いられ、いかなる効果が得られるかを
  次の(イ)〜(ホ)のうち4つを選んで説明せよ。(20点)
   (イ) 水中における球状化行程 (ロ) エマルジョン工程 (ハ)脱泡工程
   (ニ) 圧搾工程 (ホ) 混同工程

 4 (1) ダイナマイト及び含水爆薬の製造上並びに性能上の長所及び短所を比較して論ぜよ。(20点)
   (2) 深海用爆薬の爆轟性を保つためにどんな方法があるか、説明せよ。(20点)


昭和55年度 火薬類製造方法(乙 種)

 次の問題中、1番は必須問題である。
 2番より6番の問題のうち、2番、3番、4番の組合せ
 又は5番、6番の組合せのいずれか一つの組合せを選んで回答せよ。

 1 次に掲げる(イ)〜(ヘ)の火薬類原料のうち4つを選び、それぞれ原料としての性質を述べ、
  その原料を成分とする火薬類の配合例を一つづつ記せ。(40点)

   (イ) 硝酸カリウム  (ロ) 硝酸アンモニウム  (ハ) 硝酸バリウム
   (ニ) 塩素酸カリウム (ホ) 過塩素酸カリウム  (ヘ) 過塩素酸アンモニウム

 2 次の用語について(イ)〜(ホ)のうち4つを選んで説明し、
  その具体的な物質名をそれぞれ2つあげよ。(20点)
   (イ)膠化剤  (ロ)添装薬  (ハ)鋭感剤  (ニ)爆 粉  (ホ)消焔剤

 3 次の化合物のうちから(イ)〜(ホ)によて化成されると思われる化合物をそれぞれ2つ選んで記せ。(20点)
    ニトログリセリン、ペンスリット、ピクリン酸、ニトロセルロース、アジ化鉛、DDNP、
    テトリル、ヘキソーゲン、トリシネート、テトラセン、TNT
  (イ) 硫化して後に硝化して化成
  (ロ) 硝酸のみで硝化して化成
  (ハ) 硝酸鉛溶液を用いて化成
  (ニ) 亜硝酸ナトリウム溶液を用いて化成
  (ホ) 硫硝混酸を用いて二次あるいは三次硝化で化成

 4 次の火薬類の廃棄を化学的に処理する方法を述べよ。(20点)
  (イ) トリニトロレゾルシン鉛
  (ロ) ニトログリセリン
  (ハ) アジ化鉛
  (ニ) DDNP

 5 煙火の製造所における事故には自然発火によるものが多いが、化学反応により自然発火し易い
  配合例(組成)を2つあげ、発火し易い諸条件を記せ。(配合比率は省略してもよい。) (30点)

 6 次に掲げる色火を出すための煙火原料用火薬類について次の(イ)〜(ニ)のうち3つを選んで
  配合例(組成)を1つづつ記し、混合、混和作業の際特に注意しなければならない事項があれば述べよ。(30点)
  (イ) 緑光剤  (ロ) 紅光剤  (ハ) 青火剤  (ニ) 黄光剤


昭和55年度 火薬類取締に関する法令(甲種、乙種共通)

 1 火薬類の製造所の製造施設を変更する場合に必要となる手続及び措置について述べよ。(30点)

 2 火薬類製造保安責任者の職務並びに権限について述べよ。(30点)

 3 次の事項のうちから4題を選び簡単に説明せよ。(40点)
  (1) 保安距離と保安間隔
  (2) 保安検査と定期自主検査
  (3) 火薬類の貯蔵
  (4) 危害予防規定
  (5) 保安教育
  (6) 完成検査


昭和55年度 火薬類製造工場保安管理技術(甲種)

 1 火薬類製造所における危険工室の配置は、保安上いかにあるべきかについて述べよ。(25点)

 2 爆発の危険のある工室に出入口及び窓を設計する場合は、保安上いかにあるべきかについて述べよ。(25点)

 3 危険工室内の機械、器具及び容器の修理は、保安上いかにすべきかについて述べよ。(25点)

 4 火薬類製造作業終了後に生じた廃薬及び廃材の処理は、保安上いかにすべきかについて述べよ。(25点)


昭和55年度 火薬類製造工場保安管理技術(乙種)

 1 火薬類製造所における危険工室の配置は、保安上いかにあるべきかについて述べよ。(25点)

 2 爆発の危険のある工室の床面は、保安上いかにあるべきかについて述べよ。(25点)

 3 爆発の危険のある工室(放爆式及び準放爆式構造を除く。)の構造は、
  保安上いかにあるべきかについて述べよ。(25点)

 4 日製量(一日に製造する最大数量)を定めて製造することの意義について述べよ。(25点)







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