丙種製造試験問題 保安管理技術 ---------------------------------------------------------------------------------------------
問1 煙火製造所における製造施設・設備等についての次の記述のうち,正しいものの組   合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.製造所は危険区域とそれ以外の区域に分け,爆発の危険のある工室は危険区域に,    発火のおそれのある工室,その他の施設は危険区域外の区域に設置する。   ロ.火薬類一時置場は,煙火原料用火薬等の発火・爆発の危険がある半製品が一時存    置されるので,その危険性に応じて周囲に土堤・簡易土提又は防爆壁のうちから安    全上適切なものを選んで設置する。   ハ.危険工室に面して設置する普通木造建築物は,延焼防止のため耐火的措置をする。   ニ.放爆式構造の危険工室は,避難を容易にするため,放爆面以外の壁にも避難用出    入口を設ける。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問2 煙火製造所における製造施設・設備等についての次の記述のうち,正しいものの組   合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.導電性床等の静電気対策を施した工室では,工室内に設置する機械設備や乾燥装    置の金属部は特に設置する必要はない。   ロ.日乾場の乾燥台の高さは,取扱上の利便性並びに砂,土等の不純物の混入を防止    するため,ほぼ60センチメートルにする。   ハ.火薬類やその原料を入れて運搬する容器は,軽量で通気性のある紙製又は綿布製    のものを使用する。   ニ.工室内には,発火や爆発を引き起こすおそれのある原動機や温度調節装置は据え    付けない。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問3 煙火製造所での火薬類製造方法についての次の記述のうち,正しいものの組合せは   どれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.危険工室内にある機械が故障したので,火薬類製造保安責任者の指示に従い,工    室の外で機械に付着した火薬類を除去した後修理を行った。   ロ.日乾場で乾燥した火薬類を吸湿防止のため放冷しないで集積し,次の工室に移し    た。   ハ.粉体の混合による煙火原料火薬の製造作業は,粉塵が発生するので風のない日を    選んで屋外で行った。   ニ.火薬類の付着した布類や廃材を一定の容器に収納しておき,毎日の作業終了後,    廃薬焼却場で消却処理した。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問4 煙火製造所での火薬類製造方法についての次の記述のうち,正しいものの組合せは   どれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.直径が10センチメートルを超える球状の打揚煙火には,割り薬が完全に燃焼する    ような伝火薬を取り付ける。   ロ.球状の打揚煙火の導火線を確実に取り付けるため,外殻の貼り付け作業終了後に    穴をあけて導火線を取り付ける。   ハ.危険工室の定員には作業者は含まれるが,一時的に出入りする運搬者は作業上の    危険が無いので定員外とする。   ニ.速火線の切断は,摩擦や衝撃に注意して少量ずつ行う。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問5 筒ばねの原因についての次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)   の中から選べ。   イ.導火線を深く切り過ぎたため,玉の導火線が緩んだ。   ロ.導火線の心薬にすき間があった。   ハ.導火線が玉張り作業中に吸湿し,燃焼時間が長くなった。   ニ.割り薬に完全に点火するための伝火薬の取り付けを忘れた。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問6 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.黒色火薬は,発火温度は比較的高いが,容易に着火する。   ロ.黒色火薬は打撃・摩擦には鈍感である。   ハ.黒色火薬は,一般に装てん密度を増すと燃焼は速くなるが,強く詰めすぎると燃    焼が遅くなることがある。   ニ.黒色小粒火薬は,回転ドラムに黒色粉火薬の投入と散水を繰り返しつつ,種薬(た    ねやく)を入れ,振動回転させ,黒色粉火薬を付着させてできる粒状薬である。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問7 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.発火点と摩擦感度との間には相関関係がある。   ロ.感度が鋭感なものは威力が大きい。   ハ.同一の火薬類でも試験条件によって発火点は変わる。   ニ.煙火組成物に発火点の高い可燃剤を用いると燃焼速度は小さくなる。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問8 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.過塩素酸アンモニウムと硝酸カリウムを混合したものは,湿気があると発熱して    硝酸アンモニウムが生成し,自然発火するおそれがある。   ロ.過塩素酸アンモニウムと塩素酸カリウムを混合したものは,湿気があると不安定    な塩素酸アンモニウムが生成し,自然発火するおそれがある。   ハ.過塩素酸アンモニウムとマグネシウム粉を混合したものは,湿気があると発熱し    て水素とアンモニアが発生し,自然発火するおそれがある。   ニ.硝酸カリウムとアルミニウム粉を混合したものは,湿気があると発熱して多量の    二酸化窒素が発生し,自然発火するおそれがある。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問9 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。   イ.割り物の玉皮には,厚さが薄く強度の弱いものを用いる。   ロ.割り薬の力が強すぎると,全部の星に着火しないことがある。   ハ.笛音剤は鈍感なので,性能を上げるため高圧力でてん薬する。   ニ.導火線は被覆強度を強くすると,燃焼速度が大きくなる。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ 問10 煙火に用いられる金属粉についての次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。   (1)〜(6)の中から選べ。   イ.金属粉は酸化されやすいので,酸素バランスはプラスである。   ロ.チタン粉,マグネシウム粉及びアルミニウム粉のうちで,1グラム当たりの燃焼    熱が最も大きいのはアルミニウム粉である。   ハ.金属の粒子径が大きくなると,燃焼の際に発生する火花も大きくなる。   ニ.同一組成物では,金属の粒子径が小さくなると燃焼速度も小さくなる。     (1)イ,ロ  (2)イ,ハ  (3)イ,ニ  (4)ロ,ハ  (5)ロ,ニ  (6)ハ,ニ
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