平成十五年度 火薬類取扱保安責任者試験 法令 甲種
問11 火薬庫外貯蔵についての次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。
(1)〜(6)の中から選べ。
イ.土木事業を営む者は,火薬類の火薬庫外において貯蔵することは認
められていない。
ロ.販売業者であって,販売のために都道府県知事の指示する安全な場
所に貯蔵する者は,経済産業省令で定める数量以下の火薬を貯蔵する
ことができる。
ハ.火薬類を火薬庫外において貯蔵する場合にあっても,経済産業省令
で定める火薬庫外においてする火薬類の貯蔵の技術上の基準に従って
貯蔵しなければならない。
ニ.都道府県知事の指示する安全な場所以外の安全な場所に貯蔵する者
は,経済産業省令で定める数量以下であれば爆薬を貯蔵できる。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問12 同一の一級火薬庫(最大貯蔵量爆薬換算40トン)に同時に貯蔵できる火薬
類についての次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中
から選べ。
イ.黒色火薬16トン,硝安油剤爆薬24トン,導爆線300キロメートル,
実包200万個。
ロ.ダイナマイト20トン,含水爆薬15トン,煙火2トン
ハ.無煙火薬20トン,信管50万個,導火管付き雷管50万個
ニ.電気雷管500万個,工業雷管500万個,空包600万個,コンクリート
破砕器100万個。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問13 一級火薬庫に爆薬5トン,火薬4トン,導爆線50キロメートルを貯蔵す
る場合,火薬庫から病院に対してとらなければならない保安距離は,何メ
ートル必要か。(1)〜(4)の中から選べ。
なお,保安距離の計算にはD(メートル)=K 3√W(キログラム)の
式を用いるものとし,第一種保安物件,第二種保安物件,第三種保安物件
および第四種保安物件の係数Kは,それぞれ16,14,8および5(メート
ル/(キログラム)1/3 )とする
(1) 100メートル (2) 160メートル (3) 280メートル (4) 320メートル
問14 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。
イ.地上に設置する一級火薬庫の小屋組は,木造または爆発の際軽量の
飛散物となるような建築材料を使用した造りとすることができる。
ロ.地上に設置する二級火薬庫の外扉に用いられる鉄板の厚さは,2ミ
リメートル以上必要である。
ハ.地上に設置する一級火薬庫の天井には,火薬庫の大きさに応じ1個
以上の換気孔を設置する必要がある。
ニ.警鳴装置が設置されている地上に設置する二級火薬庫には,天井裏
または屋根に金網を張る必要はない。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問15 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。
イ.地上に設置する二級火薬庫で周囲に土堤を設けない場合の保安距離
は,土堤を設ける場合の2倍をとらなければならない。
ロ.火薬庫の周囲に設ける土堤は,その内面の堤脚から火薬庫の外壁ま
で0.5メートル以上の距離においてできるだけ接近して構築しなけれ
ばならない。
ハ.地上に設置する三級火薬庫の周囲は,土堤または簡易土堤で囲まな
ければならない。
ニ.同一の一級火薬庫には,煙火と信号焔管・信号火せんを同時に貯蔵
することができる。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問16 火薬類の消費の許可についての次の記述のうち,正しいものの組合せはどれ
か。(1)〜(6)の中から選べ。
イ.火薬類の消費の許可を受けようとする者は,その消費地に関わらず,
火薬類消費許可申請書を申請者の住所を管轄する都道府県知事に提出
しなければならない。
ロ.消費の許可を受けた者は,当該許可申請書の記載事項のうち,場所
について変更があったときは,あらためて都道府県知事の消費許可を
受けなければならない。
ハ.消費の許可を受けた者は,火薬類消費計画書の記載事項に変更があ
ったときは,あらためて都道府県知事の消費許可を受けなければなら
ない。
ニ.土木工事の用に供するために,同一の消費地において1日につきコ
ンクリート破砕器150個以下を消費する場合は,消費の許可を受けな
いで消費することができる。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問17 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。
イ.火薬類取扱所には,建物を設けなければならない。
ロ.火工所として建物を設けない場合は,日光の直射及び雨露を防ぎ,
安全に作業ができるような措置を講じなければならない。
ハ.火薬類取扱所に存置することのできる火薬類の最大数量は,100キロ
グラムである。
ニ.消費場所において薬包に電気雷管を取り付ける作業を行うことがあ
っても,1日の消費量が火薬または爆薬25キログラム以下であれば,
火工所を設ける必要はない。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問18 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。
イ.水孔発破の場合には,使用火薬類に防水の措置を講ずる。
ロ.乾電池を使用した導通試験器を用いて電流回路の導通試験をする場
合には,火薬類の装てん箇所で行うことができる。
ハ.発破母線の絶縁効力は,600ボルトゴム絶縁電線の絶縁性能以上で
なければならない。
ニ.多数斉発による電気発破を行う場合,電気雷管に通ずる所要電流は,
電気雷管の抵抗を考慮すればよい。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問19 不発についての次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中
から選べ。
イ.半導体集積回路を組み込んでいない電気雷管を使用した電気発破に
おいて,装てんされた火薬類が点火後爆発しなかったので,発破母線
を点火器から取り外し,その端を短絡させておき,かつ,再点火でき
ないように措置を講じた後5分経過後,火薬類装てん箇所に作業者を
接近させた。
ロ.導火線発破において,装てんされた火薬類が点火後爆発しなかった
ので,点火後10分経過したのち,火薬類装てん箇所に作業者を接近さ
せた。
ハ.不発の装薬があったので,当該作業者立会の下で不発の発破孔から,
0.3メートルの間隔を置いて,せん孔機を用いて平行にせん孔して発
破を行い,不発火薬類を回収した。
ニ.不発の装薬があったので,当該作業者立会の下で不発の発破孔から,
電気雷管に達しないように少しずつ静かに込物の大部分を掘り出した
後,新たに薬包に電気雷管を取り付けたものを装てんし,再点火した。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
問20 次の記述のうち,正しいものの組合せはどれか。(1)〜(6)の中から選べ。
イ.導火線発破を行う場合,同一人の連続点火数は,導火線1本の長さ
が1.5メートル以上のときは10発以下としなければならない。
ロ.消費場所において火薬類を取り扱う場合,電気雷管はできるだけ導
通または抵抗を試験すること。
ハ.消費場所において火薬類を取り扱う場合,落雷の危険があっても,
耐静電気性能を高めた電気雷管を使用していれば電気雷管に係る作業
を中止する必要はない。
ニ.1日の消費作業終了後の残火薬類は,やむを得ない場合を除き,火
薬類取扱所または火工所に返納しなければならない。
(1)イ,ロ (2)イ,ハ (3)イ,ニ (4)ロ,ハ (5)ロ,ニ (6)ハ,ニ
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