火薬類製造保安責任者とは

 火薬類製造工場において、火薬類取締法の規程に基づき、種々の保安に関する職務を行う責任者です。

 火薬類の製造に係る保安に関し、経済産業省令で定める職務、
例えば製造施設や製造方法の基準適合状況の監督、危害予防規程の遵守状況の監督などを行うため、
火薬類による災害防止のため専門の知識・技術を有する製造保安責任者の選任が必要です。

 火薬類製造保安責任者は、前述したような職務に関わる火薬製造のプロフェッショナルと言えます。

 火薬類製造保安責任者は、火薬類の製造数量及び種類によって選任する種別が決められていて、
下記の場合について必ず選任しなければなりません。



甲種火薬及び爆薬 1日1トン以上
硝安油剤爆薬 1日7トン以上
起爆薬 1日50キログラム以上
を製造する施設
火薬、爆薬及び火工品
(信号えん管、信号火せん及び煙火を除く)
1日1トン以上を変形及び修理する施設
乙種火薬及び爆薬 1日1トン未満
硝安油剤爆薬 1日7トン未満
起爆薬 1日50キログラム未満
を製造する施設
火工品(信号えん管、信号火せん及び煙火を除く)
信号えん管、信号火せん及び煙火
1日300キログラム以上を製造する施設
火薬、爆薬及び火工品
(信号えん管、信号火せん及び煙火を除く)
1日1トン未満を変形及び修理する施設
丙種信号えん管、信号火せん及び煙火1日300キログラム未満を製造する施設
信号えん管、信号火せん及び煙火を変形及び修理する施設



尚、甲種製造保安責任者の有資格者は乙種及び丙種の製造保安責任者の職務を、
乙種製造保安責任者の有資格者は丙種の製造保安責任者の職務を行う事ができます。



試験は毎年1回、行われます。
甲種・乙種の試験は毎年11月3日以降の休日後の月曜日及び火曜日の2日間に渡って東京で、
丙種の試験は毎年8月の第4日曜日に全国60ヶ所にて行われます。