2009/7/21 文月二十一日




先週の日曜日にSonyのGPS、「GPS−CS3」を購入した。
まあその事については、今月13日の日記の方に書いたので割愛するが、
本日時間があったので、今まで記録してきたGPS位置情報を、パソコンに取り込んでみた。

付属のソフトを使ってパソコンに取り込むと、
連続した位置情報の軌跡がきれいに地図上に表示される。

画像を交えながら製品レビューも兼ねて、どんな感じになるのか、ここで紹介していきたいと思う。




7月13日、氏家駅(栃木県さくら市)から大宮駅(埼玉県さいたま市大宮区)まで移動したときの軌跡

この時、特急おはようとちぎ号に大宮まで乗車したため、綺麗に東北本線をトレースしております。
(内蔵されていた地図、北関東自動車道の開通を織り込んでないなぁ・・・・・・)
GPSが受け取っているのはあくまで緯度と経度の情報だけ。
最初から線路をトレースするようになっているわけではありません。





同じく7月13日、大宮駅(埼玉県さいたま市大宮区)から羽田空港(東京都大田区)まで移動したときの軌跡

このときの移動経路は 

大宮駅→(東北線)→浦和駅→(京浜東北線)→西日暮里駅→(メトロ千代田線)→大手町駅
→(メトロ半蔵門線)→錦糸町駅→(総武快速・横須賀線)→品川→(京急線)→羽田空港

です。この事を確認するためにちょっと一部分を拡大して見てみましょうか。




浦和駅付近の拡大図です。浦和駅で乗り換えを行ったため、駅付近の線が乱れておりますね。
ちなみにこの倍率にすると、流石に地図上の線路にはぴったり重ならないようです。(ちょうどこの分が誤差ですね)




王子駅〜西日暮里付近の拡大図です。
この区間は京浜東北線の電車は上中里経由の路線を通りますが、東北線や高崎線の列車は尾久を経由するルートを走ります。
これを見る限り、ちゃんと上での申告通り、京浜東北線に乗っている事がわかりますね。




西日暮里駅から品川駅までを含む地図であります。
本来通っているルートは前記した通りなのですが、軌跡を見る限りでは
西日暮里から直線で錦糸町駅へと向かい、錦糸町から両国駅へと線路に沿って移動した後、
品川駅へとまたも直線ルートで駆け抜けているように見えますね。

なぜこういう事が起こっているかと言えば、地下区間を通過しているから。
地下では上空視界が確保できないので、GPS位置情報を受信できないのですよ。
だから地下鉄区間である 西日暮里駅→(メトロ千代田線)→大手町駅→(メトロ半蔵門線)→錦糸町駅 は
一度もその間地上に出る事がないので直線移動したと推定されるわけです。

錦糸町駅→(総武快速・横須賀線)→品川 についても同様です。
この路線は錦糸町駅から総武緩行線に沿って両国駅方面へと向かった後、
両国駅のわずかに手前で「東京トンネル」に入ります。
この東京トンネルは東京、新橋を経て品川駅の手前まで続きますので、
両国から品川まで直線移動したように見えるわけです。

と言う事でこれがあれば、乗り鉄にも便利ですね。(地下鉄・地下区間を除く)
特に支線や貨物線のような記憶しにくい路線に乗ったかどうかの確認には便利でしょうね。
例えば新垂井経由の東海道本線下り本線とか、函館本線の藤城線とか、横浜羽沢経由の貨物線とか。
おっと、横浜羽沢経由の貨物線は大半がトンネルだったな。




羽田空港に約8時間ひきこもっていた間の軌跡。
いくら私と言えど、GPSもって滑走路を走りまわるわけはないので、
滑走路にはみ出したラインは誤差を示している。
実施の私はほとんどサクララウンジ(Gの旗のあたりにある)にいた。
Gの旗から誤差の一番はじっこまでだいたい100mくらいである。
これを多いと考えるか少ないと考えるかはあなた次第。

ちなみに地図の縮尺はソフト側で調整できます。



続いて、7月20日に丸井今井旭川店閉店を見届けるため、富良野経由で旭川を目指したときの軌跡を見て行こうか。



今回のルートは、

札幌I.C→(道央自動車道)→江別東I.C→道の駅「三笠」→(桂沢湖・富芦トンネル経由)→富良野→
ファーム富田→深山峠→丸井今井旭川店→旭川鷹栖I.C→(道央自動車道)→滝川I.C→
奈井江砂川I.C→(道央自動車道)→札幌I.C

である。地図を見る限りその通りに走っているでしょ?
でもGPS情報を見れば、ここに書いた事よりもさらに詳細を知る事ができる。
今度もまた、局所的に拡大して詳細を見てみようか。




その1 上富良野付近拡大図

ルート説明では簡略化したが、実際は深山峠の観覧車のところに着いたのち一旦折り返し、
別ルートを経由して旭川方面へと向かっている。
なぜそんな走り方をしたのかはわからないものの、GPS情報からそういう走り方をした事実は洗いだせる。




その2 砂川・滝川付近拡大図

ルート説明にもあるが、旭川から帰宅する際に、いったん滝川I.Cで高速を出て
奈井江砂川I.Cで入りなおすという一見すると意味不明な行動をとっている。
なぜこうしたのかは昨日の日記を読んでもらうとして、
滝川I.Cから奈井江砂川I.Cまで、国道を通らないルートを私は選んでいる。
こういうルートを通ると言う事で、誰が運転していたかなどを間接的に推測することもできる。
(流石にある程度慣れている人じゃないと、この並行道路通ろうとは考えないよね?)




その3 岩見沢付近拡大図

左側にあるのが行きの軌跡、右側が帰りの軌跡。
行きの軌跡では国道を通り続けず、旧国道である三条通りを通行した事がわかる。
帰りの軌跡では高速道路を通っているが、真ん中少し右にご注目。
このちょっとした膨らみは、岩見沢S.Aなのだが、軌跡もそこで少しねじ曲がっており
サービスエリアに立ち寄った事が伺える。
また高速道路上に沿うラインが、どの場所でも中央より右寄りになっている事にも気づくだろうか?
日本は左側通行なので、上り線を通った事が把握できる。
このように道幅が広い道であれば、上下線のどちらを通ったのかまでわかる。





とまあこんな感じにGPSを使って楽しめるわけですよ。

あくまでこれはGPS単体での使い方なので、デジカメとのコンビネーションを組めばさらに色々な事が可能です。

尚、電池の持ち時間は15時間程度なので、常識的な移動をする人であれば、
満充電の電池を入れて出発し、目的地について寝るときに電池を交換すれば
電池切れにならずに位置情報を記録し続ける事が可能でしょう。



さて最初が電車での移動の軌跡、次に乗用車での移動の軌跡と来たので、
最後に徒歩での移動の軌跡も掲載しておきましょうか。

と言う事で今日の行程です。


地下鉄を北13条東駅で降り、秀岳荘へと向かう。(しかし祝日の振替休日でお休みだった)
そのまま南へ向かい、ヨドバシカメラへ。

ヨドバシの隣にあるラーメン屋に入り、続いて大丸へ。
札幌駅前をウロウロしたのち、札幌センタービルへ入り、道庁別館へ行き、さらにヤマダ電機札幌本店に入る。
少し南へ行って大通公園へ立ち寄り、

ビアガーデンの様子を眺めつつ大通公園を横断、
市電の西4丁目電停の交差点を経由してジュンク堂に入り、そのまま大通駅から地下鉄乗車。


一体何の用事だったんだと言う質問は受けかねますが、
ともあれその軌跡を描いた地図はこのような感じ。



最初に断わっておきますが、いくら私でも道路を千鳥足で横断したり、
トルネコの大冒険に出てくるドラキーのようにフラフラ移動しているわけではありませんよ。
ラインがまっすぐにならない理由は、GPSの誤差です。

特にここらへんは札幌の都心であり、高いビルがそれなりに立ち並びます。
そうした環境では電波の反射や回折などが起こりますから、
当然、測位に電波を用いているGPSにおいては、誤差が生じやすくなります。
と言う事で街の中では、歩いた道まで特定するのは難しそうですね。

山の中とかだとどうなんだろう?今度やってみよう。



さて、私としてはこのアイテム、非常に面白く便利ではあるのですが、ちょっとした怖さもあります。
GPSの位置情報、私のパソコンの中に記録されているわけです。
つまり何らかの原因で、そのデータが漏洩してしまうと、自分の足取りが全て筒抜けになってしまうのです。
GPSの位置情報なんて、非常に小さな容量ですから。

このWebサイトに載せているような内容のGPSログならば、流出しようが一向に構わないですが、
全ての移動履歴がそういう情報ばかりとは限りませんよね。
例えばレジャーホテルに2時間ほど滞在したログとかが漏れたりしたら恥ずかしいでしょうし、
釣りのポイントやキノコの在り処を盗まれてしまうかもしれません。




と本来なら「GPSで遊びました」と言う事で日記が終わるはずだったのですが
家に帰ってきて間もなく、noct-氏から電話がかかってきた。

「今から拉致しに行っていい?」







ニャ?








と言う事で、写真展搬出のために戻ってきたy@5u5hi氏と三人でビール園に行った。
(ネコはビール園の敷地に潜んでいた)

焦げカスを撮るy@5u5hi氏とnoct-氏。



お食事が済み次第、福住駅へと足を運ぶ。
現在ここにはクロサワ氏の写真が展示されているので、y@5u5hi氏が是非見たいと言う事でやってきたのだ。
私は既にもう一度見ているのだがね。

札幌ドームでのイベント終了直後の為、駅は混み合っていた。
ちなみに写真の展示場所はこの写真よりだいぶ手前側なので、大勢のお客さんの動線上にはない。
まあ、これだけの人の流れがあるところに写真を展示してしまうと、立ち止まる人がいたら危ないから仕方ないかな。

こちらが展示された写真。

流石クロサワイズム。
しかし・・・・・・つけられたタイトルが「魔術師の創る光」「光明」「刹那の光」・・・・・・。
何でもかんでも光にこじつければいいってもんじゃないぞゴルァ(何

と言う事で急遽この写真の作者も拉致して「魔術師の創る光」について色々問いただすy@5u5hi氏とnoct-氏であった。

※ 写真はイメージです。