2008/2/20 如月二十日





これはローソク足チャートと言います。
値上がりor値下がり、始値、高値、安値、終値が感覚的にわかる優れものです。
下にあるグラフは出来高(その日何株取引されたか)を表しています。



『千年の杜』と言う会社を知っているだろうか?おそらく知らないだろう。
私もこの会社の株主ではあるのだが、何をやっている会社かはこの日記を書いて初めて知った。

【千年の杜】ホームページ


この『千年の杜』社が最近俄かに注目されている。理由は・・・・・・株価だ。


鈍感な人で無い限りはここまで読めば、掲載したチャートが『千年の杜』のものであるだろうと推定するだろう。
もちろんその推定で問題ない。冒頭のチャートは [1757]千年の杜 の日足チャートだ。

さてさて、まず注目すべきはこの株価の変遷である。

今から半年前の昨年8月頃、ちょうどサブプライムショックとかで株価が大きく値下がりした頃だ。
あの頃の下げなど、今の株価水準から見ると非常に生ぬるいものであったがな・・・・・・。

まあこの銘柄は、そんなことはあまり関係なく、今年の1月に至るまで少しずつ値を下げていった。
その間、私もネタで10株だけ買った。

1月17日に19円の値をつける。その後だ、この株に異変が起こったのは。
突然訳も無く値上がりをはじめ、100円、200円、300円と上昇、
本日の株価は前日比80円高(ストップ高)の443円、
1ヶ月程度で約23倍まで跳ね上がっている。


さて、冒頭の画像を見て欲しい。この最安値をつけた後から明確な変化がおきている。

もちろん株価が跳ね上がっているのは言うまでも無いが、注目すべきは下の棒グラフが表す『出来高』だ。
株価の上昇が始まるのとほぼ同時に突然増えている。

これは典型的な『仕手株』の兆候。

仕手株とは、何者かが大量の資金を用いて株価を操り、儲ける為に使われる株のことである。
(○○と言う銘柄=仕手株、ではなく、仕手が株価操作を実際に行う事により仕手株と呼ばれる。)

つまり理屈はこうだ。

仕手は株価が低迷している間(チャートの左側の部分)に、株を少しずつ買い集める。
他の投資家に、誰かが買いだめしている事がわからない程度の量を、少しずつだ。
そうすることで、仕手の下には安値で仕込んだ株式が大量にストックされる。

買いだめが終わったら、ここからが戦いの始まりだ。
仕手はここぞとばかりに市場に大量の買い注文を出す。
この大量の買い注文の量は半端じゃない。売り玉を全て飲み込む勢いだ。
株価は一気に跳ね上がり、出来高が急増する。

この株価急上昇を受けて、他の投資家が我も我もと買いを入れる。
その結果、さらに株価は上がり、出来高も増加する。

しかしあまり一本調子に値が上がりすぎると、誰も売る人が居なくなる。
買い方も警戒して上値を追わなくなる。
それでは困るので、仕手は意図的に持ち株を放出して株価を下げてやる。(“振い落とし”といいます)

そして出来高が減少してきた頃、仕手は再び買いをいれ、株価を上げにかかる。
するとまた株価は上昇するが、仕手はそろそろ持ち株を売ることを視野に入れる。

というのが教科書的な仕手株の説明だが・・・・・・
『千年の杜』のチャートを見ると、ここまではまさに教科書どおりの仕手株の動きだな。



この一連の流れは、仕手が自らの利益の為にやった事だが、
仕手とは関係なく株を持っていた人は、良くわからない株価の上昇の恩恵を受けることができる。
私もその一人だ。もっとも持ち株は10株なので、大した利益にはならないがな。


さて、ここまで爆上げした『千年の杜』株だが、この後の行方はどうなるか?
仕手株についての教科書的説明だと、仕手株の行く末はこうなっている。


上昇を続ける株価だが、仕手は既にここで売りに入る。
安値で仕込んだ株式を、高値で売れるうちに一般の投資家に売りつけるのだ。
その間も一般の投資家は高値を追って売買を続けるが、
もともと人為的に無理やり上げられた株価、仕手が逃げた後に高値が長く続くはずも無く・・・・・・急落。

上げる速度が速かった分だけ、下げる速度も速い。
みんな株価が上昇しているからと言う理由だけで買っていたわけだから、
株価が上昇しなくなれば、一気に買う理由が無く、売りに走る。
その頃には既に仕手は株式売却済、高値掴みした一般投資家が泣きを見る。
まるでババ抜きのジョーカーを最後に持たされた人のように。


さて、果たして『千年の杜』の株価も、この後教科書通りの動きをするのだろうか?
PTS参考株価(証券会社による夜間取引市場)は495円、更に値上がりしているが・・・・・・。


尚、実はこの『千年の杜』、2002年の11月には1株あたり65000円の値をつけている。
それから5年あまりで株価が3000分の1になってしまったわけだ。
うん、所詮株価なんて、水物ですね・・・・・・。

私が所持する当該株式も、教科書的にはそろそろ売ってしまうべきなのだろうが、
どうせネタで買っただけだし、仮に紙切れと化しても構わないから多分アホールドするよ。

どうせなら来月までの1ヶ月でも同じ比率で上昇して1万円くらいになってくれないかなぁ。
そうすればみんなで焼肉を食べにいけるぞ。





株ネタついでに。

少し前に8263[ダイエー]、8267[イオン]を仕込んだ。
イオン株は優待確定済、ダイエー株は今月末に優待が待っている。
どちらも、株主は当該店舗でのお買物が安くなる銘柄であり、
それなりに当該店舗でのお買物をする人ならお得な銘柄だ。

株主本人だけではなく、家族カードを発行することが出来、株主の家族も株主優待の恩恵を受けられる。
私の場合父がイオン、母がダイエーを良く使うので購入した。

特にダイエーだと、現在の株価で28000円程度の投資で購入金額20万円まで5%の割引だ。
ダイエーで年間20万円の買物をする人なら、3年弱で元が取れる計算になる。
もっともこれは優待がそれまで続いたらという前提の上でのことなので、実際はどうなるかわからない。

あくまで投資は自己責任でね。