2007/9/25 長月二十五日





本日、運転免許試験場へと向かうために車を走らせる。
いよいよ、5つ目の運転免許試験を攻略しようと思うのだ。

運転免許は4年前に小型特殊、原付、普通一種、大特一種、と取得してきたが、4年ぶりに種類を増やそうと思う。
5つ目の免種として目指すのは大型特殊二種免許、使い勝手は無いが、
二種免許の中では最も容易に取れると評判であり、普通二種免許攻略の足がかりとして利用するのだ。
(もちろんフルビットが目標なので、これ自体も避けて通れない)

今日は試験の申請だけである。二日後の試験を申し込む・・・・・・はずだった。
しかし、山鼻地区を西に走っていると、困った事に私の視界に閃輝暗点が。

閃輝暗点、あまり聞きなれぬ単語だと思うが、偏頭痛の視界異常の症状の際使う独特の表現だ。
ギザギザした光の玉のようなものが視界に現れ、その部分の視界が確保できなくなる。
当然、こんな状態で運転するのは危険だし、仮に手稲まで走りきったとしても、
運転免許の試験申請の際には適性検査、すなわち深視力検査を含めた視力検査をしなければならない。

視力障害が出ている状態で視力検査など、できるわけもないので、本日手稲に行く事はできなくなった。


偏頭痛の発作は、私にとっては厄介な問題だ。
中学生の頃から、時折この症状に苦しめられており、
最近起こった甚大な被害としては、水無月10日の日に発症し、簿記二級試験を壊滅させてくれた例だ。

しかし二日連続で症状が出たのは今回が初めてだな。
昨日は視野の右側に、本日は視野の左側に発症したので、おそらく脳の別の部位で起こっているのだと思う。

が、不意にたびたび発生し、そのたびに予定を滅茶苦茶にされるのでは溜まったものではない。
何とか、対策はないものだろうか?



実は偏頭痛には特効薬がある。
『トリプタン製剤』という薬で、これを処方してもらえば、苦しむ時間がかなり短縮できる。
といってもトリプタンは、処方箋が無ければ出してもらえない薬だ。
病院にいって処方箋を書いてもらわなければ入手できない。
しかし、いつ発症するかわからないため、発症してから病院に行く事はできないし、
事前に薬を貰っておくと言うのも、喉もと過ぎれば何とやら、でいつも忘れてしまう。
そして、忘れた頃にまた発症する、と。厄介だな。

また、症状が発生してからの薬ではなく、
発生する頻度を減らし、またもし発症してしまってもその程度や時間を軽減する予防薬としては、
『塩酸ロメリジン』という薬がある。
偏頭痛発作が月2回以上の目処に処方されるらしいので、私の場合はどうだろうな。
6月と9月は、月2回の偏頭痛を発症したことになるが、毎月ではないから
診断を受けた医師の判断次第になりそうだ。

ただ、偏頭痛対策にこれらの薬を使うと、比較的薬物依存になりやすいからあまり頼りたくないんだよね。
と言っても、次に大事な日に発症されたらたまったものではないからなぁ。


とりあえず今は運転中止、薬局に車を止める。
あ、いつもならここで休むのだが、それをやると授業に間に合わん。
薬局の店長に頼んで車をおかせてもらい、地下鉄で移動するか・・・・・・。

AAA 「と言う事で、車を19時まで置かせてください」
店長「・・・・・・うちは駐車場じゃないんですけどね」
AAA 「トリプタン製剤を出してもらえれば直るでしょうが、処方箋が無いんですよ」
店長「確かにあれは処方箋がないと出せませんね」
AAA 「こちらで偏頭痛対策に効果があるという亜鉛のサプリメントも買って飲んだんですけど、効かないんですね」
店長「まあ、あれは予防的な効果はありますが、直ぐに効く類のものじゃありませんからね」
AAA 「と言う事でいろいろ試してみたんですが、ともあれ閃輝暗点が飛び交っている状態で運転は無理なんですよ」
店長「困りましたね、かと言って偏頭痛の人に運転しろとも言えんし・・・・・・確実に19時までに取りに来てくださいよ」
AAA 「ありがとうございます」

地下鉄で一旦大学まで戻り、19時ちょうどに再びここへ戻ってくるのであった。


何とか対処できたとはいえ、手稲での予定が流れ、
大特二種攻略が最低一週間遅れる羽目になったのは事実。
遅れたところで致命的なダメージにはならないが、
運転系の試験は、平日に動けるうちじゃないと取れないので、早めに仕留めたいね。


車を回収した後は、特に意味も無く倶知安へ行ってみた。
国道5号線経由で朝里まで行き、望洋台トンネルを抜けて毛無峠へ。
天候も良くないし、夜景も見えないのに何で来たんだか我ながらわからん。

赤井川村へ突入し、先を急ぐが、意外と急なカーブがあってスピードを出せない。
少ないながらも通行車両があり、なかなか前に進めない。

赤井川村中心部をスルーし、銀山方面へ抜ける道を通る。
このルートは、稲穂峠方面へのサブルートとなっている。
塩谷・余市を抜ける海岸線ルートに比べ、アップダウンが激しいし
物理的にスピードを出せない毛無峠があるので、
余市回りより有利な点はあるのかな?と思っていたが、
赤井川から銀山へと抜ける道路が、非常に走りやすい。走りやす過ぎて怖いくらいだ。

余市経由で国道5号線を通れば、この時間ならばまだ間違いなく交通量はあるだろうし、
遅い車の後ろを延々と走ることになると考えれば、十分こちらのルートも検討に値するね。


札幌を出てから2時間ほどで倶知安に到着。
21時を回った倶知安の町は、既に殆どの店が閉まっている。
豪雪うどんを食べたいけれど、当然無理だ。


倶知安駅を訪れる。札幌行きの最終列車は21時32分発。(23:59札幌着)
折角ここまで来たので、乗車券類を購入して倶知安駅の売り上げに貢献しておこう。


うむ、本当に何しに来たのかわからないな。我ながら流石にあきれたぞ。
昼間ならまだ、いろいろと撮影する事もできるわけだが、こんな夜に何をしろと。
ましてや天候も良くないし。

こういう意味不明なことをするから、時間がなくなるし周囲の人間が怖がるのだ。

まあいい、来てしまった物はしょうがない。さっさと帰ろう。


目標 先ほど倶知安駅を出発した普通列車よりも早く札幌に帰る。(ルートは自由)

21時47分 倶知安発
22時07分 喜茂別町230分岐点
22時24分 中山峠頂上
22時40分 定山渓
23時00分 地下鉄真駒内駅

あら、案外近いのね、倶知安って。
時間帯が時間帯なので、中山峠が比較的快適に走れたのが大きいと思うが。


出来るだけ意味不明なドライブは避けたいと思うが、
それがまた精神安定剤となっているという事実。
燃料を消費して二酸化炭素を排出し、事故リスクを増やしているわけだから
合理的指向がある本来の私の行動パターンとは逆行しているのだがねぇ。