2007/9/15 長月十五日





高速道路を跨ぐ橋の上より砂川S.Aを望む。
ここを通過する人は多いだろうが、この角度から眺めた事がある人は案外少ないかも。



最近、私が資格試験に挑戦し始めてから初めての失態と言うのが多い。
受験番号書き忘れ、偏頭痛の発作が出て試験放棄、敵前逃亡連続記録更新などなど。

そして今日(正確には昨日になるのかな?)、また新たな失態を増やしてしまった。


9月14日、この日は臭気判定士試験の試験締切日だ。

この試験は比較的マイナーな国家試験だが、試験会場が東京、名古屋、大阪であること、
受験料が比較的高額であること、試験以外に嗅覚検査に通らなければならないことなどの理由により
受験するのを躊躇っていたわけだが、先日過去問題及び解答解説の入手に成功したため、受験する事を決意した次第である。

糠平の郵便局で受験料を支払った私は、あとは札幌に戻って書類に印鑑を押し
その日のうちに投函すれば良いと考えていた。

しかしちょっとした手違いがあり、送付用封筒を紛失、
郵便局についた頃には既に0時を回っていた。


かつて高校時代に、北海道大学の願書が締切に間に合わなかった事はあれど、
あれから約4年半、締切に間に合わずに受験拒否された事はない、
いや、ど忘れで試験の申込自体を忘れたまま、いつの間にか締切日を過ぎていた事はあったが
受験料を期日内に支払っておきながら、郵送がその日のうちに間に合わなかったケースは初めてだ。

これがもし、受験料を支払う前なら私は、素直に今年の受験を諦めただろう。
しかし受験料1万8千円は既に支払済、後から回収できたとしても、
ここまで手続きを行ったからには、こんな事で撤退はしたくない。


よって私が選んだ方法は、郵便局員に罵声を浴びせまくって昨日の消印を押させると言う方法。
あまり賢い選択肢とは言えないが・・・・・・。

罵声の内容はあまりここには書きたくないような内容ばかりなので省略するが、(ありとあらゆる屁理屈解釈論)
敵もさるもので、やるだけ無駄だった。
下手したらブラックリストに載ったかもな・・・・・・。



気を取り直して別の郵便局へ。罵声は無駄なので、別の方法を考える。
前の日の消印を押せというのは無理なのなら、発想を変えてみよう。
消印の日付を識別できないようにしてしまえばいいのだ。

ということで私は封筒を黒インクで汚しまくった。
これなら消印押されても、日付の文字を読み取れないだろう、ハハハ。

郵便局員「・・・・・・何ですか?この郵便物は。
     一応受理しますけど、こういうことされると、使用済の切手を再利用しようとしているという
     疑いを持たざるを得ませんので、なるべくそういうことは止めてください。
     あ、これだと普通の消印じゃなくて、こっちの特殊な消印使いますから」

やられた・・・・・・。

時間があれば、黒い封筒を用意するとか、うまく凹凸をつけてインクが載らないようにするとか、
方法はいくらでもあったのだが、短時間で出来る方法は“汚す”しかなかったのだよ。


と言う事で、郵便自体は飛んでいったが、消印は9月15日、果たしてどうなる事やら。
原則どおり拒否されるのか、はたまた受験者700人余りの試験だし、消印には目をつぶって受理されるのか。

困った事は、その判定がなされるまで、受験できるのか、そうでないのかわからず
その後の行動を決めかねる事なのよね。
よりによって、本州での試験になるわけだし。まいったね。

皆様、試験の申し込みはお早めに。






予定では本日、名寄へと行くはずだったが、深夜のゴタゴタで計画が流れた。
そのためお昼過ぎ、中央バスの札幌ターミナルへと向かった。


一昨昨日、一昨年のこの時期は、予約が必要ない中央バスの全路線に乗れる優待券を持っていたので
しょっちゅうこの場所を訪れたが、今年も優待券が手に入ったのだ。

しかし、今年手に入ったのは昨年や一昨年の半分だけ。
半分だけだと効力は半分以下であり、全線はおろか、1路線だけしか乗り放題にならないのだ。

その1路線、私は『札幌〜旭川』を選んだ。つまり札幌〜旭川までの高速バスに、10月31日まで乗り放題である。


一昨昨日、一昨年とそうしたように、本日は乗り放題の高速バスを学習用空間として利用する。
具体的に言えば、旭川までの2時間、明日のおたる案内人検定試験の勉強をして1時間ほど現地で休み、
旭川からの2時間を再び勉強に充てるということをする。
案外、高速バスの中は勉強するのにちょうどいい環境なのだ。(私だけか?)

しかし、高速あさひかわ号に乗ったところでアナウンスが。

「本日、高速道路におきまして・・・・・・」

あら、速度規制でも出ていて、少し時間がかかるのかな?

「三笠〜美唄間が事故のため通行止めとなっております。
 そのため岩見沢から美唄まで一般道経由で走行しますので、1時間程度の遅れが見込まれます」

あら?これでは勉強には不向きだね。
私が高速バスを選ぶのは、一定速度で走り続けるという特性からであり
加減速や停止を繰り返す一般道の区間はあまり好きじゃない。

ちなみにこの区間の通行止めは、朝早くからのようだ。
仮に名寄へ向かっていたとしても、うまく行かなかった可能性が高いな。


バスは確かに岩見沢I.Cまでは順調に進んだ、しかし・・・・・・。


高速あさひかわ号、岩見沢I.Cより脱出。滅多に見られない光景だ。


並行する国道12号線、大渋滞。全然進みません。
私が自分で運転していたら、さらに並行する農道もしくは国道275号線に逃げるでしょうが
バスではそういう方法も無理だろうしなぁ。


やっと美唄I.Cが近づいてきた。岩見沢から美唄までを一般道経由しただけで1時間も遅延するか?と思ったが
高速道路が通行止めになると本当にこんなに遅くなるんだね。
私はいいけど、他の乗客はとってもお疲れの様子。


高速道路から空知平野を撮影してみる。自分で運転しているときは流石に無理だもんね。


砂川石山のバス停の時点で既に1時間50分が経過していたので、降りた。
高速道路は朝から復旧していないわけだし、旭川まで行って戻ってきても復旧している保証はないし。


砂川サービスエリアのスープカレー。780円。ちょっと辛めである。


ということで砂川石山で折り返し、札幌方面へと引き返そうと試みたわけだが
高速道路のバス停で折り返す場合、本線を横切るわけにはいかないので、延々と迂回して歩くことになる。
ここ、砂川石山でも800mほど歩かないと、下り線から上り線のバス停に移動できない。
そんなところを雨の中歩くのはちょっと嫌だ。

この先の高速江部乙や高速納内なら、距離は短くなるものの、何も無いところで待つ事になる。
どっちもどっちだな。


ところでこの時刻表を見てくれ。こいつをどう思う?

全て札幌行とは書かれているものの、どこから来る高速バスなのかわからないではないか!
高速あさひかわ号なのか、高速たきかわ号なのか、高速るもい号なのか、高速ふらの号なのか。

どうせ札幌まで行くなら同じと言う考えなのかもしれないが、困った事が2つ。

一つは出発地によって見込まれる遅れが違うので、それを逆算できない事。
もう一つは、私のような『あさひかわ号』だけ乗れるパスを持っている人がどれを使えばいいかわからない事。
さらに言えば事業者も書いていないので、道北バスやJRバスが来る可能性が・・・・・・。

現にここでバスを待っていると、一番最初にやってきたのは高速たきかわ号。
高速道路閉鎖の影響か、1人しか乗客がいないが、
これをわざわざ見送って、後続のあさひかわ号を待てというのか。

もっとも、運転士に聞いたところ
「札幌〜旭川のパス?乗れるよ。でも高速通行止めだから時間かかるよ」
との事らしい。本部と現場で解釈が違うみたいね。


砂川吉野で乗客を1人増やしたバスだが、やはり美唄I.C付近で渋滞に引っかかる。
美唄I.Cの出口が詰まっているのだ。
こんなときはETCがあろうがなかろうが関係ないね。

右車線が開いているのをいい事に、バスは空気を読まずに追越車線を走行していく。
1kmくらい走って、流石に本線に戻れなくなるのを恐れたのか、遅い車の隙をついて本線に戻ったが。

はあ、また美唄から岩見沢まで1時間かけて走るのか・・・・・・そう思った瞬間、無線が入る。
「ガガッ、中央バス札幌へ業務連絡ー。道央道美唄から上り線、只今復旧しました」

次の瞬間、車列の前方に並んでいた高速バスがいっせいに追越車線に突入した。
業務用無線を聴取していたのだろう。
少し遅れて、バスが全車突撃したのを見て感づいた一般車が追越車線に突入。
渋滞が解消される瞬間って、面白いね。

もっとも、高速道路開通後も溜まった車が本線を走るわけで、
本州の高速道路状態の混雑がしばらく続いた。


札幌I.Cも混雑しているが、こういうときはETCの出番だ。


一昨年はこのバス、菊水元町7条に止まった後は時計台前まで止まらなかったが、今は札幌ファクトリーに停車する。
ちょうど今、U部写真部の写真展がファクトリーで開催されているので、ここで降りて、写真展を見に行く。



結局、長い間高速バスに揺られていたわけだが、
異常事態を楽しみすぎたせいで、明日の試験勉強があまり捗らなかったな。
さて、明日のおたる案内人検定、大丈夫なんだろうか?