2007/8/3 葉月三日





最初は深い霧に包まれ、どうなるかと思った苫小牧花火大会だが
途中からだんだん視界が回復し、それなりに楽しめたのであった。
やはり一方が海というのは花火のロケーションとしてはいいかもしれない。



昨日でテストも終わり、いよいよ自由の身と行きたいところだが
私は夏休み中にあれこれ資格試験が入っているので、しばらくお休みするわけにも行かない。
しかし、今日は苫小牧で花火大会があるので、少しだけ足を伸ばしてみようと思う。

まあ、例のごとく花火大会に誰かと行こうなどと言う考えは無く、誰も誘っていない。
今日も1人で花火大会か、と思いつつ、苫小牧まで1時間くらいはかかるので
そろそろ出かけようかと思っていた17時過ぎ、蒼色四号氏より電話が入る。

「AAAよ、苫小牧に来るそうだな。俺も今日、室蘭を出て札幌に向かうのだが
 苫小牧に花火見に来るならそこで合流しないかね」

またまたタイミングの良い電話である。
と言う事で行きはバスで向かって、帰りに蒼色四号氏の車に同乗して戻ってくる事に決定。
すぐさま車に積みかけていた撮影機材を降ろし、地下鉄の駅まで走り、
高速バスの出発点である大谷地駅まで移動した。

地下鉄の大谷地到着が17時55分、しかしバスの大谷地BT発も17時55分、
数字を見る限りでは間に合わない気がするが、このバスの始発は札幌駅前ターミナルであり
おそらくこの時間の国道12号線を25分では走ってこられないから、
駅に着いたらダッシュすれば乗れるだろうと判断。


結局バスは12分遅れで大谷地に到着、後は寝ていれば勝手に苫小牧まで運んでくれる。


18分遅れでイオン苫小牧ショッピングセンターに到着。
この場所、半月ほど前にも来ましたね。


既に蒼色四号氏はイオンに到着していたので合流し、
線路を跨ぎ越え、花火大会会場付近に車を止め、移動する。


が、しかし。空は白く霞んでいる。海霧が発生しているのだろう。
そのせいで、花火も白いスクリーンの上に映し出しているかのようである。


観覧客を撮ってみる。昨日雨が降ったため水溜りだらけだが、それもまた面白い。


画像加工をすればもう少しまともになるが、会場の空がどういう状態になっているのか、
解っていただくための資料として、あえてそのままで掲載。


海風も強く、完全に此方は風下。高速で流れる煙の様子が見て取れた。
撮影コンディションとしては最悪だな。
蒼色四号氏は、「まあ、こんな霧の名で花火見られるほうが珍しいから、これもこれでいいんじゃね?」
と言っていたが。


花火大会の進行と共に、少しずつ霧が晴れてきたみたい。

札幌のそれと違って、人がそこまでひしめいていないのは風情があっていいかもしれない。
そして最後の方に空を花火で埋め尽くしつつ、大きな枝垂れ柳で決めるプログラムは、とても感動的であった。
ただ、花火同士が重なってしまうため、撮影者にとってはあまりよろしくないが。

まあ、撮影機会はまだある。今日はこういうコンディションの時の対応を考える契機となったし、
面白い花火大会を楽しめたから、よしとしよう。


こうして多少遠くに花火を見に来るのも、ムードがあっていいかな、ちょっとそう思った。
(今日の行程においては、ムードなど必要ないがな)


花火終了に伴う苫小牧市内の渋滞を回避するため、少し吉野家で時間を潰した後
蒼色四号氏の車に乗って札幌方面へ。

ルートはあえて支笏湖経由、これは私が希望したのだが、言ってから少し後悔した。
何故かって?蒼色四号氏、スピード出しすぎです、はい。

「警察怖い」と言いつつ一般道で“ぬうわ”も出すんじゃなーい!!

国道36号経由なら、片側2車線で走りやすいし、高速走行してもさほど支障が無いが
国道276号、国道453号のルートは、深い森の中を突き進むルート。
まあ、苫小牧から支笏湖までの道はまだいいさ、かなり直線だから。
しかし、支笏湖から札幌への道を同じ調子で走られては、おそらく命がなくなる。
曲線半径25mのカーブを始めとして、強烈なカーブが控えているからな。


私も一般道では早く走りたがる方だが、全然レベルが違うな。
こんなにカーブ一つ一つを真剣勝負していては、身が持たん。
(あとカーブごとに加減速していると燃費が悪いので財布も持たん)

あっという間に支笏湖畔を過ぎる。何か感覚がレースゲームのようだ。


が、ポロピナイキャンプ場から先は深い霧が出る。
ここまで飛ばしてきた蒼色四号氏も流石に霧には勝てずにスピードダウン。
と言っても普通に比べればかなり速いのだが。

彼は言う。
「へえ、支笏湖から札幌への道の方が曲がりくねっていて面白いな。今度走りにこよう」
まあ、何も言うまい。

予想以上に早く札幌市内へ。
21時10分くらいには苫小牧の吉野家で呑気にお食事していたのに、22時には石山陸橋を通過とは。
これなら高速道路を使う気が無いのも頷ける。


こうして私の苫小牧行程は終了した。
思ったより早く札幌に帰ってこれたのは喜ばしい事だが・・・・・・
いつもあんな走り方をしている蒼色四号氏よ、くれぐれも事故など起こさないよう気をつけて欲しい。