2007/7/27 文月二十七日





き〜み〜が〜いたな〜つ〜は とお〜いゆ〜め〜のなか〜
そ〜ら〜に〜きえて〜えった うちあ〜げ〜は〜な〜び〜

高校生がみんなで花火大会に来ているのを見ると、何か不思議な気分になる。
私にはなかった青春だからかな・・・・・・。





昨日からの為替相場の大変動に翻弄され、殆ど勉強できなかった私は
不十分すぎる準備のまま、行政法の試験を受けることに。

よく、「テスト期間にもアルバイトのシフトが入っていて勉強時間が〜」と言うのは聞くが
為替相場に翻弄されるとはこれまた妙な事だ。
私の資金規模だと、今日くらいの値動きがあっても、残高が2〜3万程度減るだけと言えばそうなのだが
やはり使ってもいない資金が万単位で減るのはあまり気分がいいものではない。
この程度の変動を笑って見ていられる為には、もう少し原資が欲しいところだ。


結局、予定の四半分にも満たない資料しか作成できず、行政法Uの試験を受ける事になる。
行政法Uの担当はあのO西教授である。他の科目に比べて、なかなかバランスのいい試験問題を作ったなとは思うが、
1行以内で答えなさい、2行以内で答えなさいなど、字数制限が厳しい。
きちんと理解していれば、冗長な解答をする必要な無いと言う事だろう。

ところでこの試験には、建築基準法及び都市計画法の法文が持込可能だった。
法文を参照しながら解答を作成する様は、ある意味では最も法律学のテストらしいテストだった気がする。
しかし両条文を印刷した紙は100枚以上、私が大きく印刷しすぎたせいかもしれないが、少しもったいない。




今日のテストも終わり夕方になる。今日もまた花火大会がある。
札幌では今年最後の花火大会だ。

今日は試験明けで睡眠不足だったし、当初は花火を撮るつもりは無かったのだが
他の方々はみんな、花火を撮影する気満々で撮影機材を持ってきていたので、
私もちょっと機材を持ってきて、撮影に興ずる事にした。
良く考えると、先日は花火大会帰りの群衆は撮影したが、花火そのものは撮っていない。

花火大会の会場は自宅から歩いて15分程度の場所だ。
自宅を経由して三脚をとりに行っても十分だな。


本日撮影する気満々でやってきたのはnoct-氏、クロサワ氏、スミチェル氏の3名、
それぞれD2X、KissDX、K10Dを引っさげてやってきた。
写真部も昔に比べてずいぶんデジタル一眼ユーザーが増えたものである。

私は型落ちのKissDNを使用しているが、機材が弱い分は実力と撮影機会でカバーしよう。
といってもD2Xを駆るnoct-氏には、腕でも勝てないがな・・・・・・。



クロサワ氏は付近のアパートの屋上から撮影すると言うので、
私とnoct-氏とスミチェル氏は、河川敷に移動して撮影する事に。
スミチェル氏に三脚とレンズフィルターを貸し、花火打ち上げ場所が程近き場所に陣取る。


みんな早くから場所取りであろうか?花火を見に来る人も様々であるな。

スミチェル氏はまだデジタル一眼レフを買って間もないため、少しサポートが必要だろうが
まあ“神”noct-氏がいるから私が居なかろうが大丈夫だろう。
と言う事で私はいつものように、会場内の行脚を開始する。
記録を主体とする撮影スタイルの私が撮るのは花火だけじゃなく、
花火大会の光景や雰囲気も撮影の対象として考えるからだ。


今日も河川敷は多くの人で埋め尽くされている。花火大会って、豊平川に一番多く人が集まる日だよね。


「見ろ、人がゴミのようだ」と言うべきかね。“ウォーリーを探せ”風でもあるな。


観客席にカメラを向けると、何故かVサインする人が必ず居るんだ。
私の事を新聞記者だとでも思っているのだろうか?
もし仮に新聞記者だとしたら、報道写真に不自然なVサインのカットは使えないがな。
まあ、私はこうして掲載しまうが。


この光景、浴衣を着ている人がいなければ、演説を聞くために詰め掛けた聴衆のようにも見えるかも。
何か、全員が一方向を向いて座っている光景は、不思議な印象を与える。


そして、いよいよ花火の打ち上げがはじまる。
noct-氏とスミチェル氏は、三脚の下でスタンバイしている事だろう。
私は花火単体ではなく、例のごとく花火を『従』にして撮影する事にしよう。


花火を見て恍惚とする(?)人たちの表情を捉えてみた。
スピードライトを用いずに、花火の明かりに照らされている状態で撮れれば最高なのだが
それを撮るためには、花火大会1つそれだけの撮影に費やさないと難しそうだ。


中央区のビル郡と共に。やっぱり個人的には、花火の写真には人を入れたい。
もっとも“花火の写真に人を入れる”と言うよりは、“花火大会の記録”に近いがな。


花火を見る人たちの表情と花火を同時に撮れれば最高なのだが、なかなかそうはいかない。
方角的に矛盾するからな。ミラービルでもあれば可能か?


浴衣の女の子を連れてくるのは無理なので、そこら辺に居た人を使ってみた。
モデル撮りなら花火だけに集中すれば良いが、赤の他人だとその挙動と花火の両方に
気を使わないとならないから、難易度が高いな。
ただ私の場合、“浴衣の女の子を連れてくる”方が難易度が高いので、仕方ない。


ところで、先ほどから警察官と警備員にゴルァされまくっているのだが、何故だろう?
撮影のために私が柵を攀じ登ったり、通路に寝転がったりするからか?(良い子は真似しないように)



最後は花火単体の写真も掲載しておこう。
先日、電子レリーズを購入したので早速投入してみた。露出時間30秒くらい。
ただ単に、長時間露光するだけでも、結構それなりのものが撮れますな。


ちなみに“ただ単に長時間露光するだけ”といっても、ただシャッタースピードを遅くすればいいわけではなく
例えば露出時間5秒、F11、ISO200で適正な露出なら、
それを30秒にただ延ばしただけでは2段以上も露出過多になってしまう。

適切な露出を得るためには絞りやISO感度などで調整してやらなければならない。
実際掲載した写真は、F20のISO100で撮影した。
NDフィルタを使う手もあるが、私はあいにく持ち合わせていないのでまたの機会に。



そして花火大会は終わった。

観衆が次々と帰っていく中、我々3人は機材を片付けた後、ゆっくりと歩き始めた。


AAA  「何か、いつも花火大会に来ても撮影ばかりしているな」
noct-   「いい事じゃないか、写真家冥利に尽きる事だ」
AAA  「いや、撮影するのはいいけど、たまには女の子と行きたいじゃない」
noct-   「そう?俺はそうは思わないけどね」

私はやはり色々な意味で、noct-氏の領域には及ばない。
どうすればそこまで割り切る事ができるんだろう?

スミチェル「だったら誘ってみればいいじゃないですか。意外と来ると思いますよ〜」

まあ、確かにそうだ。良く考えれば私の場合、最初からその選択肢を放棄してしまっているわけで
実際に不可能かどうか試したわけじゃない。
ただ、不可能と言う事にしておいた方が、実際に蓋を開けてみるより
ダメージを受けないと思うからそうしているだけだ。

AAA  「だとしたら次は夕張か、夕張まで着いて来る程ネタ許容度が高い人、いるかな?」
(私の事だからその前に気紛れでさらに花火大会の予定を追加するかもしれないが)
スミチェル「○○とかどうです?意外とそういうのに乗ってくると思いますよ」
AAA  「・・・・・・うーんと、そうねぇ・・・・・・どうだか・・・・・・。」


まあ、こんな言葉のやり取りがあった事はともかく、
次回の夕張(若しくはその他の花火大会)は、少しそういう方向で検討してみる事も視野に入れてみる事にしようか。
(表現が回りくどいなぁ)

良く考えれば私は普通の人より有利なのだ。
普通の人なら、誰かを誘えなかったら1人寂しく花火を見に行くか、
もしくはそれが辛くて花火を見に行く事自体を中止してしまうわけだが、
私は1人でも嬉々として花火を楽しんでいればいいわけだし、失う物は何も無い。



札幌での花火大会は今年はもう終わったけど、北海道のあちこちではまだまだいっぱい花火大会がある。
と言う事はまだまだ機会はあると言う事だ。(考え方が吹っ飛んでいるような気がするが)

この世にもし神と言う者がいるのなら、私の細やかな願いを叶えておくれ・・・・・・なんてね。