2007/7/20 文月二十日





北海道の夏は短い。だから北海道民は皆、短い夏を一気に楽しむのだ。








本日の大倉山にて。じゃがポックル探しに行ったが売り切れだった。

ここから見下ろす街はやはりいい。しかし雨が降ってきたので退散。



また今年もビアガーデンの季節がやってきた。
ビアガーデンが夏の楽しみ方かどうかはわからないが、とりあえず多くの人がそう考えているのは確かだろう。
先ほどの大倉山では雨に降られ、ビアガーデンや花火も実施しないかと思ったが、何とか持ち直して気温も上がり、
初日の今日はなかなか外で飲むにはいい気候かもしれない。

ビアガーデンの会場に行くと、既に出来上がっている知らない人より、撮って撮ってコールを受ける。
どこにでもたまにこういう人いるんだな。前の中島公園の祭りでもいた。
そういう場合、面白いから撮るけど。(連絡先くれれば写真も送るよ)


と言う事で見知らぬ2名+タクト氏。タクト氏もすぐに順応する辺りがVipperだな。
この2名、この写真何かに載るんですか?と聞いていたが、
私が載せられるのはこの場くらいしかないので、ここで写真採用。



しかし、去年のビアガーデンに比べて少し盛り上がりに欠けるなぁ。
昨年の日記を見ていただければわかるが、浴衣の女の子がいたり、男同士で接吻する輩がいたりして
なかなか傍観している方としては面白かったのだが。


今年はどうも不完全燃焼なので、ごく普通の写真の掲載に留める。
(と言うか、単焦点レンズで遊んでいたので、ここに掲載できる写真がない)


と言うか、ビアガーデンってこんなにうるさかったっけ?
アナウンスの声ばかり大きくて、会話するのすら困難である。私の耳が悪くなったのか?

会場の喧騒に負けないくらいブレイクしている人ならさして気にならないのかもしれないが、
私は酒飲んでも盛り上がるタイプの人間じゃないので、もう少し静かなところの方がいいな。
他の人が騒いでいるのは全く問題ないんだが、如何せんマイクロフォンで拡張された音声が相手では分が悪い。


そして今日は、豊平川の花火大会の日である。

例年であれば豊平川花火大会は3回行われていたのだが、今年は一つが夕張に移転するらしくこの夏は2回の開催だ。
今日はそのうちの1回と言うわけである。

花火大会を浴衣の女の子と2人で見に行きたい−高校時代からの小さな夢だったが、
あれから既に5年の時が経過しているのに、未だにこの夢が叶う事はない。
あの頃の私がこの未来を知ったら、もっとまともな人生を送っているかもな。
叶いもしない夢に対してリソースを注がなくて済むからね。

そこまで達成が難しい事では無いと思うのだがねえ。
少なくても資格取得数100個を達成するよりは簡単だろうよ。
前者は山のようにいるが、後者は殆どいないわけだし。
・・・・・・比較対象がおかしい事を承知で、敢えて愚痴ってみる。



一応、花火を撮影しようと思っていたので、今日は三脚持参だ。
ビアガーデン会場である大通公園から、南大橋を目指してひたすら歩く。

がしかし、どうやら移動開始が遅かったようで、先ほどから音しか聞こえない。

結局、南大橋付近に到着した時、ちょうど花火が終わった。
せっかく三脚まで持ってきたのに、花火撮れなかったぜよ。残念だ。

ただ、それでも私の撮影はここからスタートするのだ。
被写体はもちろん「花火大会を終えて家路に着く群衆」である。

何故か私の撮影の様子を、蟹沢氏が監視しているので、
あまり変な事は出来ないが、まあいつも通りいこうか。


私は群集を撮るのが好きだ。イベントでも通勤客でも良い。
人が狭い空間に犇めき合っているのがいい。

私は大量の人を相手にしても、カメラを構える事に全く躊躇しない。
そういえば先ほどツカサ氏に
「地下鉄の中で良くカメラ構えていられますね」
と言われたが、そんな事考えた事さえなかった。
人の目を気にしなくなるような強化訓練を幾度と繰り返した結果である。

そもそも人が多いときならば、逆にカメラを構えやすい。
多くの人がいる中で、1人くらい撮影している奴が居ようが誰も気にしない。無駄な自意識過剰はいらない。
たまに新聞記者などと間違われる事があるがな・・・・・・。

ただ、多くの人がこういった撮り方をしない事を考えると、私の一番の強みはここかもしれないと思う。
しかし裏を返せば、他人の迷惑を考えないDQNとも言えるが。
ただ、進路を遮っているわけでもないので、迷惑度は微少だと思うけど。


こういうのも個人的には好きな撮り方である。
高いところに上がっての撮影なので、群集からの視線を集める事になるがね。


花火大会が終わり、すすきの方面へと向かう人々。
これも上からの視点。群集はやはり少し上の方から撮るのが面白い。



蟹沢氏が、群集を撮影している私を撮ったら面白い画になるのに、と言っていた。
流石に私は自分を撮れないので、誰か撮ってみたください。
(携帯電話のカメラを向けられるのは好きじゃないけど、それ以外なら自由に撮影OKよ)


しかし、こういうものを撮るのなら、F2.8固定の広角ズームが欲しいなあ。
ここ最近上昇中のオーストラリアドルの利益で買ってしまうかどうするか。


私、こうやって群集を撮影しているのは楽しいよ。花火大会、人一倍楽しんでいるさ。
でも、やはり世間一般から見れば、こういう愉しみ方は異常だと思うんだ。

だから、人と同じ楽しみ方をしたい。
撮った写真に写っている人たちのように、好きな女の子と一緒に花火を見てその雰囲気を楽しむ、
そんな群集の中の人になりたい。


だが良く考えると、私はそのささやかな夢を叶える為に何か努力しただろうか?
自分から誰かを誘った事もないし、日ごろから交流を深めておいて、そういうときに向こうから
誘ってもらえるような関係を構築しようとしてもいない。
資格試験で言えば、資格は欲しいが願書も出していないのと一緒じゃないか。

・・・・・・ふう。

花火大会は来週もある。
いっそ来週の花火大会に、意中の人を誘うと言う考え方もあるか。
・・・・・・ああ、不可能だなそれは。色々な意味で。それが出来れば苦労しない。色々な意味で。




と言う事でだ。私は急遽8月13日、帯広に遠征する事を決めた。
十勝川で行われる北海道最大の花火大会、勝毎花火大会を見に行くためだ。

もう浴衣なんて関係ねえ。そう、花火大会は花火が主役だぜ。
ああ、他のカメヲタ達に混ざって一心不乱に花火を撮影してやるさ。
叶わない夢を見るよりそっちの方が健全というものだ、







最後に一つだけ言わせて貰おう。

「浴衣に茶髪や金髪は美しくないから止めてくれ」