2007/7/1 文月一日




日曜日のお昼過ぎ、何故か私は狸小路に程近き交番にいた。
非常に馬鹿らしい事で警備員に連行されたわけである。

事の経緯を簡単に書く。


とある事情で、代々木アニメーション学院が入っている建物(写真参照)に入った。
そのまま階段を上がり2階へ、シアターkinoを横目で眺めつつ3階へ、
しかし3階へ上がるとそこは真っ暗、まあ日曜日なら仕方ないかと思いつつ、
最上階へと上がろうとエレベーターに乗ろうとして歩みだした時、ちょうど警備員に見つかった。

「こんなところで何をやっているんだ」
「普通こんなところに入らないだろ」
「何でカメラもってビルの中をうろついているんだよ」
「どう見ても不審者だろ、ちょっと警備室まで来い」

この手の人間はその場で反論しても多分無駄なので、大人しく警備室まで行ってやる事にしたら、
もう1人警備員が出てきて、余計うるさくなった。


「私は普段からこういう格好で写真を撮っている。だから今日が特別ではない。
 ビルに入るのも日常茶飯事だ。建物の中や上層階からの眺めなどがよければ撮影するからだ。
 立入禁止の掲示があれば入らないが、私が通って来た経路にそのような表示は無かったので
 入る事自体は問題がないと判断した。」

こう言ってみると、
「おかしいだろ。何か理由ないと入らないだろ」
「カメラもってビル入るなんてあきらかに変じゃないか?」
「一体何をする気だったんだ」
「やっぱりこれ、警察行ってもらおうか」

まあ、こうなると思ったよ。

「あなた方の仕事はそういう人を疑う事でしょうから、そう判断されても仕方ありません。
 でもだからといって私は、虚偽の陳述をしているわけではなく、警察でも同じ事を言いますよ。
 ただ、その方があなた方と話すより早いでしょうから、そうしていただけると幸いです。」

と言う事で派出所に連れて来られたのであった。


もっとも、警察官とのやり取りは終始和やかな物で、最近の写真事情について話していた。
この警察官も写真をやるらしく、ニコンが銀塩カメラの販売を止めると聞いて
F80を購入したが、俺もデジタルを買えば良かったな、と言っていた。

まあ、一応決まりと言う事で所持品検査をしたが。
私のカードファイルを見て驚くのは、一般人も警察官も変わらない。

身分が明らかであり、罪を犯した、もしくはこれから犯すと思わしき理由も無いので即解放。
まあ、こうなる事は予想できたがな。一般人より警察官の方が物分りがいいし、法律にも精通しているから。
毎度すまないね、警察官のみなさん。こんな事で手を煩わせてまことに申し訳ない。


最後に警察官が言った一言。
「俺も撮影に行くときは、今の君のような格好で歩くけどさ、それだけで不審だって言われたら心外だよな。」

まああの警備員、不審とカメラを持っている事をやけに強調して結び付けていたからな。
ヒートアップする警備員を警察官が窘めるのは妙に滑稽だった。



ちなみに、私がビルに入った真の理由を知りたい方は個人的にお問い合わせを。
(多分いないと思うけど、ここには書きたくない)



思わぬところで時間を食ってしまったが、ちょっとした余興だったと言う事で次に進もう。

昨日、蟹沢氏から小樽商大の大学祭、緑丘祭が面白いと言う情報を貰っていたので、急遽小樽に行く事にする。

ネタ的には『往復800円で行く小樽』でも面白いのだが、今日は時間が無いので琴似駅から快速列車に乗る。
琴似〜小樽の営業キロはちょうど30.0キロであり、乗車券のパフォーマンスが良いのだ。
なので、私が小樽方面へ向かうときは、いつも琴似で乗り換える。
しかもいつの間にか地下鉄琴似駅前に金券屋が出来ていて、琴似〜小樽までの乗車券が500円で売っている。


琴似駅前でも小さなお祭りを行っているようだ。内容は良くわからないが。


小樽駅前。前に来たときは赤井川村訪問のために通過したときかな?

小樽駅からバスに乗り、商大に到着。ここに来たのは2回目だな。
前に来たのは4年前、ちょうど前期日程入試の当日暇だったので、受験生を撮影していたのであった。
(国公立志望だったはずの私が前期日程入試日に遊んでいるのは、悲しい事件があったからだ)


祭りのクオリティは確かに某私立大学よりは上かな?


さっそく建物の中に入っていくと、制服を着た女の子に呼び止められた。
「コーラゼリー200円です、あと2個なんです、買ってください」
はて、商大の学生か?しかしこの制服はどこのだろう?見たことがない。
「エヘ、実は中学生のときに来ていた制服なんです」
大学生が中学校の制服を着るとはなんて事を・・・・・・ま、いっか。モグモグ・・・・・・。



もうそろそろ祭りが終了するのだが、そこで面白い屋台を発見した。
焼きそばの余った材料で、肉とモヤシだけ焼いて売っている。
容器いっぱいに焼きたての肉ともやしを詰め込んだだけだが、
ネタ的に面白いので、私も買ってみることにした。

しかし焼きたての熱さを遮るには、容器があまりにも薄すぎた。
熱さに耐えかねて、私は容器の中身を屋台の目の前にぶちまいた。

肉とモヤシが大量に屋台の前に散乱し、片付けるのが大変そうである。
別に嫌がらせがしたかったわけじゃないが、結果的には完全に嫌がらせだ。
一体私は何しに小樽まで来たんだか・・・・・・。

誰かと一緒に来ていたら、その瞬間を絶対写真に収めていたとは思うが
流石に自分で撮影するというのは、いくら私でもできなかった。



このまま帰るのもなんだし、帰りは小樽の山でも少し歩きながらゆっくり帰ることにする。
商大を出た後右に曲がり、更に右へ。坂を急な坂を上っていく。


・・・・・・まあ、歩いた分の価値はあったかな?

こうみると小樽の街のすぐそばまで山が迫っているんですな。流石坂の町。

毛無山からの景色もいいが、こちらも良好ですな。
ただ、この場所は民家の敷地だから、通報されるとまた面倒な事になるかも。


小樽といっても広いからな、隣町なのにまだ見ぬ場所が多すぎる。
一度、銭函から蘭島まで、小樽市を大横断してみようかな?


帰りも琴似経由。その後札幌駅に向かったので、普通にJRに乗りとおした方が良かったかな?



そういえば、クロサワ氏あたりが学校祭で何かをやる計画を立てていると言う噂だが
きちんと運営できるのかな?あまりお寒い事にならなければいいがね。