2007/5/21 皐月二十一日




昨日の出来事もあり、過去が恋しくなった私は、
美櫛にて、高校時代の同級生の検索をしてみた。

一定のアルゴリズムに基づいて検索を繰り返せば、あっという間に出てくる出てくる。

美櫛の登録者って、やはり今の世の中、いっぱいいるんだね。
そして、自らのプロフィールを馬鹿正直に公開している人も。
(もっともそういう人が多いから、検索アルゴリズムが正常に機能するわけだが)

私とクラスが同じだった人も結構発見し、少し懐かしさを感じた。
これらの検索の際は、本アカウントでページを踏みまくったが、
私のプロフィールを見たところで一見では誰だか識別できず、
殆どの人は気に留めずにさっさと去っていくだろう。


ただ、私が高校を卒業してから既に4年の月日が経過している。
一応進学校である月寒高校は、大学進学者が多いわけだが、
ストレートに現役で大学に入り、4年で卒業し、きちんと就職した人たちは、
既に社会人となってそれぞれの現場で活躍しているわけであり、
何か、とても遠くの世界へ行ってしまった感がある。
既に小学校の先生になっている人、看護師として働いている人、
システムを構築している人など様々だが、
何か立派な社会人となって頑張っている様子が伺えて、ちょっと自己嫌悪を感じる。

もっとも是は美櫛の中の事に限った事ではなく、私の友人でも
北大を出た後就職して横浜へと渡ったレビン氏や、
北海学園大学を卒業し(その卒業式の様子を私は撮った)帯広へと赴いたセルシウス氏、
室蘭工大を出て札幌に戻ってきて働いているギョフ氏、などとも
随分距離を感じる今日この頃である。
高校時代はみんな横並びだっただけに、この差は余計に大きく感じるのだ。


さらに私の場合、未だにパラレルワールドを引き摺っているため、尚更遠くなったなと感じるわけである。
他の人達だって、100%満足して今の進路を選んだわけではないだろうが、きちんと訪れた現実を受け止めている。
それに対して私は、未だに大学再受験をも選択肢から外していないし、
一番現実的な選択肢を、「法学部と言う事を無視して理科系職種にエントリー」だと思っているし、
その点、私はいつまで経っても随分甘ったれた我儘を言い続けている子供のようにも思える。


ただ、私の場合は大学再受験がもっとも現実的な選択肢ではないかと提案する人もいる。
普通の人は、将来の就職先として理科系の技術者を志そうと考えていたら、
それにも関わらず法学部に入ると言う意味不明な行動をしないためだ。
よって、それをしてしまった私の過去の過ちを解消するためには、
躊躇わずにそこまで巻き戻した方が、結果的には一番早いのではないか、と言う事らしい。
一般的な法学部の卒業者が就くような職業に私がついても、
私の性格や境遇を考えると、絶対うまく行かないと言う分析が根拠であるようだ。

仮に営業や販売のような接客業には相性が悪い(だろう)という私の適性を差し引いても、
私の中には、もしそういった職種に就くのだとしたら
せめてきちんと科学や技術などの知識を理科系課程で修得してからにしたかったと言う願望がある。
技術系をやっていれば文科系でもいい、そうでなければ文科系は嫌だという考え方をするのは
普通の人から見ればおかしなことだが、これが私の正直な気持ちである。

そして会社がそんな後ろ向きの人材を欲しがるだろうか?否だろう。

ならばたとえ遠回りに見えても、もう一度工学部や理学部に入りなおして出直す以外には
私と社会の両方が許容できる道はないだろうと言うのだ。


世の中には大学に行きたくても家庭の事情でいけない人もいっぱいいるのは解っているが
かと言って、それを理由に一般的な道以外を歩むのを封殺されるのも納得できないのである。

求人と求職の不一致は、案外こういったところから来ているような気がするなあ。


どうしてもこの話題を始めると文句ばかりになってしまうが、逆に私はどういう道なら満足したのだろうか?
私はわざと自分が望まない方向に向かっていって後から文句をつけているだけではないか、
と思っている人がいてもおかしくないので、少し様々な制約を取り除いて考えてみよう。

ただそれを始めるとちょっと長くなりそうなので、明日の日記に持ち越す。