2007/5/18 皐月十八日




最近、昔ほど銀行に行かなくなった。
ネットバンクやコンビニATMの活用を行っているのと、
昔ほど銀行口座を頻繁に活用しなくなったからだろうか?

昔に比べて、銀行の手数料は安くなってきている。
振込手数料はイーバンク銀行、新生銀行、三菱東京UFJ銀行をうまく活用すればかなり低減することが出来るし
時間外手数料も、今の条件ならうまく立ち回れば一切支払うことなく過ごす事ができる。

ただその中で、銀行の金種両替手数料は値上がりを繰り返している。

昔は異なる金種への両替手数料は枚数の多寡に関わらず無料だった。窓口でも両替機でもだ。
だから私は、事あるごとに良く棒金(硬貨の50枚セット)を作っていた。

そのうち時代の流れで、窓口での両替では、枚数が多い場合は手数料がかかるようになった。
今までは両替はサービスであった為、別に銀行は1円も儲からなかったわけだから
窓口の手間を考えると、窓口での両替の有料化は仕方ないかと思った。

しかしそれに続いて、両替機も両替枚数制限や有料化などが行われ、
棒金を入手するのはなかなか面倒になってきた。
以前なら、両替機に紙幣を突っ込んで、“100円ロール5本と10円ロール10本”のように入力すれば
あとは勝手に大量の棒金を吐き出してくれた。
しかし、今は手数料を払うか、少ない枚数で我慢するかの何れかである。

本日、2000円札が欲しかったので、北洋銀行にて両替を行った。
両替機は2000円札に対応していないので、窓口へ。すると
「1件当たり21枚以上の両替は手数料がかかります」と。
あらら、ついにここまで来たか。前は50枚まで無料だったと思ったのだがな。

これでは欲しい枚数に足りない。
番号札を同時に2枚取って、両替依頼書も2枚書き、2件に分割してみよう。

「2*1番のお客様、窓口までお越しください」
「これ両替お願いします」
「2*2番のお客様、窓口までお越しください」
「これ両替お願いします」」

これでよし、と。
しかし、受理したテラー2名が上司に相談し始めた。露骨な分割をしたのが拙かったのだろうか?
何か言われたら、
「一件あたり20枚までなら無料って書いてあるからわざわざ2件に分けたんですよ、なのに(省略)」
と言えばいいか。
もっともそれは杞憂に終わり、別々に両替した2000円札が出てきた。

さて本件、こちらは手数料を無料にする為にこのような措置をとったわけだが、
銀行側からすればテラー2名が対応する羽目になった為、寧ろ手間は増えている。何か本末転倒だ。





その後しばらくして、手稲へ向かう事にする。
最近、実践的撮影を行っていないので、勘が鈍っている可能性があり、
さらには未だに135mmF2.8のレンズを使いこなせていないので、ちょっと撮影訓練を行う事にする。

札幌駅に行くと、なにやら3番線に見かけない列車が。
良く見ると、789系の1000番台ではないか!!

789系100番台は、秋のダイヤ改正で旭川〜札幌〜新千歳空港を結ぶ特急『スーパーカムイ』に充当される車両である。
『スーパーカムイ』には現在『スーパーホワイトアロー』に使われている785系と、
この789系1000番台が充当され、札幌〜旭川を走る全列車が1時間20分で結べるようになる。
(稚内・網走方面行の特急と、朝と深夜の通勤時間のものは除く) 

ただ、そのダイヤ改正に伴い、国鉄時代からの歴史ある781系が役目を終える。
北国の厳しい冬に耐え抜いてきた国鉄型唯一の交流専用特急781系が、
789系1000番台と入れ替わりで引退してしまうのである。
また時期が来たら、ここで取り扱うかもと思うが、それまでにきちんと撮影しておこうと思う。



さて、手稲へ。小雨が降る手稲駅前にて、日が沈むくらいまで撮影に興じよう。
訓練なので、使っていいレンズは135mmF2.8の1本だけ。
是をうまく使って、撮影しようと言うルールである。

さて、このレンズを開放で使うと、被写界深度が非常に浅い為か、なかなか被写体にピントが合ってくれない。
ピントが合ったときの美しさは素晴らしいものがあるのだが、
私が下手なのか、仕様なのかは知らないが、うまくピントが合った写真が撮れない。
特に人物写真は、ピントが合わないと台無しである。

ということでそこら辺の通行人を片っ端から撮りまくって練習だ。
しかし、どうも見ていて気分の悪くなる画しか撮れないなあ。


と、そこにバスから降りてきた高校生の団体さんがやってきた。
ん?おいおい、そこの稲西高校の男子高校生さん、私の前で制服着たまま喫煙するとはいい度胸だな。
ちょうどいい、135mmでのポートレートの練習台に使わせてもらおう。
喫煙しているところをばっちりポートレートに仕上げてやる。
せっかくだから出来上がった作品は高校に寄贈してあげようか。
・・・・・・なんて豪語したのはいいが、やはりピントが合わん。不規則にチョコマカ動き回るから、尚更だ。


そんな事をやっているうちに、何か高校生が増えてきた。男女含めて10余名といったところか。
「何あれ?あいつヤバくない?」
「マジ、キモイんだけど」
等の声援を受けるが、どうもあまり雰囲気がよくないようだ。
さて、最近退屈しているし、向こうが仕掛けてきたら期待に応えてあげようかなと思ってワクワクしていたが
こちらが発する非常に強力なATフィールドを察したのか、言いたい事がありそうな顔をしたまま去っていった。

やっぱりいいね、この殺伐した敵対的感覚。
最近入学式の撮影を始め、融和的な撮影ばかりやっていたので、些かフラストレーションが溜まっていた所だ。
こうして「ウザイ」とか「キモイ」とか声援を受けると、なんだか清々しい気分になるね。
・・・・・・はて、いつから私はこんなMになったのだろう?(人と同じ事で幸せを感じるのを諦めた頃からだろうか?)


本日のトレーニングの成果

撮影技術が1ポイントあがった。
単焦点レンズの使い方がうまくなった。
キモさが2ポイントあがった。
社会適合性が3ポイントさがった。
ATフィールドが強化された。
やる気があがった。
今日もまた一歩、キチガイへと近づいた。


こんな終わり方は嫌なので、最後に本日撮影した写真でも。


やはりこういう写真には強いですな、このレンズ。
止まっているもの相手なら再試行できるので、AFの悪さもそこまで気にならない。

F2.8は明るいので、夕暮れ時の撮影には強いです。
背景がボケてくれるので被写体が際立ちますしね。ただ、人間相手はピント合わせが鬼門なり。