2007/4/6 卯月六日





ここ数日、新しい携帯電話を購入するために、最適な料金プランを探している。

最適な料金プランを決定するためには、使用状況の把握が必要だ。
と言う事で、ここ数ヶ月の携帯電話使用料金を縦覧してみたが、何故か毎月利用料金が一緒だ。

はて?毎月均一な使い方をしているつもりは無いのだが、どうしてこんな事が起きるんだろう?
そう思って明細をよく見ると、毎月の利用額が、最低レベルに張り付いている。

我が家では、家族全員の分を一括して契約しているが、
どうやら毎月の利用額が最低レベルに張り付いているのは私だけではなく、
家族全員が、無料通話分の範囲すら使えていないようだ。

特に私に到っては、無料分の消化が全くされておらず、
先月も、先々月も全額が翌月に繰り越されていた。
ああ、ここまで来るとアホだな。

携帯電話から固定への通信は高いから、固定や公衆電話からかける様に努めている私だが
無料通話分の余剰があるなら、そちらを使った方が結果的にお得だわな。



さてさて、私の利用実態が分かったところで料金プランを思案するわけだが、
私だけドコモやあう使いに変えるのは、あまりメリットがなさそうなので
おそらくソフトバンクモバイルを継続する事になるだろう。
ソフトバンクの携帯電話に関しては、こんな便利な診断ツールがあるようだ。

ソフトバンク料金プラン診断ツール

私もここまでエクセルを使いこなしてみたいものだが、
ともかく、これに月々の使用状況を打ち込んでやれば、最適なプランが導き出せると言うものらしい。


これによって実際に算出してみると、使用状況が希薄な状態だと
ホワイトプランが実に優秀であると言う事がわかる。
現段階で、通話料が月に2000円にも満たない現状では、私にとっては最適かもしれない。


次に機種の事を考えるわけだが、
FX取引が旅先で出来る事は必須、それ以外はあまり求めるものはない。
わざわざ携帯電話でゲームなどしないし、他人と頻繁にメールを交換する事もないだろう。
そしてカメラは寧ろ付いていない機種の方がいい。
モールス通信機能とかがあればいいけど、そんなもの積んだ携帯電話はないだろう。
後はせいぜい、メールの保存件数かな?
メールを一切削除せずに、全て保存できる方がいろいろと望ましい。

これならおそらく、店頭に行って適当に選んでも十分だろう。




さて、携帯電話がらみの情報を集めていると、こんなニュースを見かけた。


--------------------以下引用--------------------

 携帯電話の契約でパケット通信を定額制にしたはずなのに、高額の料金を請求された―。
 そんな苦情が相次いでいることが5日、国民生活センターの調査で分かった。
 携帯電話をパソコンに接続してパケット通信を行うと、定額制の対象外になることを知らずに利用したケースが多く、
 数時間分で100万円程度の請求を受けたケースもあるという。

 センターによると、パケット通信に関する相談件数は2002年度に139件だったが、
 05年度は873件に急増。06年度も前年度を上回る見込みだ。

 20代の男性は携帯電話をケーブルでパソコンにつなぎ、
 6時間ほどインターネットに接続したら、携帯電話会社から98万円を請求された。
 4日間で約52万円を請求されたり、就職活動のため頻繁にパケット通信を使って120万円請求された例も。
 いずれも利用者は「契約時に詳しい説明がなかった」と訴えているという。

 パケット通信料は、やりとりするデータの量で決まるため、
 動画などデータ量の多いサービスを使えば、短時間でも高額になる可能性がある。
 センターは「携帯電話のカタログなどには、契約条件が記載してあるが、文字が小さく不親切なものが多い。
 重要な事項はもっと分かりやすくすべきだ」と指摘している。 

--------------------引用おわり--------------------

どうやらパケット通信定額制といっても、パソコンやPDA経由だと
通信料金が定額ではないようですね。

さてさて、6時間で98万円を請求されたと言う事ですが
実際にそんなになるのか検証してみますか。

1パケットの容量は1キロビット(=128バイト)であるが
現在ある携帯電話において高速通信が行えるもので言えば、
FOMAの受信最大においては、3.6Mbpsの通信が可能なので
理論的には毎秒3515パケットの通信が可能になる。(ベストエフォートだから実際は無理でしょうが)
これを連続的に行ったとすると

      210,900パケット/分
   12,654,000パケット/時
  303,696,000パケット/日
2,125,872,000パケット/週
9,110,880,000パケット/月

さあ、これを料金に直してみよう。1パケット0.02円で計算してみると

            70.3円/秒
         4,218.0円/分
       253,080.0円/時
     6,073,920.0円/日
    42,517,440.0円/週
   182,217,600.0円/月


ああ、ビール一杯で数万円を取るぼったくりバーの方がまだ良心的に見える・・・・・・。
確かに6時間で98万円は、理論的に十分可能なようだ。


契約内容をよく読まずに利用するこいつ等に同情はしないが
これだけ通信回線の最大速度が速くなり、短時間で大容量の転送が可能になった今、
通信データ量によって課金する制度は正直どうかとはおもう。
通信回線内をどれだけの容量のデータが転送されたかを意識して通信する人などいないだろうし
そもそも時間と違って感覚的に把握する事は不可能だ。

例えば私がいつも書いているこの日記、だいたい文章は1日あたり5〜10kB程度が多いが
画像は1枚あたり100kB程度である。
一日の日記を見るのに、画像が多い日だと1MB、
パケットにすると8000パケット程度が飛び交う事になるわけだ。

さて、このことをサイトを閲覧する前に知る事ができるだろうか?
たとえ知れたとしても、それを意識して通信している人がどれだけいるだろうか?

これに対して時間に対しての課金ならば、定量的に見積もる事ができる。
通信回線内をどれだけのデータが流れたかを人間の脳が理解するのは困難だが、
経過時間なら、時計さえ持っていれば容易に把握可能だ。

と言う事で私としては、データ通信の料金体系は、基本は通信データ量課金でもいいと思うが、
その上限に時間従量制課金を並列で設けるべきだと思う。
時間制の上限があまり安くてもトラフィックに弊害が出るだろうし、
ダイヤルQ2の最大料金である1分100円程度、ここら辺がベストだと思う。

これなら1時間で6000円、10時間使っても60000円、
それなりには高額だが98万円請求されて吹っ飛ぶ事はないだろう。






待てよ?と言う事は、だ。
嫌いな奴が携帯電話を置きっぱなしにしているのを見つけたら
すぐさまパソコン経由でインターネットに接続して、
動画のストリーミング配信サイトで映画を見続けたり、
WinnyやShareなどのファイル共有ソフトで大容量ファイルをダウンロードしてやれば
それがたとえ数時間でも、数十万円のダメージを与える事が出来ると言う事だ。

まあコレは冗談だとしても、携帯電話を盗まれたり紛失したりすれば同じ事が起き得るわけで、
端末はきちんと管理しましょうということだ。




何か話が逸れたが、結局機種と料金プランはどうしよう?
料金プランだけを見れば、ホワイトプランにパケット定額を入れれば十分だとは思うのだが
どうやら端末の価格を基本料金から控除するシステムになっているようなので
ホワイトプランだと相対的に高額な端末代を払わなければならない。
そう考えると、他の料金プランを検討した方がいいかな、とも思ったりする。

さらに言えば、このように携帯電話をあまり使用しないような状態が
この先ずっと続くのかどうかという問題もある。
おそらく私自身は今までどおり、重要な連絡はパソコンにしてください、の方針を貫くとは思うが
例えば、もし万一恋人ができて、毎晩のように通話するようになる事もあり得るかもしれない。

なんて確率的に非常に低い話をするよりも、さっさと早く携帯電話を新しくしよう。
確率が低い事態が起きたとしても、事後的に対処すればいいだけの話だ。