2007/4/19 卯月十九日






2007.4.19 札幌インターチェンジ

デジタルで撮影した写真だが、絶対にモノクロの方が映えると思ったので無理やり処理してみた。
そして誰かさんのblogの構成をインスパイアさせて頂いた。

何故こんな場所から撮影したのか、そして撮影できたのかは本文を参照。





「午前、8時55分10秒をお知らせします」

「午前、8時55分20秒をお知らせします」

私は札幌インターチェンジへと向かう道で、時間を気にしていた。
午前9時、一つの区切りが存在している。

誰かと約束があるわけではない。
ただ、9時までに高速道路のETCゲートを通れば、
通勤割引が適用になり高速料金が半額になる。

本日は諸般の事情で、三笠へと向かおうと思うが、
高速料金が半額にならないのなら、一般道をチンタラ走るつもりだ。


8時57分、環状通から南七条米里通へ。ギリギリ間に合うか、間に合わないか。
本当に私はいつもギリギリ行動だな。そしてたまに間に合わない、と。

そして、今日は間に合わなかった。
インター入口のアプローチ道路を通っている際に、9時を迎えてしまった。
これ以降、ETCレーンを通過しても、通常料金になってしまう。


さて、9時に間に合わなかったので、少々予定を変更する事にしようか。
三笠行きは午後に変更、先に手稲方面に用事を足しに行くことにする。
だから、江別・岩見沢方面への高速道路は必要ない。

しかし、米里の入口は、一方通行での進入なので、入るの止めた、と言って帰るわけにもいかない。
もしそんな事をしようものなら、流入してくる他車と正面衝突して大事故になるだろう。

だが、そういうときのために誤進入した時用の出口が設置されている。
料金所の左側、通常は施錠されていて通る事ができないが、係員に空けてもらえば通れる。


料金所の地下にはこんな通路があって、係員がブースを移動できるようになっている。
車が行きかうレーンを横断するのは危険極まりないので、もし用があるときはこちらを利用しよう。


インターホンで係員に、高速道路を使わない旨を告げた。
しかし、以前母が誤進入した時とは対応が違った。

「ここからは出られないので、隣の江別西インターまで走って、そこで係員に言って折り返させてもらってください」

・・・・・・なんと。まあ仕方ないか、江別西までただただ往復するのは面倒だが、悪いのはこっちだし。



高速道路をただ無駄に往復するのもなんなので、
昔から一回やってみたかった事を実行に移してみる事にした。

道央自動車道の最高速度は100km/hであり、たいていの車がその速度付近で走行する。
一方、最低速度は50km/hで、この速度を下回ると速度違反になる。
逆に言えば、時速50キロ以上100キロ以下の範囲であれば、
法令上はどの速度で走っても問題ない事になる。

私が一回やってみたかった事、それは時速50キロでの高速道路走行。
ただし、路面凍結や車線規制などで速度制限がかかっている時以外でだ。
江別西までなら、大した距離もないし、どうせ急ぐ旅でもない。



結論。私がDQNで御座いました。

時速50キロだと、ちょっと気を抜くと違反になってしまうので
時速60キロをキープして走ってみたところ、後ろから物凄い勢いで車が迫ってくる。
時速100キロで走っている車との速度差は時速40キロ、
時速40キロの車と、静止した物との関係と同じ速度差である。

まさか他の車は、路面が乾いていて晴天の高速道路を最低速度付近で走る馬鹿がいるとは思わないから、
直前までは走行車線を走ってくる。
そして接近してから速度差がおかしい事に気づき、慌てて追越車線へと進路変更する。

それだけならまだいいのだが、そのとき必ず追越車線が空いているとは限らないわけで
もし追越車線に逃げる事ができず、かつ余裕を持った運転をしていなければ
急制動でも間に合わず、前車に追突して事故発生の可能性が高い。
もちろん速度差が大きい以上、追突した場合は被害が大きくなる事は間違いない。

そしてまともな神経なら、あの恐怖感を味わってまで低速走行を続けるのは困難だろう。
多分、あの速さで旭川鷹栖まで走ったら、間違いなく事故が起きると思う。


結局江別西で降りて係員に頼み、今度は札幌方面へと走る。通行料金は無料だった。


その後しばらく札幌市の北部を巡る。
屯田の新しい有朋高校の傍を通りがかったので撮影。
校舎は立派だが、麻生駅からバスが1時間に2本、通うのが便利とは言えない。
(正直、藤女子大学花川キャンパスより不便だと思う)


昼下がり、運転免許試験場などに立ち寄った後、石狩へと向かう。
そして石狩市八幡から、道道81号石狩岩見沢線で東西へ横断する。
札幌市の辺縁を繋ぐ道は、札幌に住む身としては、こういう機会じゃないと走れないから、選んでみた。

当別町と新篠津村の中心部を貫いていくルートで、あまり舗装はよくないものの意外と走りやすい道だ。
ほぼ全区間で片側1車線だが、そういう道の方が私は好きだ。
片側2車線以上の道路は、無理やりぶっ壊した感があって好きじゃない。


石狩川にかかるたっぷ大橋。石狩川に架かる橋はどれもウットリするほど美しい。
上流の方までいくと数が多いし、全部見たわけじゃないがね。

道道81号線を全線走破して上幌向を経たのち、三笠の道の駅に到着。


ここ、三笠の道の駅『サンファーム三笠』は、数ある北海道の道の駅の中で
道の駅番号1番を背負っている由緒ある駅である。
しかしいつの日か、隣に岡田屋のスーパーセンターが営業し始めたため、
どこも暗い感じが否めない道の駅だ。

ここで今年度の道の駅スタンプ帳を購入する。一冊100円也。
そして1つ目のスタンプを押印。残りあと99個である。先は長いな。

と言う事で今年も道の駅スタンプラリーが幕を開けた。
今年は11月までに100箇所制覇できるのかどうか、全く分からない。
しかし毎年一応は完全制覇してきた以上、今年でその記録を途切れさせるのは嫌である。
できるだけ計画的に早い段階で勝負していきたいと思う。

しかし、11年前は33箇所、フォーレスト大滝が最後だった時代から考えるとずいぶんと増殖したものだな。
足寄を皮切りに一市町村一道の駅ルールも破られ、二つの道の駅がある市町村も珍しくなくなったし。
最終的にはどれだけの数になるのかね、道の駅。

鉄道の駅もそれくらいのペースで増えてくれればいいのに。
鉄道の駅は廃線が相次いで、増えるどころか減っているしね。

鉄道の廃駅と言えば、鉄道廃止後に駅跡地を道の駅にした例も結構ありますな。
そういう鉄道の遺構を見ると、あと10年くらい早く生まれていればと思うときがあります。
北海道の鉄道路線が大量に廃止された時代と、ちょうど私が生まれた頃が重なりますからね。

そういえば、足寄と陸別にも道の駅があるから、
ふるさと銀河線廃止後の足寄、陸別を訪れる事になるんだな。
涙が止まらないかもしれないな・・・・・・。