2007/2/23 如月二十三日




2月も後半に入り、そろそろ卒業シーズンへと突入する。

写真部でも例に漏れず、今年卒業する先輩方(といっても私と同年代だがな)に対する
追いコンを行うのだが、その際に卒業記念品を贈呈するのが慣例になっている。

そして、その卒業生の方の一部は(大半のような気もするけど)ここの読者でもあるため
今日の日記のこの内容が漏れるのは拙いので、今日の日記の更新は弥生の4日以降、
即ち私が沖縄から戻ってきてから行うことにする。
と言う事をわざわざ文中に書かなくてもいいのだけれども。


今回の卒業記念品は写真部だからこその記念品である。
今までの日常やイベントなどで、私を始めとした部員達で撮りためた写真の中から
卒業生達の写真を選りすぐり、アルバムに仕上げた物である。
さらにアルバムには、寄せ書きが付随している。

何気ない日常の中から、これでもかとばかりに大量に切り取るという私の撮影スタイルも、
こういう物を作るときには少しは役立っているかもしれん。



卒業記念作品、最初のページだけお見せします。一ページ目がこんな感じ。
しかしこの写真は私が撮影したわけじゃないから、
厳密に言えばこのページに掲載する事は目的外使用で著作権法違反かもしれん。



こちらの卒業記念作品については、手前味噌になってしまうが
なかなかうまく出来たとは思う。(構成、デザインを担当したのはya5u5hi氏だが)
私はその印刷作業の傍ら、他のメンバーは殆ど書き終えた寄せ書きに、一言ずつメッセージを書いていく。

寄せ書きって難しいね。当然これを送る人たちとは、今まで日常的に話していたわけで、
いまさら特別なメッセージを用意するのもなんとなく気恥ずかしいというかなんと言うか。
しかし逆に考えれば、どんな相手だろうが言いたい事全てを伝える事などできるわけも無いので
最後に(いや、卒業したからといってそこ関係が遮断されるとは限らんが)書く事はむしろ多すぎてしかるべきだ。
私の場合、ちょうど追いコンの日には沖縄で環境計量士試験を受けているため、尚更だ。

後はその両者の兼ね合いで、長くも短くもなり過ぎないようにメッセージを書く。
中途半端に身構えるから書くのが難しく思えるが、書き始めれば後は案外書きたい事が多くなり
むしろどこで締めるかの方が問題になる。(その点はこの日記も似ている)


さて、この寄せ書きは既に他の人の殆どがメッセージ挿入済である。
みんなそれぞれ、工夫を凝らした思い思いのメッセージを託しているわけで、
なかなかそれらを眺めて見るのも面白い。

全員の寄せ書きにメッセージを挿入し終えた時、何故かふと違和感を覚えた。
何だろう?もう一度寄せ書きに書かれたメッセージを見直してみる。
そして違和感の正体がわかった、と同時にその非常識さ、無神経さに不快感を覚えた。

不快感を覚えた理由は単純明快、
まあ名前は出さないが、一年生のとある女の子が寄せ書きに

「お疲れ様でした」

の一言だけを、事務的に6人分全ての寄せ書きに書き込んでいた。


なんなんだろう?これ。
貰った方がどう思うかという事を考えないんだろうか?

非常識な人間だなぁとは以前から思っていたが(私に言われるってよっぽどだぞ)ここまでやるとは。
ある意味では以前の“罵詈雑言”の方がまだ救いようがあるぞ。
彼らは私に深い衝撃を与えてくれたが、その無知で困るのは彼ら自身であり
人の心を傷つける物ではないからな。

他の一年生は、四年生との関わりがあまり多くはないのにも係わらず、
いろいろ工夫してメッセージを書いているのに、
おそらく一番他の4年生と関わりがあると思われる彼女の書き込みがこれ。

いっそ修正液で抹消した方が、卒業生に不快な思いをさせなくて良いかなとも思ったが
それをやったらやったで美しくないし、責任の所在が私に来るのでフィルタリングするわけにもいかず
あとはこれを受け取った卒業生に判断してもらう事にする。



今日の日記はギスギスした内容なので、ここで画像でも挿入して一休み。
沖縄で撮影した没カットですけど、出番を与えてみました。



さて、今日の日記が沖縄から返ってきた後に更新されたのは、もう一つ意味がある。
この追いコンが行われ、この寄せ書きが卒業生各位に贈られたとき、
卒業生がどのような反応をしたかを追記するためだ。

私は参加していないため、伝聞になるが
寄せ書きが贈呈された後、やはり真っ先にこの“非常識”に注目が集まったらしい。
特にある人には効果覿面だったらしく、
「これだったら書いてくれない方がましだよ」
「俺、あの子にはちゃんといろいろやったつもりなんだけど、何なんだこの仕打ちは」
などの感想が当然のごとく出てきたようだ。


さて、卒業する彼らはもう奴とかかわる事は恐らく無いであろうが
この無神経な誰かさんはまだ部に残るわけで、来年以降の展開が少し心配なところではある。
ya5u5hi氏などは、どこかで痛い目見せてやる必要があるとは言うが、
私は実害を食らわない限り放置するつもりである。

確かに一発ガツンとショックを与えてやれば、彼女の非常識かつ無神経な性格が矯正される可能性はあるだろう。
でもね、私はそんなに親切な人間じゃないんだ。


あ、そうだ。今回も私が罵倒した本人がこの日記を読む事はまずありえないだろうが、
もし万一読む事があった時のために、最後にメッセージを残しておく。


もう少し人の気持ちを考えられる人間になりましょう。


以上! ん?私のこの日記自体、読む人の気持ちを考えていないって?

それはそうかもしれない。
でも、考えた末の結論として確信的にやっているのと、
何も考えていないでそうなってしまっているのでは、やはりその意味が違うと思うんだな。

この日記を張本人が読むケースがあったとしたら“事故”だが、
寄せ書きの場合はそれが卒業生の手に渡ることが確定的な訳だからね。