2007/11/5 霜月五日





先日の日記で、小樽築港駅で行われる写真展のご案内をしたが、
私は本日、その写真展の案内係として、お昼からずっと小樽築港駅にいることになっている。

家を出て、y@5u5hi氏を拾いつつ定山渓方面へ、そして定山渓から朝里峠を越えて小樽へ。
朝里峠の頂上付近には既に少しだけ雪が積もっていた。


と言う事で小樽築港駅自由通路『マリンロード』
少し前に購入したフォギーのフィルターを試してみたかったので撮影。
うーむ、これは使い方が難しいな。


午前の担当者と交代し、だだっ広い通路の端の方に置かれた椅子に座る。
後は終了時刻までずっとここで待機して、
来場者の案内をしたり、写真の紛失や破損などが無いように見張ったりするわけだ。


基本的にはずっと持ち場にいるわけだが、
1時間のうち10分程度なら、付近を散歩する事も可能なので
たまに少し付近を彷徨ってみる。こちらは港の側。

一応雨風は凌げる場所とはいえ、断熱性は殆ど無いので何もせずに座っているには少し寒い。
まあ、今日はそれなりに天気がいいから、そんなに寒くも無いが、
夜になったらやはり寒くなるんだろうな。


この道路は小樽の港町までずっと海の近くを通っていく。
5号線のバイパス的な働きがあるが、混む時は混む。

と言う具合にでも、たまには付近をうろつく事も出来るけど、やっぱり動けないって退屈ね。
もっともy@5u5hi氏がいるので、何か喋っていればいいのだがな。
しかも今日は話題に事欠かなかった。何か無限ループのような気もするが。
あーあ、ステーキでも食べたいぜ(何


5号線側の小樽築港バス停。
ここでJRとバスを乗り換える人も多いみたい。
小樽は中央バスのお膝元、路線もかなり充実しているのだが、本気で乗り回した事はまだ無い。

『マリンロード』は自由通路なので、常に多くの人が私の前を通り過ぎていく。
その中には通学の高校生の姿も多い。
せっかくここに待機しているのだから、少しその様子でも撮影したいところだが
Station展の担当者として座っている以上、そういったことは出来ない。
残念だ。


さて、ここに座って待機していると、たまに此方に話しかけてきてくれる人がいる。
大抵は年配の方で、写真展についてお褒めの言葉をくれたり、質問を投げかけてきたり
時にはどう表現していいか困るような事を言ってくる方もいらっしゃった。
まあ、何だかんだ言って、写真展に好意的な意見ばかりなので、
このStation展はいい企画だったみたいね。

年配の人以外では、高校生が話しかけてきた。
2人組の男子高校生と、4人組の女子高校生である。
いずれも、私に写真を撮って欲しいという内容だ。

はて、写真撮影は本日の業務じゃないんだがなぁ。
私が使いもしないのに、膝の上にデジタル一眼を置いているせいか。


まあ、ネタ大好きな私に断る理由も無いので承諾、そして撮影モードに入る。」
「じゃあ行きますよー、ハイチーズ!」
「ありがとうございました〜」
「(液晶画面を表示して)と、こんな感じに撮れましたよ」
「あ、うまく撮れてますね。流石っすね」
「写真どうします?次来るときにでも持ってく?」
「え、写真貰えるんすか?値段いくら位になります?」
「いやいや、これ仕事じゃないから無料であげますよ。
 ポスターサイズに引き伸ばせとか言われたら流石に金取るけどね(笑)」
「え?いいんすか、本当に。じゃあ金曜日に受け取りに来ていいっすか?」
「じゃあ金曜日の担当者の方に伝えておきますね〜」
「引き続きお仕事頑張ってください〜」

うん、やっぱり高校生は元気だねぇ。そういうノリ、嫌いじゃないよ。
(さて、引継の書類になんて書いておけばいいかな?)


まあ、男子高校生の場合は基本的にこんな感じの対応になるのだが女子高校生だとこうなる。
「じゃあ行きますよー、ハイチーズ!」
「ありがとうございました〜」
「(液晶画面を表示して)と、こんな感じに撮れましたよ」
「あ、すごーい。綺麗に撮れてる〜」
「えーと写真どうします?次来るときにでも渡します?」
「え、くれるんですか〜?是非お願いします〜」
「じゃあ明日以降の担当者に言っておきますね」
「お兄さんかっこいい!」
「いや、あの・・・・・・(どう反応すればいいんだ・・・・・・)」
「ほらー、そんなこと言うからお兄さん照れちゃったじゃない」
「・・・・・・(困った・・・・・・)」

(中略)

「じゃあねお兄さん、バイバイ!」



ええ、私は女子高校生には勝てません、はい。


キモイとかウザイとか、此方に対して敵対心を持ってくるような女子高生ならば、
こちらもフィールド全開にして位相空間を作り、最悪、法律を刃に変えて戦うのでこちらが有利だが、
変に友好的な対応をされた場合、そういうのに慣れていない私は無力化され
完全に女子高生のペースに流されてしまうのであった。


一連の様子を傍らで見ていたy@5u5hi氏は
「良かったじゃない、女子高生撮れて」とニヤニヤ。

あのねぇ・・・・・・。


ところで、少し気になる事が1つ。
このように写真撮って欲しがる人、実は案外多かったりするのだが
どういう意図があるんだろう?

観光地とかでよくある「一枚お願いします」ならば、
その人のカメラで撮影しているわけであるから理由は十分理解できるが、
私が持っているカメラで撮影しても、その人のところに写真が届くわけじゃない。
(連絡先をいただければ、プリントでもデジタルデータでも送ってあげるけど)

「撮って欲しい」だけであって「写真が欲しい」わけではないのかな?