2007/10/8 神無月八日




十月祭三日目、本日は大学内を巡りつつ、アルバム掲載用の写真撮影だ。

実は本日、技術士一次試験を受ける予定もあったが、
日程が過密になりすぎる事を考えていたら、いつの間にか締切が過ぎていた。
よく考えると、公害防止管理者試験は区分がたくさんあり、
合格しようがしまいが、来年以降も受け続けることになることを考えると、
特定粉じんのような簡単な区分の受験だった今年の方が、いいチャンスだったような気はする。

来年、大気4種&水質4種の翌日に技術士一次、となるのかな?


まあ、試験を申し込まなかった以上今日は夕方まで時間があるので、あちこちを移動しつつ撮影する。


ガクエンレンジャーだってさ。中の人は誰だろうね?
環境問題の触りをテーマにした寸劇をやっていた。
昨日の公害防止管理者試験の“公害総論”向けに大分勉強した
私から見ると非常に滑稽な内容だが・・・・・・まあ、小学生向けだからな。


記念撮影のお時間です。子供達に大人気?


続いて舞台を玄関前ステージへと移す。


玄関前では、肉などが無料で振舞われている。
松坂牛を食べられます、というのが売り文句であり、確かに少しずつ配られたが・・・・・・少ない。


日本全国おいしい旅、らしい。ダイスを振りつつ、各地の名産品クイズに答えていくと
実際にその名産品がもらえるみたい。
ちゃっかりU部写真部から、食べる事には目が無いヒラツカさんが参加していたという・・・・・・。

個人的にはイカめしが函館の名産品であるということが許せないのだが。
イカめしと言えば森町、阿部商店のものが一番人気ではないか?


続いて更に場を移し、チアリーディング。
アルバム撮影(とチアリーダー)に興味があるというヨースケ氏と共に撮影に挑む。
ヨースケ氏はチアリーディング部の中に知り合い(友達?)がいると言うことで
私が撮影のコツを教えながら、一緒に撮る事に。

体育館に向かう際に、ヨースケ氏はチアの集団の中の1人から声をかけられ、
二言三言の会話を交わしていた。

AAA   「あの子とはどういう関係なの?(・∀・)」
ヨースケ「いや、ただいつも同じ授業に出ていて、よく話しているだけですよ」
AAA   「ふーん、授業が一緒で良く話す・・・・・・ねぇ(・∀・)」
ヨースケ「いや、本当に何もないっすよ、それ以上は」

ふふっ、何か台本どおりの典型的な反応ですね。そんな関係、羨ましいぜ。
というか、私の台詞がどこかのオッサンみたいで何か厭だ。


角度を変えてもう一枚。

このチアの動きを見た子供が
「あいつら、人間じゃねぇよ!」
と言っているのを聞いた母親が
「みんな同じ人間ですよ。一生懸命練習すれば何でもできるようになるんです」
と言っていたのが印象的だった。

尚、器械体操同好会さんのアクションは、今年もまた動きが速過ぎて撮れなかった。
来年こそは、絵になる写真を撮りたいものだが。


祭りの縁日にあるような出店もあります。何故かブルーがお店番。


写真展会場ですな。学内でやっているだけあり、かなり来訪者多し。


神にうさみみを着けると言う危険なプレイ。
尚、この後神はその格好のまま廊下に出て、売込みを開始。(何故かカメラ販売員風)


そろそろ日が沈み始める時間である。これにて私の撮影タイムは終了だ。
もう少しすれば最後まで祭りが終わるのに、ここで切り上げて帰る理由、
それはこれからフェリーで本州まで行かなければならないからだ。

実は先日、父親から車の搬送を頼まれた。

栃木県に住む父は、現在車なしの生活を送っているが、
最寄のコンビニまでも数kmあり、やはり不便らしい。
と言う事で中古でよいので車を買おうとしたが、
寒冷地仕様の車がいいとか、色々としがらみがあるとかで、北海道の業者で車を購入、
それを栃木県まで持っていって利用しよう、と言う事になった。
だから私は今日19時発のフェリーに乗って、栃木県まで車を運ぶのだ。

実は、フェリーに車を載せて運ぶと言うのは、私の小さな夢であった。
いつもフェリーに乗るときは徒歩にて乗船、これはこれで良いのだが
車をフェリーに積み込んで、本州の地を走ると言う体験にいつも憧れていた。
ただそれをやろうにも、“本州でレンタカー借りた方が安い”という結論になり
そのために万単位の費用を投下する事はできなかった。

それがこんな形で、実行できることになったわけだ。今、とてもワクワクしている。



17時、搬送する車に乗り込み、エンジンをかける。


さあ、それでは出発進行!(何故この画像?という突っ込みは禁止よ)


MT車を運転するのは3ヶ月ぶりくらいになる。
最初のうちは加速に戸惑ったりもしたが、数分も経てば順応できた。

輸送する車はトヨタのコルサだが、なかなか安定性が良く運転しやすい。
ただ、クラッチが少しシビアかな?中型車に比べればよっぽどましだが。

国道36号線を走るが、清田を過ぎた辺りで混雑する。
平岸から三里塚まで25分で走る予定が、18分延着。所要時間43分。

まずいな、フェリーに乗り遅れたら大変だぞ。高速道路で遅れを取り戻すか。
行け!一気に加速だ。

高速域での安定性は大した物だな。かなりスピードを上げても、恐怖感を感じない。
しかし、他の車、遅いな。


ふう、ふう、ふう、何とか家から1時間で苫小牧I.Cまで来たぞ。
これなら何とか間に合いそうだ。


苫小牧(西)港に到着。既にフェリーの前では多くの車が乗船を待っている。


いつもなら、乗船名簿に名前を書いて待合室で待つのだが
本日は車がセットなので、いつもと手続きが違う。

まず、車検証をもって窓口へ行き、乗船名簿に車の仕様を転記する。
代金を支払うと、乗船券と共にタグが発行される。
乗船中はこれをルームミラーにつけて置くように、とのことらしい。
仙台までの代金は22500円、高いような安いような・・・・・・。

乗船手続きをした後は、先ほど止めた車に乗り込んで、乗船合図を待つ。
周囲の車はみんなエンジンをかけた状態で待機しているが、私はいつもどおりストップ。


18時30分、出港まで30分と迫った頃、乗船合図がかかる。
前の車から順に、フェリーの後部から乗り込んでいく。


いよいよ乗船。前の車との間隔をとりつつ・・・・・・。

船内に入った後は係員に誘導され、所定の位置に車を止める。
サイドブレーキを忘れずに。(車両甲板でのサイドブレーキ忘れによって過去に死亡事故がおきています)
しかし案外、あっけなかったな。
その後、しばらく車両甲板にとどまり、様子を眺めることにする。


トレーラーが入ってきた。係員が細かく誘導し、トレーラーをうまく収めていく。
普通車、大型車、トレーラーをうまく順番に入れて、隙間無く空間を埋めていくのだ。
尚、この後トレーラーヘッドは分離され、後部の荷物だけを置いたまま、走り去っていった。
あちらの港で、別のトレーラーヘッドがやってきて、再び連結するのだろう。

あまり長居すると、作業員の邪魔になるので、頃合を見て船室へと上がる。
一旦出港すると、もう車には戻れないので、船内で必要な物は全て持っていく必要がある。


デッキから苫小牧港を眺める。やはりレンズが良くなると描写がよくなるね。


お隣のシルバークイーンさんは八戸行。こいつにも昔乗ったような。


旅客スペースに入ると、やはり非常に華やかだ。車両スペースと対照的だな。
本日はお年寄りの旅客が非常に多いようだが、団体様でも入っているのかな?


2等船室の様子。今日は2等は余裕があるからいいが、(それ以外の等級は全て埋まっているが)
この就寝スペースが全て埋まるくらいの密度になったら、窮屈そうだ。


フェリーが動き出してからは、特に何もすることが無いので
スターダストラウンジで演奏会を聞いた後は、ロビーで資格試験のテキストでも読むことにする。

ん?ロビーで何か妙なものを発見。是についてはまた後で。


ロビーでテキストを読んでいると、周囲の様子がよくわかる。
それぞれ船上で思い思いの時間を過ごしているわけだが、
先ほどから売店の女の子をナンパしている奴がいる。
これが飛行機だったら、客室乗務員への迷惑行為と言うことで航空法違反だと思うが、
船舶上では、クルーをナンパするのってありなのか!?
まあ、売店の女の子のほうも満更じゃなさそうだし・・・・・・
だが、それがありなら、私もチーフアテンダントさんの撮影を始めてしまうぞ。

と言う事でロビーにて、私とチーフアテンダントさんの1対1の撮影が始まった。

その様子を見ていた同年代くらいの男性グループ、大笑い。
小学生くらいの女子児童は、母親に「あれなぁに?」と聞き、
母親が「見ちゃいけません」と言うという典型的なパターン。
おっさん、見て見ぬふり。売店の女の子、気にはなるようだが華麗にスルー。


周囲が非常に不審そうな目で見ているが、久々に面白い被写体を見つけた私に妥協など無い。
レンズを交換しつつ、何枚も何枚も撮ってみる。


と、そんなことをしている私の様子を見て、2人の男性が話しかけてきた。

「おや?面白い事をしているね、船ヲタの方ですか?」

はて?何でそんな事を聞くのかな?と思いきや、こいつは船ヲタのアイドルらしい。
あらま、意外と着目する人は多いのか。

あ、先ほどからなんとなく違和感を感じる人がいると思うので、そろそろ種明かしをしてしまおうか。


チーフアテンダントさんと言うのはこの子です。













この子はロビーの椅子に、一人で座っています。その様子がなんともシュールでした。


ポートレート風に。船内の照明はいい雰囲気を醸し出してくれます。


場所を変え、フロントにて。各種ご案内承ります。


個人的にはこれが傑作だと思う。
これを撮る為にわざわざワイン頼みました。空のボトルも借りました。
モデル撮りを本気でやるときには妥協は許されないのです。


先ほど話しかけてきた男性のうちの1人は、しばらく私の撮影の様子を見ていた。
よく、フェリーを利用する人で、北海道もよく訪れるらしい。

彼もミッフィーちゃんを撮りたいとは思っていたが、
人前でこの子を撮るのも恥ずかしいので、撮れないでいたらしい。
(まあ、それが一般人の感覚か。私くらいになると撮影の時は恥とか外聞なんて関係ねぇ)

ミッフィーちゃんの写真をこのサイトに掲載する事を伝えると、是非見に行きますと仰っているが
ここ、見てくれているのかな?(掲載、大分遅くなったからなぁ)


そんなこんなでしばらく旅の話などをしつつ、時間が過ぎる。既に時間は22時半だ。

話に寄れば、チーフアテンダントさんは24時間勤務ではなく、
夜になると何処かでお休みされるらしい。
もう、これくらいの時間になると、普段ならお休みの時間らしいが。


近くにいた係員に、この子をどうすればいいか聞いてみる。

「あ、その子ね。こっちに連れてきてくださいな」

私はチーフアテンダントさんを抱きかかえ、カウンターまで運ぶ。
本日は私のせいで勤務時間が長引いてしまったようで、申し訳ない。


ところで、昔は24時間勤務だったらしいが、どうして夜勤はしなくなったんでしょう?
素朴な疑問を係員に投げかけてみた。

「ずっと出しておくと、こいつに悪戯する奴がいてね・・・・・・、
 前に、あれ?うさぎはどこいった?と思ったら、酔っ払いが風呂に入れていたとか、
 夜、見回りにきたらこいつでサッカーしてたとか。
 サッカーしてたのは大学生だね。よさこいで名古屋とか仙台とか遠征するやつらがやるんだよな。
 他にも、ロビーにある椅子を積み上げて、それを潜って遊んだり。
 幼稚園児かおまえらは、って思うんだよな。
 だから、俺が見回りしているときにそういうことをしている奴を見つけると
 『この三流大生が!!!』って言ってやるんだ」

その話を聞いて3人で大笑いしていたわけだが・・・・・・
話のなかに出てきた学生が、うちの大学の奴等じゃないことを祈りたい。