2007/1/1 睦月一日




0時00分を過ぎて日付が変わると2007年。
今日は年が変わって最初の日だ。

例年私の1月1日は、普段の日よりハードな日程だ。
一般人と同じ流れに乗って初詣に向かってみたり、
早朝から今はなき新夕張に突撃して、今はなき楓行普通列車に乗ったり、
さらには全日空の乗り放題キャンペーンで日本の空を飛び回ったこともあった。
(一日で仙台・名古屋・福岡・東京とか、今思えば凄まじい行程だよな)

今年の1月1日は、室蘭へ向かおうと思う。
今回は私一人でなく、珍しく複数人での行程だ。
以前の霜月5日の夕張の時のように、ほとんど思いつきの発言から昇華した今日の室蘭行、
今回は前回よりも多い総計6名での小旅行である。


1時05分 札幌市南区常盤

まずはya5u5hi氏とsomeday氏を回収しに、南に車を走らせる。
年が明けたばかりの道は、空いていて走りやすい。
とはいえ普段のこの時間に比べれば交通量が多いのは仕様か。


1時30分 札幌市中央区宮の森

小林峠を通ろうとしたが、却下されたのでこちらを経由。
が、北海道神宮への初詣客の車で大混雑している。(地下鉄使えよ)

昨年の年明けは私もここへ深夜からきてみたが、人が多くてなかなか進まなかった。
そう考えると年末年始というのは生活のリズムを崩す原因のひとつのような気がする。


2時00分 札幌市手稲区手稲本町

昼間の混雑が嘘のような国道5号線を走って手稲へ。
ここでアサコさんを乗せる。これで4人。
手稲I.Cが近い場所だったので、すぐさま高速道路に突入して、深夜の札幌市を大横断。

この時間にわざわざ高速道路を走る車は少なく、すれ違った車は片手の指で数えられるほど。
誰もいない高速道路は、自分だけのためにあるのじゃないかと錯覚させるほど。
いいね深夜の高速道路、クセになりそう・・・・・・。


2時20分 札幌市清田区平岡

手稲から20分足らずで平岡へ。高速道路の力は偉大だ。
ここでnoct-氏を乗せる。noct-氏はやはり重装備だが、
今回は初日の出を見るために早朝の屋外に長居するため、重装備が正解だ。
むしろ中途半端に軽装の人達、寒さに耐えられるのかが不安。
北広島I.Cから再度高速道路に入る。


2時40分 北広島市輪厚

トイレ休憩のため輪厚PAに入る。深夜の誰もいないパーキングエリアがにわかに活気づく。

昨日届いたKissNDigitalは、
コンデジに比べて同じ画角のときの焦点距離が長いため被写界深度が浅くなる。
だからいつもの調子で撮影したら後ろがボケた。どちらを好むかは人それぞれだが。

車が希薄な道央道を快調に走行し、千歳I.Cで降りる。


3時20分 千歳市里美

里美は千歳郊外の住宅街で、整然とした区画に一戸建てが建ち並ぶ。ここでクロサワ氏を回収する。
千歳から苫小牧に抜けるルートは、メインルートの国道36号線ではなく
支笏湖方面を経由する道道16号支笏湖公園線を選択。
千歳郊外の住宅街を抜ければ、しばらく森の中を進むルート。
同じような道が続くため、なかなか進んでいる実感がわかない。
国道453号線に合流した後は美笛峠方面に走る。


3時50分 千歳市モラップ

支笏湖のすぐ近くまで来たものの、今回通るルートとでは湖面を拝むことはできない。
苫小牧方面へと向かう国道276号線を見送り、西へ走る。
さて、今度はここから道道141号樽前錦岡線を通行・・・・・・と思いきや
このルートは冬季閉鎖みたい・・・・・・通れない。
私らしくないな、冬季閉鎖の道を忘れているなんて。
というかこの場所、数年前にも同じことをやった記憶がある。進歩がないな。
なぜか入り口付近には車が止めてある。樽前登山でも行った人のものだろうか?
気を取り直して国道276号線で苫小牧を目指すことにする。これは大幅なタイムロスだ。

苫小牧へと続く国道276号線、途中には美しいほどの直線道路。
真・北海道速度で走りぬけるも、無限回廊を進んでいるかのように景色が変わらない。
しいて言えば、苫小牧に近づくにつれ積雪が少しずつ消えていくことくらいか。
この時間、他にここを通る車などなく、もしここに置き去りにされたら悲惨だな。
苫小牧市字高丘までくるとやっと景色が変わる。
高速道路の下をくぐり抜け、苫小牧の街に到着だ。


4時15分 苫小牧市清水町

眠る苫小牧市街を道道781号苫小牧錦岡線を利用して西へ。
片側3車線で走りやすい道路だが、妙に信号に引っかかるのが市街地ならでは。
錦岡で国道に出てからは、北海道速度で快適に走行。ほどなく白老のバイパスを通り西へ。
この頃、後部座席の方々はすでに就寝中。

途中、妙に見慣れた景色を発見する。竹浦の駅前だ。
札幌から約100キロのこの地点、以前高速バスで訪れて付近をしばらく闊歩していたので、記憶に残っているのだ。
というくだらない話を、起きているクロサワ氏としていたが
話す相手がいるということは、眠気を防止してくれるので非常にありがたい。


5時05分 登別市登別東町

ここでコンビニへ寄った後、登別東I.Cから高速道路へ。
あまり所要時間的には変わらないような気もするが
信号も曲線も起伏も少ない高速道路は、一般道で消耗した集中力を回復させるのにはちょうどいい。
登別室蘭I.Cまで10分足らず、通行料金450円の価値があるのかはちょっと疑問だがな。


5時25分 室蘭市東町


いよいよ目的地まであと数キロ、後は室蘭新道を通って地球岬を目指す。
母恋の駅前から脇道に入り、坂を上る。しかし駐車場はすでに満車につき
少し西のほうにある展望台の駐車場に車を止め、歩くことに。
外は寒く日の出まであと1時間と20分、
とりあえずsomeday氏とアサコさんはもう少し明るくなってから出発するとのことなので車に残し、
写真に生きる男達はまだ暗いうちから三脚を担いで出発。


6時05分、地球岬展望台へ到着。まだ周囲は暗いというのにすでに人がいっぱい。
世の中物好きが多いのね。
noct-氏ら3人は、人がいない雪原を探して三脚を設置。
私は付近で人でも撮影しつつ、時間が来るのを待つことにする。


こちらでは甘酒が提供されていた。
時節柄、係員が「車の運転者の方はご遠慮ください」としきりに声を張り上げていた。


室蘭の街方向。空がだんだん明るくなってきた。
明け方の紫がかった青い空が好きだ。


ようこそ地球岬へ。少し雲が多いのが気になるが。


6時30分、先ほどまで疎らにしか人がいなかった場所が埋め尽くされている。
まずいな、こんなところで呑気に遊んでいる場合じゃないぞ。私も3人と合流して三脚を立てる。


岬を埋め尽くす人の群れ。
朝一番からこんなに人が集まるのは元旦くらいなんだろうけど。


さあ日の出2分前、みんな臨戦態勢。しかし厚い雲が・・・・・・。


ということで初日の出の瞬間です。どこが・・・・・・ですよね。
でもよく見ると、画面中央付近に少しだけ赤くなっているところがありますよね?
これが太陽です・・・・・・雲さん、ちょっとでしゃばり過ぎです。


初日の出が思ったよりもつまらなかったのか、みんな足早に展望台を去っていきます。
みんな、美しい情景を見たかったわけではなく、初日の出の瞬間という祭りを楽しみたかっただけなのね。
まあ美しさを求めるなら、年に1度しかない元旦に限られる初日の出より
それ以外の日を狙ったほうが確率的に良いだろうけど・・・・・・。
観光地を足早に見て去っていくバスツアーみたいで何か嫌だ。


夜が明けて、もう一度室蘭市街方面を撮影。
そういえばsomeday氏とアサコさん、どこいったんだろ?と思ったが
もちろん、日の出前にはきちんと岬まで来ていたみたい。


しばらくすると雲の切れ間から太陽が顔を出し、やっと美しい朝日が見られました。
日の出から約20分、これくらいの時間も待たずに帰った人がいっぱいいるのはやはり悲しいことだね。


しかし少し寒くなってきたので、我々もそろそろ帰ることに。
後ろ髪を引かれる思いでこの地を後にする。



この後少し、室蘭市内の撮影を行う。
これから撮影する気満々の男性陣に対して、少々お疲れ気味の女性陣。
特にnoct-氏は今日一日かけて室蘭を撮影しまくるつもりだったようだ。
しかし運転する私は、深夜から夕方まで起きているのは辛いので、
今回は我慢してもらい、経路上での小規模な撮影にとどめる事にする。

8時45分 室蘭市幌萌町


参加者の希望に応えて白鳥大橋を渡る。
私は、風が強くて景色を見る余裕などなかったが、いい景色が見えたのだろうか?
noct-氏は白鳥大橋を降りたところにある、新日本石油精製室蘭製油所が気にいったようで、そこでまた撮影タイム。
このメンバーだと、どこで撮影タイムになるかまったく予想できない。

noct-氏とかya5u5hi氏とか、デートする時とか大変だろうな。
いい被写体をを見つけて撮影に夢中になっている間に女の子が怒りそうだ。
ん、私?私がそんなこと心配する必要はない。そういうシチュエーションがありえないから。
北朝鮮が核弾頭を日本にぶっ放してくるくらいあり得ない。
あ、それを言ったらnoct-氏も大丈夫か。デートするのはパソコンのディスプレイの前でだから。


東室蘭まで戻り朝食を補給した後は、札幌目指してひた走る。
途中の登別や白老にも、撮影したいものはいろいろあるが、また今度にして高速道路へ。
帰りの車内では、これからの写真部をどうするか、について話し合いつつ
千歳、平岡、常盤、石山と一人づつメンバーを降ろしていく。まあこの話はまた後日。

最後に手稲でアサコさんを降ろし、後は自宅に戻るのみ。
北1条宮の沢通を走行して一路自宅へ。
すると西区から中央区に入るあたりで車の流れがとたんに悪くなる。

北海道神宮がらみの交通規制、まだ続いているのか。
まあいいや、渋滞覚悟で来た道だ、最後に初詣客でも撮影しつつのんびり進もう。


しかし様子がおかしい。信号待ちをすること6巡目。車一台分すら進まない。
首都圏ならいざ知らず、札幌の渋滞にしては異常だ。どうなっているんだ?
結局待つこと30分、やっと交差点にたどり着いた。


渋滞の原因はこの通行止め。しかも場所が場所だけにたちが悪い。
北1条宮の沢通は札幌都心方面と札幌西部を結ぶ主要幹線。
混雑する旧5号線ルートを避けてこちらを通る人は多い。
一方、この交差点右折方向の道道89号線は円山の裏を抜けるルートで、迂回ルートがない。
こんな方向に車を流し込めばたちまち交通が輻輳するのは明らかだ。
通行止めになっている交差点はちょうど坂の頂上付近にあり、
上ってくる車は坂を上りきらないと通行止めがわからない。現に私もそうだった。

参拝客が大挙して車で押しかけると困るだろうから、通行止めにするなとは言わない。
だけど通行止めが事前にわかるように、山の手あたりの交差点に
「北1条宮の沢通 この先宮の森・円山方面へは通行できません」
とでも書いた看板をおいておけないものか?
そうすれば通過交通はわざわざこんなところに来ないで、素直に別の道を通る。
無駄に渋滞を拡大させる事もなく、円滑になると思うのだが。
前にマラソンで交通規制が行われていたときも、同じような文句を言っていたような気がするが。

その点地球岬にあがる道は、岬の数キロ前から駐車場が満車である事を告知した看板が用意されていた。
こうすれば上に着いてから慌てることはない。
室蘭市の何倍も交通量が多い札幌市も、もう少し考えてほしい。


450キロの行程のラストでこんな事態に遭遇したのでちょっと疲れたが、
なかなか面白い新年のスタートでした。
今年もまたいろいろなところへ行きたいですな。