2006/8/23 葉月二十三日




今日から2日間、アパシー氏の主宰によりキャンプに行く。
本来なら明日の運転に備えて、睡眠時間を確保しておかなければならないのだが、
昨日夜まで、急遽飛び込んできた変更や要望のメールを受け
その対応に躍起になっていたので、あまり睡眠時間が確保できていない。
この時間を過ぎてからの情報伝達は、相手が朝になって確認するとは限らないので
受理した私が全部背負うしかないわけだ。

朝7時過ぎ家を出て、tiger氏の家にレンタカーのチケットを届けた後
その足で北郷に向かい、荷物がいっぱいのトーダ氏を乗せ、そのまま今度は都心へと翻す。
8時40分に札幌駅到着、朝ラッシュを見越して少し遅れるのではないかと思ったが、
北白石方面からのアクセスは、思ったより快調だ。

少し経過した後、直太郎氏の運転するレンタカーが到着。
さて全員そろったかと思いきや、オカニシ氏がまだ来ていない。
どうやら今の今まで寝ていたみたい・・・・・・まあいい。
すぐに宮の沢まで地下鉄で移動を指示、
しかしスタートからこれでは、この先も大分もたつきそうだ。

tiger氏と直太郎氏に、北5宮の沢通を西進するよう伝達した後、
私は遠藤商店、ミサトさん、ナオエ氏を乗せて下手稲通へ。

体調不良で前日キャンセルしたヤマシナさんが、
本来供与する事になっていた道具だけでも貸してくれるというので経由。
予算を預かる立場としては、前日キャンセルは死活問題だが、
体調不良の人に、無理強いをする事はできないし・・・・・・複雑だ。
だから事前に費用を回収しておく必要があるわけさ・・・・・・。

まあ、早いところ元気になってください。


再び西へと進路をとり、札幌西I.Cより札樽自動車道へ。
これで先行した2台に追いつく手筈だったのだが、
なぜか追い越してしまった模様で慌てて朝里I.Cで降りる。
どうやら、銭函付近での人員搭載に手間取ったのが原因らしい。

銭函駅の立地条件を知っていれば、駅集合なんていう指令は出さないはずだがな。
もっとも他の人に、自分が普段使わない駅について把握している事を求めるのは酷か。

とりあえず、小樽港町に移動して、後続を待つ事にする。


この後予定では、アパシー氏が指定した余市付近の店とやらで、
食料等を調達する予定だったのだが、どうやらその店はないと言う事で
急遽小樽市内でお買い物することに。
事前に情報をチェックしておいてほしいな、まったく。
手宮地区に大店舗があるようなので
そちらに移動することにしたものの、場所が場所なので
直太郎氏が国道をそのままスルーして行ってしまった。

ちなみにリョート氏の車は、札幌市内での遅れの影響を一切受けていないため
既に積丹半島を快調に走行中だ。なかなか計画通りには行かない物ね・・・・・・。

計画通りに行かないのは行程だけではなく予算もである。
みんな、収支状況を考えずにどんどん買うから、あっという間に予算オーバー。
前日キャンセルなどの影響で既に半壊している会計は、こいつでとどめを刺された。
1万2千円を超えたら追加負担が発生すると確かに予告したから、後から文句を言われても知らないよ。

ここでアサコさんが乗車し、車内が少し賑やかになる。


尚、この店は休止中の小樽鉄道記念館のすぐ隣だった。

長橋を過ぎ、塩谷に忍路としばらく道は海岸線を走る。
アサコさんがCDをかけたいと言うも、残念ながらこの車にはCDを再生できる装置は無かった。
そもそも私の思考内に、車の走行中に音楽を、という発想が無い。
外の景色の遷り変わり、そして道程自体を楽しんでいるので、音楽など必要ないのだ。
かといって、別の音があるのが嫌いなわけじゃない。あるならあるで良い。
ただ、他の人にとっては、ずっと無音ということに少し違和感があるようだ。

余市から国道229号に入ると、狭い道が続く。
かつて崩落し、多くの死者を出した豊浜トンネルもこの道路にある。
もっとも、今は既に新しいトンネルになっているが。
他のトンネル達も、多くは新しいトンネルが作られ、ルートが置き換えられているが
一部まだ、車幅ギリギリの狭いトンネルが残っており、慎重な運転が要求される。

13時30分ごろ、積丹野塚に到着。予定より2時間遅れか。
道中、スカッと晴れたり、大雨が降ったりとかなり不安定な天気だったが何とか持ち直した模様。

ここから先は写真中心でお送りします。


まずはテント設営、この間私は残金及び帳簿とにらめっこしつつ電卓を叩いていました。
この時点でショート確定とか異常。

テントなども一通り設置終了し、おのおのに楽しみ始める。
この後集合写真を撮影、欲しい人は私に連絡願います。

早速海へ飛び出す元気な人達。私は遠くから見ています。

波打ち際で戯れる方々。過露光気味にするとなんとなく神秘的な感じ。

直太郎氏、トーダ氏、オカニシ氏、ダイスケ氏、海に浮かぶ岩場にて。
この後、オカニシ氏が眼鏡を紛失し、海の藻屑と化す。

海に飛び込まなかった人も、足だけ海に入って
ちなみに私は海に入っていない。入れる状態じゃなかったから。

砂浜でサッカーボールで遊ぶ人達。

ちなみに私は写真に写っていないから判らないだろうが
海にしてはとてもおかしな格好である。
もしここが、人気の多い海水浴場ならば、間違いなく監視員によって連行されるだろう。
(最も彼らにそんな権利無いんだが、と言う話はまた別の機会に)

砂浜に象形物を造成する遠藤商店とミサトさん。

こちらは穴掘り。しかし手作業だとあまり掘れないね。
余談だが私は昔、砂湯にスコップを持ち込んで大規模に掘りまくってやった事がある。

みんなに踏みつけられるリョート氏。
この写真だと集団リンチに見えますが、ただ砂に埋めているだけです。
いや、砂に埋めるのも十分条件ではありますが・・・・・・。

結局こうなった。これだけ砂を乗せられると重くて動けないらしい。
そして中は意外と暖かいとか・・・・・・。


砂浜で遊ぶのもほどほどにして、(私はいつもどおり写真撮ってばかりいただけだが)
神威岬へと移動することに。国道229号を更に西へ。


半島と海、雲と太陽が織り成す絶景。
ここに来たのは本当に久しぶりだ。

駐車場から、岬の先端の灯台までは意外と距離があるが、
速やかに歩けば実際たいした距離じゃない。

岬先端の岩場より、海の遥か彼方を眺めるtiger氏とアサコさん。

先ほどの神威岬をバックに、海に沈む夕日。

夕食は焼肉。みんなで乾杯も、いざと言う時の運転要員確保のため、私はウーロン茶。


すっかり日も暮れたので、もう写真は撮れません。

この後、みんなで色々談笑していたわけだが、
なぜか私とtiger氏による、『ギャンブルと相場における確率論』や、
『陪審員制度の是非』など、ずいぶん突飛な話題が続いた。更には直太郎氏に、
「この時期に地上波デジタル放送へと完全移行する事への意図」
を聞かれ、それに私が答えると言う、どういうキャンプよこれ、と言った話の流れ。
まあ、私はそういうの好きだからいいけど。
ya5u5hi氏とかnoct-氏がいたら、更に話が面白い方向に発展しただろうな。

アパシー氏とナオエ氏は、こういう話は興味が無いらしく寝ていたが、
小難しい話を延々と我慢して聞いてくれた皆さんに、この場を借りてお詫び申し上げる。


長時間露光だからブレて当然なのに、なぜかブレていないクワノ氏。

更に夜が更ける。約一名、下ネタで大暴走している人がいるようだが、
私は予定通り、一人問題演習に明け暮れる。
夜通し起きている予定の人もいるのだろうが、私は明日の運転と
明後日の試験があるので、その輪に加わるわけには行かない。


ふと一人になってこんな考えが浮かんだ。このキャンプ、もし私が
「もうこんな運営状況じゃ無理でしょ、私もキャンセルしていい?」
と言う対応を取っていたら、確実にお流れになっていたわけだよな。
こんな綱渡りの状況で、よく実施までこぎつけられたものだ。

集団で旅行するのって大変だな。
トップダウンで一気に決定できるのならともかく、
ボトムアップでそれぞれの意見を吸い上げないとならないし、
初期決定事項から、何度も何度も人数調整がかかる。

今まで私一人でだったら、日本中あちこち飛び回ってきたけど
集団での移動となると、100キロ先ですらこんなに大変とは。
色々、学ばされる事がありますね・・・・・・。


ちなみに結局肝試しはやらなかった。
担当者が明るいうちにロケーションを確認しておかなかった事が要因だが
おそらくキャンセルが相次いで男女比が著しく偏ったため、
主催者の意図した目的が達成困難になった事が、真の理由だと思われる。
ホッとした反面、ちょっと残念な気もする。
でも実際やったら、お互い終始無言のままという
お化けや暗闇よりも遥かに怖い事態が起こっていたと思うと、やっぱりこれでよかったのかも。