2006/6/3 水無月三日





普段、土曜日に大学に行くことなんて滅多に無いのだが、
今日は、とある理由で大学に出向く。

事は前回の部会の時に、写真部の湯浅氏(面倒だから実名でいいや)が
隣に座っていた新入生の女の子2名に、フィルムの現像等を指導する(というのはおそらくただの口実だろう)と
約束したことから始まる。(強引だったので女の子が断れなかっただけの可能性も高いが)
それを教えるのが今日らしいのだ。


この湯浅氏、普段はそんなに写真を焼く人ではないのだが、(というかやっているところを見たことが無い)
ここ数日、女の子に教えるためだけに、付け焼刃でにわか勉強しているようだ。
つまり湯浅氏自身、人から教わる必要があるようなレベルであり、
到底人に教えることができるようなレベルじゃない。
よって、あまりにも酷いことをやらないように、私が生暖かく監視するわけである。


私が部室に行くと、既に湯浅氏と一年生の女の子2名が作業中だった。かなり覚束ない手つきである。
おそらく新入生に対して先輩風を吹かせて、尊敬されようと湯浅氏は企んでいたのだろうが
普段はこの作業をやっていないものだから、道具の場所がわからなくて私に聞くということも何度かあった。

挙句の果てには、フィルムを定着液に付けたまま、
「じゃあメシ食いに行こうか」
とかいって女の子2名とともに去っていってしまった。
通常、定着液につけておく時間は5分程度、長くても10分程度、
それを湯浅氏に指摘しても
「そうなの?俺はいっつも20分ぐらい浸けてるよ」
と聞く耳を持たない。やっぱりフィルムの現像を教えるのより
女の子とメシを食べる方が大事みたいだ・・・・・・。


おーい・・・・・・。


それから40分強が経過、やっと彼らが食事から帰ってきた。
この間、フィルムは定着液にずっと浸かったままだった。

定着液にあまりにも長くフィルムを浸けたままにしておくと、銀粒子が溶けてしまう。
結果、せっかくのフィルムが台無しに成りかねない。

誰かがうっかりミスでやってしまったのならば、そのフィルムを液から出して
水洗の行程までやっといても文句は言われないだろうが、
指導中にそういう不可解な行動をされた場合はどうしようもない。
(勝手に先に進めたら、そこの行程が抜けてしまう)


サークル内で、異性と仲良くしようと考えて行動するのはかまわないと思う。
大学のサークルというのは、多かれ少なかれそういう成分があるとだろうし。
(私には関係のない話だが)
が、しかし普段まったくやらないでいて、指導を口実に女の子と仲良くなろうとするのはあまりにも不純だと思う。
そもそもいい加減なことを教えられる方も迷惑だしね。
とりあえず、この女の子達には、あとでもう一度教えなおす必要がありそうだな。
(私は指導向きじゃないから、やらないと思うけど)


ちなみにこの間、私も並行してフィルム現像作業を行っていたわけだが、
その様子をみていた、女の子の1人からこんな一言。

「さっきから行動1つ1つが面白いですね」

これは褒め言葉と受け取っていいのか?まあいいや。




ちなみに私がまったくの他人ではない人を撮る時は
「人を撮る時に声をかけて了承を得てから撮ると、畏まっていい表情が撮れないので、
 突然予告無く撮影させてもらうことがありますが、ご容赦願います」と言って、
 了承を貰った後、しばらく経過してから撮影します。これもそういう手法です。





フィルム現像も終わって、みんなでカードゲームで遊んでいると、
新入生の直太郎氏が、机の上にあった回路計に興味を示した。

この回路系、部室内にちょっと気にかかるコードがあって、絶縁抵抗試験を行うため、私が持ってきたのだ。
(ちなみに絶縁抵抗試験の結果は1MΩ以上なので、問題ないでしょう)

私にとっては、回路系など珍しくもなんとも無いが、
世間一般の人たちはあまり使う機会がないのだろうか?

せっかくなので抵抗の測り方、電圧の計り方などをレクチャーしたら、
とても関心を持ってもらえたのでこっちとしても面白かった。

がその後、電流の測り方を教えようとしたときだ。

私はそのときうっかり、電気の基本
『電圧計測は負荷と並列で(ダイレクトもあり)、電流計測は負荷と直列で(ダイレクト禁止)』
をど忘れしていたため、電池にダイレクトに端子を接触させるよう言ってしまった。
次の瞬間、過大な電流が回路系に流れ、針が振り切れる。その後安全装置が作動して、動かなくなった。


とりあえず、これはやってはいけない例だよ、としてその場はなんとかしたが・・・・・・
うーむ、私も湯浅氏のことを責められないかもしれないな。


修理するにはヒューズの交換を行えばいいだけらしいが、実際やったことはない。
まあ、多分直せるだろう。あとで直しておこう。





さて、舞台は変わって北海道大学。
ちょうど今の時期は北大の文化祭の真っ最中だ。

まずは工学部の研究室の一般公開でも見ていく。
私は物理や化学といったものが大好きなのだが、法学部にいるとそういったものに触れる機会が殆ど無いので
こういった機会にいろいろ楽しんでおくのである。

校舎前ではシャボン玉の実験を行っていた。

いろいろ見て回ったが、学生の説明を聞いていると、
知識はあっても、プレゼンテーション力に欠けているなという印象があった。
やっている内容は一般人から見ても面白く、それでいてその現象を支える理論はそれなりに高度だが、
『なぜこのような現象が起きるのか?』を解りやすく説明するのは苦手のようだ。
学生のうちにしっかり基礎知識をつけておけば、プレゼンテーション技術を磨くのは
企業に入ってからで十分、ということなのだろうか?


続いてレビン氏が出店しているという露店へと向かう。

 
特別出演 レビン氏  製作しているワッフルはなかなか美味しかった。

けっこう売れゆきも好調のようだ。
メイドさんが大好きなレビン氏だが、今年は店の運営に拘束され、メイドさんを探す余裕も無いようだ。
(男のメイドなら見つけたようだが、さすがに守備範囲外らしい)



この後、高校時代私と同級生で、今は北大にいるベガ氏と偶然遭遇。
あとで合唱を行うので見に来てくれ、とのこと。


ベガ氏の合唱までは時間があるので、ちょっと鉄道研究会のブースまで足を運んでみる。
巨大なNゲージのレイアウト、サボやヘッドマーク、硬券の展示、
そして、4月20日に惜しまれつつも廃止された『ふるさと銀河線』についての展示もある。
私も見た最終日の写真もあったので、そこら辺の会員の人に聞いてみた。
AAA「すみません、ふるさと銀河線最終日の写真がありますが、どちらの方が撮影されたんでしょう」
北大鉄研の方(以下『鉄』)「ああ、これですか。私です。会としては16日の日曜日にいったんですが、
              最終日は私が個人的に行って撮影しました。」
AAA「なるほど、私もこの日同じ列車に乗っていたので、
   もしかしたら私が写っていないかな、と思って見ていたのですが」
鉄「ああ、そうでしたか。最終日すごかったですよね。地元の住民の方とかも盛大に見送ってくれて」
AAA「そういえば、3月15日だったかな、確かこちらの鉄研の方と旭浜駅でお会いしたのですが、
  せっかくだからご挨拶がてらにと思いまして」
鉄「3月15日・・・・・・旭浜・・・・・・ああ!もしかして!あの時旭浜からタクシー相乗りした方ですよね!」

なんと、私が話しかけた人は、3月に北海道内の廃止になる駅巡りをした際に、
一緒に旭浜駅で降りて、長万部駅まで移動した人だったのだ。お互い顔を覚えていなかったが。
この人とはこれから先も、またどこかで会うかもしれないな。


鉄道研究会のブースには、プラレールのレイアウトも用意してあった。
どうやら自由にレイアウトを変えていいらしい。

ベガ氏の発表まではまだ時間があるので、数年ぶりにプラレールで遊ぶことにした。
私以外にも、鉄ヲタと思わしき人が2人いた。
鉄ヲタが子供達とプラレールで遊んでいる光景は、ちょっと異様だったかもしれない。
もっとも私を含めた鉄ヲタは『レイアウトを組む』方が、子供達は『電車を走らせる』方が
楽しかったみたいなので、微妙に役割分担ができていた。


子供がプラレールで遊ぶ様子。微妙に鉄ヲタも入っているが。




続いて北大の敷地内を一気に南下、クラーク会館を目指す。
着いた時、ベガ氏達の合唱は既に始まっていた。
(残念ながら照度が稼げなかったので写真はありません)
最初は、ホールの中で歌っていたのだが、最後にロビーまで出てきて歌う。
(その様子をベガ氏は「最後、お見苦しいところをお見せしました」と言っていたが、別に見苦しくはない。)
去年は手違いで聴けなかったが、今年は間に合ってよかった。



ここからは合唱が終了したベガ氏と、さらには会場で偶然会ったギョフ氏と共に行動する事にした。
なにやらベガ氏の所属する合唱サークルでもお店を出展しているらしく、ベガ氏の勧めで向かうことに。

お店の看板には、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ、Wサイズ、Trサイズなどと書かれている。
何のサイズかというと、ガラナを注ぐ容器のサイズのようだ。

※ガラナとは ガラナの実を原料としたガラナエキスを含む北海道限定の(実は道外でも買えるが)炭酸飲料
       
トリプルサイズを頼め、とベガ氏が勧めるので注文してみたが、
普通の紙コップの数倍のサイズのコップになみなみと注ぐのですごい量だ。


こんな感じのサイズ。表情の撮影に失敗したのでモザイク処理させてもらいます。
(ちなみにこれはベガ氏ではありません)

この量では飲むのにも一苦労だったが、意外にも結構注文する人がいるみたい。
ん?まてよ? トリプルサイズ一つで250円。おそらく内容量は1リットル程度。
でもって1.5リットルのペットボトルの市販価格が(ry




その後もしばらく祭りを堪能していると、ベガ氏が突然
「祭りって、男だけで歩くもんじゃないよな」
と呟いた。まあ、周りを見渡せば、確かにカップルが多いが、
私は男だけでも一向に構いませんよ、と。(ウホッ っていう意味じゃないよ)
1人だろうが、集団だろうが、カップルだろうが、祭りは楽しめます。
(ただ写真撮影禁止と言われたら、私は楽しめないと思いますが)



来年の北大祭、私は誰か一緒に歩いているんでしょうか?


ずいぶん長々と書いてしまった。最後に写真でも掲載しておきますか。