2006/6/15 水無月十五日




本日からしばらく、私は仙台へと遠征する。

私の所属する北海学園大学は、東北学院大学さんとの間で、毎年各種スポーツの定期戦を行っている。
主要な競技は6月16日から18日までの3日間の間に行われ、
今回は東北学院大学さんが主催のため、大会は仙台で開催される。

私もアルバム委員の一員、すなわち撮影スタッフとして仙台に乗り込むわけだ。
同じくアルバム委員であるya5u5hi氏、noct-氏と共に行動する。
ここ最近、仙台での定期戦の撮影は、全て業者の方が行っていた。
が、今回久しぶりに、我々学生が現地へと赴くことになったわけだ。

実はアルバム委員会には、何年か前、まだデジタルカメラなど存在すら知られていないような時だが
数人が仙台まで出張し、競技の写真を撮影したのはいいが、
現地で撮影したフィルムを全て紛失し、結局何も残らなかったという前科がある。
今はデジタルだから、そのような失態はありえないとは思うが・・・・・・。


16時に北海学園からバスが出る。3人の中では私が一番軽装だ。
私にとっては、今まで経験してきた旅行に比べればかなり楽だからな。
もっとも各人最低でもカメラ3台、軽装といっても周囲から見ればやはり重装備だ。


バスには他の部、すなわち実際に競技する人たちも乗り合わせる。

我々は貸切バスの一番前を陣取る。これは前面展望したいという私の希望を受けてのことである。
苫小牧港までは1時間10分あまり。大学から飛行機利用の予算は出ないので、フェリー利用なのだ。


苫小牧港に到着し、フェリーの出港を待つ。まだしばらく時間はある。

AAA(以下A)「それでは機材の確認でもいたしましょうか・・・・・・えーとメディア未挿入、メディアください」
ya5u5hi(以下y)「メディア?バックの中にあるはず。探して」
noct-(以下n)「こっちか?無いな・・・・・・バックの中は全て調べたんだけど無いぞ」
y「ええ!?そんなはずは・・・・・・あ!そうだ。出発前にカメラバック入れ替えたんだ。ということは無い!」

撮影のお仕事に行くはずなのに、画像を記録するためのコンパクトフラッシュ無しで出発してしまったようだ。
銀塩フィルムなら消耗品だから、現地でいくらでも買えば良いが
費用の全てがイニシャルコストであるメモリカードを現地購入するのは金銭的に痛い。

私は普段CFなど使わないので、銀河線のときの教訓から、
非常・貸与用に128MBのものを持っている程度である。
SDメモリカードなら、計2.8GB分持っているのだが。

幸いnoct-氏が、個人的に512MBのCFカードを3枚持ち合わせていたので
直ちに撮影不可ということはなかった。
もしCFカード使いが1人もいなかったらパニックだったな・・・・・・。

出発早々これでは、以降も波乱万丈になりそうな予感。



我々の情勢だけではなく、今日の天気も大荒れだ。
船は大きく揺れ、船の外に出ようものなら歩くのも大変なほどの大風である。
そんな中、ya5u5hi氏がついにダウン。
他の部の人たちにも船酔いで船室内で潰れている奴が続出。嘔吐する人もいた。大丈夫かいな。
私はこの程度の揺れならまったく気にならないので、
修学旅行の時に同行するカメラマン張りに、あちこちで声をかけながら撮影して回った。
(noct-氏から「そんなカット撮っても使わないから無駄な労力だよ」と言われたが)


それにしても他の部の団体さんは、トランプで遊んだり、みんなではしゃいでいたりと
本当に修学旅行の集団みたいだな。ポーカー賭博している輩もいるし。

それに比べてわれらアルバム委員会はみんな単独行動。
人数が少ないせいもあるけど、何だろう、いったいこの温度差は。

とりあえず船が向こうに着いたらすぐ仕事だ。ちゃんと寝ておこう。