2006/4/21 卯月二十一日




昨日の祭りの余韻も冷めぬまま、ドリーミントオホーツク号は、静かに北見の街を離れ、札幌に向かう。
周囲の座席の人達は、みんなふるさと銀河線の最終列車に乗車した同志ばかりだ。
ここ2日間、精力的に動き回っただけあって、札幌まで深い眠りに着いた。

私が目が覚めたのは早朝の札幌I.C通過の少し前、
米里、菊水、環状北大橋を経て札幌都心部へ。

バスの中で眠っている間に日常の風景に戻されたわけだが、
昨日の出来事が遠い過去、いや夢の中の出来事のようだ。
ふるさと銀河線の運行が終了、どうしても現実とは思えない。

時計台前のバス停で下車し、昨日川上駅で一緒だった親子に東豊線の場所を案内して別れる。
まだ始発列車まで少し時間があるけどな。


家に戻って、昨日の件が新聞やテレビで大きく取り上げられているのを見て
自分が体験したあの事が、現実である事を嫌でも思い知らされる。
もう今日から、あの線路には列車は走らないんだよな・・・・・・。
頭ではわかっていてもどうしても実感がわかない。

今からスーパーおおぞらで池田まで向かえば、少し離れたホームに
今までのように陸別方面行の気動車が待っていてくれるんじゃないか。そう思ってしまう。
次に沿線市町村に行く機会がいつあるかわからないが、その時私はいったい何を思うのだろう?



しばらく時間が過ぎ、だんだん現実に引き戻されていった私は
18時過ぎの地下鉄すすきの駅に立っていた。
写真部の新入生歓迎会とやらが今日開かれるとのことで、待ち合わせ場所がここなのだが
なんだ、この混雑度は。ぜんぜん身動き取れないぞ。
だいたいなんでこういう、混雑していて、他の集団との識別が困難な場所を設定するかな。
私なら、北13条東駅とか、大通駅東豊線北改札とか、
そんな場所で人が待っていれば、一発で自分たちの待ち合わせだとわかるような場所を設定するけど。
(まあそういう場所は、どうしても『素人にはお勧めできない』がな)

と言う事で何とか飲み会の会場に合流する事に成功したわけだが・・・・・・何だ、この人の多さは。
これが本当に写真部なのかと言うくらいとてつもなく人が多い。
さらに、見慣れない人達(つまり新入生)がお互いで意気投合しており、
テンションは天井知らずで、2〜4年の既存部員より盛り上がっている。
その逆にnoct-氏の気分はストップ安で、終始重苦しい雰囲気に包まれていた。

こういっては非常に失礼だが、『DQN』という表現がしっくりくるような人達がいっぱいで
節操の無さ、無礼さが許せなかったのだろうと思う。
noct-氏の言葉を借りると
「今までの奴らは、ネタで馬鹿とか言えるような馬鹿だったけど、
 今回来ている奴らは、馬鹿って言えないリアル馬鹿」
と言う事らしい。(たぶん全員の事ではなく、一部の香具師らの事だろう)

私としては、来る物拒まずの方針で問題ないと思っていたが、もしここに来た全員が
入ってくるような事があれば、運営にもかかわるような大問題になりかねないと認識を改めた。
実際のところ大半が、歓迎会だけ来る人だから問題ないとya5u5hi氏は言うが。

実際その『リアル馬鹿』とやらは、店の外に出て部長が締めの挨拶をしている際に
知り合いの女を見つけたとかで、一言断るもなしに消えていってしまった。
確かに、最低限の礼節に事欠く人間を相手にすると、こっちが消耗するよな・・・・・・。
向こうに何言ったところで蛙の面に小便なわけだし。


飲み会の内容をこれ以上文章で語るのは辛いのでここからは写真中心で。
(典型的な“作った写真”ばかりですがね)


大半の人は盛り上がっているのですが・・・・・・。


noct-氏は終始こんな状態・・・・・・。


二次会の会場に移動します。これは作った写真じゃない私風のスタイルね。


二次会に入りさらにヒートアップするみなさん。


意味不明な英会話で、新入生との間に壁を作ろうとしている人達


青色灯に照らされて不気味に映えるマナベ氏。


二次会終了後、所持金が無くなったのと、本日付の消印が必要な郵便があり、
24時までに中央郵便局へとダッシュする必要があったので、3次会は出ないで立ち去った。

郵便局で用を済ませた後、地下鉄駅に行くとちょうど最終列車の時刻だった。
「1番ホームに、真駒内行の最終列車が到着します・・・・・・」
最終列車というアナウンスに、昨日の銀河線の『最終列車』の場面の記憶が蘇り、思わず涙した。