2006/2/20 如月二十日 February Twentyth





最近、ご当地検定(地域検定)なる物が資格の世界で密かに流行っているらしい。
‥‥‥という事は以前にも言っていたかも知れないが
ここ一年ほどで、試験の数がいつの間にか爆発的に増加している。

とりあえず、ざっと調べてみただけで、こんなにあった。

札幌シティガイド
北海道フードマイスター
なまはげ伝道師
東京シティガイド
信州検定
金沢検定
京都検定
姫路検定
岡山文化観光検定試験
萩ものしり知り博士検定
宇和島通歴史・文化検定
九州観光マスター
長崎歴史文化観光検定
鹿児島観光・文化検定

北は札幌、南は鹿児島(薩摩大隅までか、屋久島種子島までか、
はたまた世論島まで入るのかは定かではないが)と全国に散らばっている。

増加傾向は止まらず、今後も
奈良まほろばソムリエ検定(すごい名前だ)、宮島検定などの設立が予定されている。

所詮このような試験に合格しようが、自己満足や趣味の延長でしかないのかなと思いきや
京都の観光関係者が競って京都検定を取るような状況もあったりと
一概にそうも言えないようである。
もっとも、きちんと選んで取らないと死格と化すのはご当地検定に限ったことではないが。

が、死格となることを覚悟で死格を取りまくる死格マニアとしては、
この流れは嬉しいような悲しいような複雑な気分である。
集める対象が増えて喜ばしい一方、本当に全て集めるとなると
受験料はともかく莫大な交通費が発生する。

例えば工事担任者試験の全科目免除を出し続け、免状を全7科目集めても
6970円×6+1700×7=53720円(受験料改定前)程度の負担だが
北海道から鹿児島に遠征して、鹿児島観光・文化検定を取りに行こうと考えれば
試験一つのためにそのくらいの負担は考えなければならない。

私は数年前から、消防設備士試験のために他県に遠征したり、
わざと旅行中に地元以外で受験するような事がままあったが、
これらのご当地検定を本気で取りに行くならば、
不要不急の資格のための無意味な遠征は避けなければならないな。

しかし、もし私が大都市以外の住人であったとするならば
試験の度に毎回のように付近の大都市まで出て行かなければならないわけで
費用、時間共に大変だっただろう。(場合によっては前泊が必要だろうし)
そういう意味では、私は死格マニアとして地の利に恵まれているかもしれない。

首都圏の方が、実施されている試験数においては札幌より有利だろうけれど、
埼玉や神奈川、千葉など広域をまとめて「東京」として試験を行う以上
域内の移動距離そして所要時間が増えてしまいそうである。
東京山手線内に住めれば最強かもしれないけど、難しいでしょう。
安全衛生技術関係の試験、たとえばボイラー技士試験のためには五井までいかないとならないし。


ということで、うまく旅行の日程を合わせて、
各地の検定を少しずつ取っていきたいと思う。