2006/12/8 師走八日




つい数日前までは、暖冬だの積雪量が少なすぎるだの言われていた札幌の街にも、
ようやくそれなりに雪が積もり、ようやく冬らしくなってきた。

さて、道に雪が積もると、道路の状況は春夏秋とは打って変わる。
滑るために制動距離は長くなり、道の両脇に積まれた雪山によって道幅は狭くなり、
さらに吹雪の日は、一寸先も見えないほど視界が悪化するなど、
冬の道路はそれ以外の季節とは全く異なる過酷な物である。

私も来るべき冬に備え、本日冬道のならし運転を行うことにした。
川沿、中ノ沢、真駒内、西岡を軽く走行し、
ハンドリングやブレーキの感覚を掴むつもりで緩急をつけて走っていたのだが、
それが不愉快だったのか、トラックの運転手がブチぎれて私に食って掛かってきた。

あー煩いなあと思いつつ、必死だなと薄ら笑いを浮かべていたら、益々ブチぎれていたので
念のためカメラを用意して待ち構えていたが、トラックから降りてくることは無かった。

札幌100 か 37−24 のドライバーの方。
危険行為をやったわけでもないのに、一人で怒鳴り散らすのは美しくないですよ。
もう少し心に余裕を持ちましょうね。


南平岸駅を坂の上から眺め見る。路面状態はこんな感じ。


試運転終了後、かでる2.7へと向かう。
本日此処では、北海学園大学の法研究会による模擬裁判が行われる。


模擬裁判というのは、法研究会の研究成果の発表会のような位置づけであり、
あるテーマを決めて、台本を作り、演劇のような形で裁判の登場人物を演じるというもの。
尚、実際に舞台に立つのは1年生、台本を作ったり裏方で活躍するのが2年生と3年生らしい。

今回は、裁判員制度と近隣住民とのトラブルを題材として行うとか。


で、何故私がここにいるかと言えば、
純粋に見てみたかったのもあるし、撮影のお仕事のためでもある。
今回、業者の方が冬道の渋滞に捕まって時間に間に合わなくなってしまったため、
スケジュール調整等を行うと言う役目もある。


模擬裁判の様子はこんな感じである。
裁判官、被疑者、検察官、弁護人と言った主要メンバーの他、
今回の模擬裁判の要となる裁判員、さらには書記官、速記官、刑務官、証人なども登場する。

裁判官や被疑者、検察官などを演じる人は、その役目柄長い台詞があるが
書記官や速記官、刑務官は一言も喋る機会は無い。


実際に何度も裁判所に足を運んでいる私の目から見ると少し物足りないが、
一応それなりに話の筋は通っており、なかなか楽しめるつくりにはなっている。

まあ、殺人事件なのに、検察が懲役5年を求刑するなど
実際の裁判ならまずありえないような事も散見されたがな。
(検察は通常、考えうる最も重い罪を求刑する)


終了後に集合写真を撮影したが、凄い人の数である。
法研究会は北海学園大学の文化系サークルの中で最も所属人数が多く
およそ170名くらいいるという話。
私とクロサワ氏は、人員整理に追われた。




さて私は明日から2日間、中部地方へと向かう。
今回は私一人ではなく、母親と一緒の行動だ。(だから母親の休みが取れずに2日間なのだ)
目指すは南紀、紀伊勝浦。1泊2日では少々移動だらけになってしまうが、
いつもの一人旅とは大分異なる旅になりそうではある。


そういえば今日、ばんえい競馬の存続が決定したようだ。
どうやらソフトバンクが支援に回るとか。
いったいどういう風の吹き回しかは知らないが、ともかく北海道にとっては良かったと思う。

ばんえい競馬の話が出ると、同じくらいの時期から赤字が取りざたされており
今年4月に廃止となってしまったふるさと銀河線の事を思い出す。
私はばんえい競馬も、ふるさと銀河線が廃止になった時点で
遅かれ早かれ廃止になると考えていた。
どちらも北海道が維持できないとすれば終わり、それが自然な流れになるだろうと思ったからだ。

しかし一方は切り捨てられ、一方は救いの手が差し伸べられた。この違いは何だろう?
ソフトバンクの力を持ってすれば、どちらもその経営手腕を揮えば生き返るとは思うのだがね。