2006/12/27 師走二十七日




昨日で今年の大学の講義も終わり、今日からは少し暇ができるかと思いきや、
どうもその期待は叶わないようだ。

夏休みの時は、立て続けに資格試験が入っていた関係で忙しくなるのはわかっていたが、
資格試験がいっぱい入っているわけでもないどうして冬休みがこんなに繁忙になるのかとちょっと不思議だ。
年末年始特有の、今年やり残した事の清算絡みだろうか?

という事で、ちょっとやり残したと思う事を羅列してみる。


資格試験がらみで言えば、毎年のように不合格になった試験について反省するのだが、
今年が例年とあきらかに違うのは、非常に敵前逃亡が多くなったと言う点だ。
簡単な試験をあらかた攻略して、試験の難易度が難しくなってきているというのはあるがそれにしても多い。

実は、どうも昨年までのペースで勉強が消化できないのだ。
日程的に繁忙であり、同じ“一週間集中”でも、使える時間が違っている。
どうもペース配分がうまくいかないのだ。

原因は3つ考えられる。

一つ目は必ずしも資格試験だけに集中できなくなった事。
資格試験があるが他の事をしなければならない、と言うこともそうだし、
本来直接は関係ないはずの、相場の動きによって心を乱されると言う事もままあった。

二つ目は、私が資格試験に対して緊張感を持たなくなり
まあ何とかなるだろ、と言う楽観的な考えになった事か。
直前一気で試験を片付けてしまう、
私の資格試験人生では結構そういうやり方があったが、それで案外合格点を取れてしまう。
これが続くと、味を覚えてしまい、本来到底直前一気では取れないはずの試験を
根拠も無く見縊ってしまうわけだ。よって突撃した時は既に時遅しとなり、結果、敬遠が増えるわけだ。

三つ目は私自身の環境の変化か。多分これが一番大きい。
私が資格試験に挑み始めた理由は、「現状から逃げたい」という思いだった事は前に書いたが、
逆に言えばそれで選んだ道、つまり資格試験が最後の拠り所であり
これに失敗すればおそらく私の心は壊れていただろう。
更に純粋な浪人時代には、
「資格だけは自分を裏切らない、やったかやらないか、それだけだ」
と思っていたように、資格試験の世界以外に自分の居場所は無かった。
(本来なら、大学受験の勉強をしないとならないんだけどね)
それが今はどうかと言えば、私の世界は資格試験だけではなくなった。
これは普通の人間なら大変喜ばしい事だが、
資格試験への挑戦者という視点だけから見れば大きなマイナスだ。
昔の私は、狭い厩舎の馬房や、ゲートの中でストレスを溜めさせて、
レースの時にその鬱憤を晴らすかのように走らせる競走馬に似ているかもしれない。

さらに周囲の環境ではなく、私自身にも驕りが出てきたのかもしれない。
試験への臨み方もそうだし、自分の立場や能力などにもだ。
確かに私の周囲という井戸の中で見れば、
私に取得ライセンスで勝てる人間など早々いるはずも無いため
尊敬や畏怖の念で見られることは多々あるが、その逆は殆どない。
唯一π氏に限っては、合格したらしたで当たり前、
不合格になった時は遠慮なしに蔑んでくれる。

世の中上には上がいる、π氏の振る舞いはそのたびにそれを思い出させてくれる。
私が不合格になった試験を、同世代もしくは下の世代で合格している奴らもいるわけで
そういった奴らとの戦いに私は負けているんだ。


何か最初の話題から大きく逸れてきたが、こう考えると暇など無いのも当然なのである。
すでに私は未来の自分から、大量に時間を借りているのだから。
それを無視して今現在というミクロな視点で時間のあるなしを考える事は
「借金を返したって金が増えないじゃないか」
と言っているおばかさんと一緒になってしまうのである。