2006/12/21 師走二十一日





ヤマ〜ダ やっぱりセコいんだ
ヤマダのセコさは半端じゃないよ
で〜んでんでんきは ヤマダ だだ


という事でヤマダ電機のポイントルーレットが改悪された。
ヤマダ電機の店頭では、ポイントプレゼントマシーンがパワーアップ とか銘打っているが、
実態は明らかな改悪である。


ヤマダ電機のポイントルーレットについてよく知らない方のためにちょっと解説。


通常、ヤマダ電機の入口付近に設置してあるポイントルーレットに、ヤマダ電機のポイントカードを入れると
100〜4000ポイントがもらえた。(と言っても100ポイント以外が当たる事は極稀)
来店ポイントであり、1日1回の付与だ。
この来店ポイントは、無尽蔵に貰えるわけではなく、
1000円以上の買い物1回につき4回のルーレットを回す事ができる。
ルーレットを回せる回数が0になったら、再び1000円以上買い物すれば、回数が4回に復活する。


よって今までの場合、もっとも効率よくポイントを増やす方法は


1000円以上の買い物をする
     ↓
ポイントルーレットを回す(100ポイント獲得)
     ↓
後日、ポイントルーレットを回す×3(300ポイント獲得)
     ↓
1000円以上の買い物をする
     ↓
以下、上記の手順を繰り返す


だった。1000円以上の買い物は、できるだけ1000円に近づけた方が効率が高くなる。

この方法を使うと、1000円、ポイント還元率10%の品物を現金で買うと、
合計500ポイントを入手する事ができた。
入手したポイントを全額再投下するモデルによって割引率を計算すると、
約45.5%引きという驚異的な数字になった。(計算式は省略)



これが変化前の制度だ。その制度が次のように改悪された。


通常、ヤマダ電機の入口付近に設置してあるポイントルーレットに、ヤマダ電機のポイントカードを入れると
10〜4000ポイントがもらえる。
(と言っても10ポイント以外が当たる事は極稀だろう。まだ制度が変わったばかりなので検証したわけではないが)
来店ポイントであり、1日1回の付与だ。
この来店ポイントは、無尽蔵に貰えるわけではなく、
1000円以上の買い物1回につき4回のルーレットを回す事ができる。
ルーレットを回せる回数が0になったら、再び1000円以上買い物すれば、回数が4回に復活する。
さらに、当日200円以上の買い物をすれば、さらにルーレットを回す事ができ
90〜4000ポイントがもらえる。



きっと私のように、計算高くポイントルーレットを利用し
1000円程度の買い物をちょくちょく行って、効率よくポイントを入手する輩が多かったのだろう。

まあ、1000円のものを実質545円で持っていかれては、
ヤマダ電機も商売にならないかも知れないが、
今回のシステム改悪は、そのようなアルゴリズムを確立したポイント乞食を封殺する効果以上に
通常の買い物客に対する悪影響のほうが大きいような気がする。
ポイント付与の低下は実質的な値上げだし、かと言って高額商品を購入するお得意様にとって
何らかのメリットがあるわけではないからだ。
実際に、ポイントスロットを回してみて、10ポイントの表示に唖然とする客も多いとか。

さらに反感を買っているのは、予告無くこれらの措置を実施した事。
こうなる事をあらかじめ予告してくれれば、ポイント充当率1.5倍キャンペーンの時に
高額商品を購入してさっさと逃げたと言う人も多い。


もっと詳しく知りたい方は、まあこれでも読んでください。2chのスレです。
【YAMADA】ヤマダポイントカード4枚目【ダイクマ】

という事で、今までヤマダ電機を愛用していた私も、ヨドバシカメラなどに切り替えることを考案中だが、
まあいい、そっちがその気ならこっちもセコい技を使ってやろうじゃないか。
という事でまず時刻表を購入しようか。
店員「1050円になります」
AAA 「図書カードから1049円分、残りは図書券でお願いします」

続いて電池を購入。
店員「210円になります」
AAA 「3円分だけポイント使用、あと207円は現金で払います」


決して嫌がらせでやっているわけではない。私にとって有利だからやっているのだ。(理由は最後に)
以前ならこんなセコい節約技は、知的好奇心の探究として頭の中にはあったが、実践投入することはなかった。
実のところは、お店に入る段階で6円しか持ち合わせていなかったから
手持ちの図書券をできる限り現金に買えて、他の商品を購入しようという目的でもあったのだがな。


あんまり客を無視した制度改悪やってると、せっかく掴んだ客が離れていくよ、ヤマダさん。



---------------- 上記で行った方法が何故有利なのか? ----------------

T 図書券と図書カード併用の理由

500円分の図書券と500円分の図書カード、どちらのほうが価値があると思いますか?
両方とも500円の本を買える点は一緒で、どちらでも変わらないように思えます。
しかし、実はそうではありません。図書券のほうが価値が高いのです。

このことを説明するために、ちょっと比較対象を変えてみましょう。
500円分の現金と、500円分の図書券や図書カードだと、どちらのほうが価値があるかは明らかでしょう。
当然現金です。現金は本以外の買い物にも使えますからね。

図書券は、その額面以下の金額に対して使用すると、差額が現金で戻ってきます(お釣りが出ます)が、
図書カードは、お釣りが出ると言う事がありません。カードの中に残高として留保されるからです。
つまり図書券のほうが現金への還元性が高いため、図書カードより価値が高いと言えるのです。

実例を挙げてみましょう。1600円の本を買うとします。
2000円分の図書券を使った場合、400円の現金と本が手元に残りますが、
図書カードだと、残額400円分の図書カードと本が手元に残ります。

最もこの差は、普通に図書券を買ったり、普通に図書カードを買う場合にはさほど問題になりません。
500円の図書券や500円の図書カードを500円で購入する行為自体が
手持ちの資産を拘束し、価値を下げるだけに過ぎないからです。

ではどういうときにこの違いが生きてくるのでしょうか?
それは金券ショップで、定価より安くこれらの金券を入手する場合です。

先ほどの、1600円の本を買うケースを、図書券と図書カードそれぞれで5回繰り返したとします。
図書券の場合、10000円分を消費して手元に2000円の現金が戻ってきます。
図書カードの場合、ぴったり8000円分が消費されます。
仮に図書券、図書カードとも割引率が一緒だと考えると(ここでは3%とします)
計算上、前者では7700円の現金で8000円分の本が買える事になりますが、
後者では7760円分の現金が必要であり、差がはっきり出ます。

さて、此処までの文章を読んでいただければ、図書券のほうが有利だと言う事はお分かりいただけたと思いますが
新たな疑問が出てきたことだと思われます。
だったら全部図書券で払えばいいじゃないか、と。

こうしない理由は2つ。
まず、図書券は既に販売中止になっており、金券ショップにおいても
図書カードの在庫は多かれど、図書券は品薄なのです。
よって割引率が同じならば、できるだけ図書カードを消費して、
差が出る部分、つまりお釣りが出る部分だけ図書券を使用するのが最大効率なのです。

さらに札幌の金券ショップの相場においては、図書カードの方が図書券より割引率が1%高いのです。
よって、支払いの殆どを図書カードで行い、お釣りが出る部分だけ図書券で行う、これが最も有利な方法なのです。
これを突き詰めると、(商品価格−1)円を図書カードで支払い、
あとの1円を図書券で支払うのが最も効率が良い、ということになるのです。


例 1050円の時刻表を購入する場合の現金消費額換算。(図書カードが95%、図書券が96%で買えるとして計算)

全て現金で購入   1050.0円
全て図書券で購入   990.0円
全て図書カードで購入 997.5円
私が使った方法    977.55円

さらにヤマダ電機での購入なので、額面の3%分がポイントとして付与されます。


U 小額ポイントの利用

ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機などのポイントは、商品を購入すると付与される。
このポイント、1ポイントを1円に換算して、当該店舗で買い物する際に代金に充当できるのは皆さんもご存知だろう。

さて、ではこれらのポイントと現金、どちらが価値があるだろうか?
利用できる範囲を考えると、言うまでも無く現金の方が価値があるのだが、
もし仮に、現金をこれらの店舗で使用するという制限を加えた場合はどうだろう?
こういう条件だとしても、現金の方が価値があるのである。

では現金とポイントで、1000円の物を買う場合を見てみよう。
現金で1000円支払うと、還元率に応じてポイントが付与される。
しかし、ここで1000ポイントで支払うと、ポイントは一切つかない。
ポイントを充当した分にはポイントはつかないからだ。

この理論は、「10%ポイント還元は10%引きに劣る」という結論を導き出す事でも有名だ。
簡単に言えば、10%引きは価格が10分の9になっているのに対して、
10%ポイント還元は、計算上の価格が11分の10になっているのだ。
同じように15%ならば115分の100、20%ならば12分の10であり
還元率が高くなっても、割引率は数字ほど上がらないという数字のマジックである。

ポイント充当分はポイントがつかないため、ポイントは現金より価値が劣る。
この点を踏まえたうえで、どのようにポイントを使用するのが最も効率がいいか、考えてみよう。

その前にあと1つ、このポイントシステムの特徴を追加しようか。
「付与されるポイントは切り上げ計算される」
だ。どういうことかといえば、241円で10%還元の品物を買う場合、
計算上の付与ポイントは24.1ポイント、だから小数点以下を切り上げて25ポイントとする、ということだ。
つまりもし1円の品物があったとしたら、1ポイントが付与される。
還元率100%だ。(割引率換算だと50%)

これが何を意味するか?
10%ポイント還元の場合、241円の物も、250円の物も、ポイント付与額は変わらないと言う事だ。

これを人工的に実現するのが、ポイントの小額使用である。
250円、10%ポイント還元の物を買うときに250円を全て現金で払えば、
ポイント付与基礎額は250円、付与されるポイントは25ポイントだ。
ここで9ポイントを使用し、現金支払額を241円にしたとしても
ポイント付与基礎額は241円で、繰上げ計算により付与されるポイントは25ポイント。
つまり、この9ポイントについては、ポイントにポイントがつかないと言うデメリットを跳ね除け
理論上、同額の現金と同じ価値での利用が可能になっているのだ。

もっともここで9ポイントを使うのと、全額現金で払う事の理論上差額はわずか0.818円、
あまり実践投入しても意味が無いといえば意味が無い。


以上で涙ぐましい節約方法の説明は終わりです。
あまりにもセコイので参考にはならないとは思いますが、一応こうなると言う事で。

此処にこれを書くことで、こういうセコイ計算しているのがばれる方がデメリット大きいような・・・・・・。