2006/11/3 霜月三日




今日から父と祖母が福島県に行くらしく、私は空港まで送迎する。

せっかく千歳まで来たのだし、ただ国道36号線を帰るのではつまらない。
普段走らない道を通って帰ることにしよう。

と言う事で苫小牧方面へと向かう道道に入る。
この道はちょうど今道路拡幅工事を行っているようだ。

一旦国道36号線を跨ぎ東へ向かう。そのまま道なりに走っていたのだが、
何か目が変だ。視野に光の点のような物が見え、視界が少しずつぼやけ始めた。
ああ、おそらく偏頭痛の発作が来る。

このままだとあと10〜15分後に視覚障害が来る。
札幌までそのまま運転するのは、事故の危険性が高い。

幸い、今日は特に予定もないしどこかで休もう。
いつもの感じだと、大体2時間休憩をとれば回復するはずだ。
といっても主要幹線である国道36号線に車を止めるわけにはいかないし、
側道に止めるのもあまり望ましくない。
この症状が出たときは、できるだけ光や音の刺激がない場所で休むのがいい。
安全な場所、数時間休んでも大丈夫な場所・・・・・・南千歳駅前のアウトレットモールまで走るか?

いや、ちょうどいいところがあった。国道36号線に戻り、小さな道を右に曲がる。
ちょうど此処には美々の駅がある。利用客は殆どない美々駅、
駅前の空き地に止めておけば、ここなら大丈夫だ。
一部普通列車さえ通過するとはいえ、立派な駅なのだから
万一このまま視界不良が戻らなかった時は、列車で帰って後日取りに来る事もできる。
(ちなみにこの駅、公衆電話がないみたい)



13時、車の中の暑さで目が覚めた。あれから2時間少しが経っただろうか?
いつものパターンどおり、視覚障害は回復していた。
変わりに鈍い頭痛を前頭部に感じるが、これもいつも通りだ。
まあ、これなら運転には差し支えないだろう。

普通ならこういう事が起きた後はさっさと帰るべきだと思うが、
それではやはりつまらないので、美々駅から踏切を渡り、石勝線の駒里信号所の横を通る。
高規格路線である石勝線付近の道路は、妙なトンネルがあったりして面白い。
今度、体調がまともな時にでも、石勝線の信号所巡りでもするかな?

駒里からは陸上自衛隊の東千歳駐屯地の側を通り、千歳市街へ。
ビッグハウスで少し休憩した後、国道337号線を少し長沼方向へ、
その後左折し、妙に整備された長い直線道路へと入る。
この道は恵庭バイパスまで真っ直ぐ続いていたが、国道36号線より走り心地が良いかもしれない。
千歳の北側に行くには使えそうなルートだね。

恵庭バイパスを跨いで更に直進、北海道安全衛生技術センターを横目に見ながら再び恵庭バイパスへ。
その恵庭バイパスとの交差点は、直進はできないように見えるのに、
何故かカーナビでは真っ直ぐいけることになっている。
よくわからんが、なんとなく真っ直ぐ行ってみる。

と思ったら、とたんに道路状態は悪化、舗装が無いどころか砂利道ですらない。
車の幅ギリギリの盛り土部分、タイヤとタイヤの間は盛り上がって草が茂っている。
これって、付近の畑の所有者が畑に行くために使うための道路?

こんな道走りたくなかったが、途中に待避所があるわけでもないし後戻りする事は困難だ。
となると何とかこの先まで走りきるしかない。

いつもの日記なら、間違いなくここで写真が掲載されるはずなのだが
今日は都合の悪いことに、珍しくデジカメを忘れた。
この道の画は是非載せたかったんだけどな。
何とかまともな道まで走りきり、ほっと一息。

あとは島松まで西にすすみ、道道を北上、南の里、北広島駅を経由しつつ、大曲方面へと向かう道道に入る。
この道もまた、道路拡幅工事中だ。
そんなに片側2車線の道を大量生産してどうするんだろう?その必要がある道とは思えないが・・・・・・。

片側2車線の道は、確かに走りやすいし、スピードも出せるのだが
周囲の自然を無理やりぶっ壊して作った道になってしまうことが否めない。
もちろん片側1車線の道も、周囲の環境をぶっ壊したことには変わりないのだが、
自然がそこにあり、人間がそこを通して貰っているという謙虚さが感じられる。
片側2車線以上の道は、そこにある自然を踏みにじり、
無理やり人間がこじ開けたと言うような乱暴さを感じる。
だからなんだと言われればそれまでだが、移動するのには便利でも、私にとって楽しめる道にはなり得ない。

大曲まで来ればもう札幌市はすぐ目の前、今日の未知の道走行の旅もこれにて終了。
普段通らないルートを、あえて通ってみるのは面白いね。


さて、ちょっと気がかりなのは私の持病の偏頭痛。
この症状、突発的にやってくるから困り者。
一応視界が悪化するまでの間に時間的な猶予はあるとはいえ、
高速道路走行中とかに、この症状が出たら危険極まりないな。
何かいい対策方法はないのだろうか?予防的な意味で、亜鉛を摂取することくらいか。

もっとも、私がどうしても休憩できない状況で運転しなければならない事はないだろうから
発症したら、素直に休めばいいだけのような気もする。
運転を生業とする人間や、車がないと生きていけない地域の住人じゃなくて良かったね。