2006/11/23 霜月二十三日




日本では勤労感謝の日、祝日。同じくしてアメリカは感謝祭でお休み。
だけどロンドンはいつもの平日で、為替相場は薄商いながら着実に動いている。

ユーロ/ドル相場が1.3を伺い、円キャリーの撒き戻して円高、
利益が少しずつ削られていき、損失が拡大する中、
私は14時から北海道観光マスター検定を受けに行く。


北海道観光マスター検定とは、京都検定や東京シティガイド検定などに代表されるご当地検定の一種で、
「北海道を訪れる観光者を暖かく新設にもてなす心、歓待精神を持つ人」と言う事らしい。
(試験案内のパンフレットより抜粋)
まあ、前に受けた「札幌シティガイド」と似ているな。

試験問題は、公式テキストから出題されるという事で、公式テキストを熟読し、試験に臨む。


試験会場に到着。

受験者は1400人あまり、これが多いのか少ないのかはわからない。
受験者層は比較的高齢で、40代から50代くらいの男性が目立つ。


さて、試験問題が配られる。
50問の選択式で、70%の正答率で合格だが、どうやら試験問題は回収されるらしい。何故?
どんな問題が出るのか気がかりだが、仮にも『北海道観光マスター』を名乗る試験、
そう簡単な問題は出てこないだろう。

14時08分、試験開始。問題の1ページ目をめくる。
ん?なんだこりゃ?
続いて数ページめくる。

うーん、何と言うべきか、試験問題が簡単なのはしょうがないとして、問題の出し方が下手糞だ。
実際の問題を例に挙げて説明すると

 北海道の面積は8万2千kuで、日本の面積の約(  )%を占める。

これじゃあ日本の面積(一般常識)を知っていれば、誰でも計算すればわかるでしょ。

 小樽運河の近くにある観光地として適切な物は(  )である。
  ア 黒壁ガラス館 イ 北一硝子 ウ 世界のガラス館 エ ガラス工芸博物館
   (実際の問題と選択肢が違ったかもしれませんが、似たり寄ったりです)

他の選択肢がアレだから、かじりの観光客でもすぐ判ってしまう。

そして極めつけの問題はこれ







 韓国の首都は(  )である。

  ア 釜山 イ 仁川 ウ ソウル エ 木浦







「ごめんなさい、こんな時、どんな顔すればいいか判らないの」



「笑えばいいと思うよ」






私は死格マニアとしてさまざまな試験を見てきているが、
これほど出題者の意図がわからない問題って初めてみたぞ。

第一この試験の公式テキスト、間違い箇所が23ヶ所もある代物である。
なにせ国道234号(苫小牧岩見沢線)が知床峠を通っているんだからな。
(正しくは国道334号)
空知が道央じゃないからな。(でも道北でもないんだ)

まあテキストの誤植はともかくとして、試験問題に一工夫欲しかった。
この内容で『北海道観光マスター』を名乗るには歯ごたえが無過ぎる。
これじゃあ『北海道観光“マスターベーション”』だ。
しっかりしてくれよ、監修したはずの札幌国際大学の教授や助教授の方々。


きちんとした北海道観光に関する試験を作るなら
北海道観光大全の作成者である鬼峠氏を監修につける位しないと
やっぱりただのマスターベーション試験で終わってしまうと思う。

実際鬼峠氏もこの試験を受けたようだが、評価は私より辛口で、
あれで合格点を取れないようだと、観光マスターでない以前に道民でない とまでおっしゃっている。


という事でこの日記を見ている道民の皆さん、試験問題に挑戦してみないか?
試験問題は回収されたが、余った時間を利用して試験問題を記憶してきた。
細かい選択肢までは覚え切れなかったが、試験問題の再現には十分だ。

また、もしこの試験を受ける人がいましたら、今後の参考にもどうぞ。
今回のレベルを見る限りでは、道外からの参戦でも大丈夫ですよ。

という事で試験問題。

私が問題を見たところ、道民としての合格レベルは50点(25問正解)かな?
答えが知りたい方はメールででもどうぞ。(調べればわかる問題ばかりだけどね)