2006/11/16 霜月十六日




先日受けた高圧ガス関連資格に関する2ちゃんねるのスレッドを見ていると
なにやら面白い事が書いてある。

書き込み内容を要約すると

「一定の資格を持っている人は、申請だけで無試験で第一種圧力容器取扱作業主任者の資格が得られる」

と言う事らしい。


ちなみに圧力容器というのは、
「大気圧と異なる一定の圧力で気体や液体を貯留するように設計された容器」
と定義され、例えばガスボンベや再圧室、原子炉や宇宙船の船内なども圧力容器になる。

そのうち第一種圧力容器となる要件は

次に掲げる容器(ゲージ圧力0.1メガパスカル以下で使用する容器で、
内容積が0.04立方メートル以下のもの又は胴の内径が200ミリメートル以下で、
かつ、その長さが1000ミリメートル以下のもの及びその使用する最高のゲージ圧力を
メガパスカルで表した数値と内容積を立方メートルで表した数値との積が0.004以下の容器を除く。)をいう。

 イ 蒸気その他の熱媒を受け入れ、又は蒸気を発生させて固体又は液体を加熱する容器で、
   容器内の圧力が大気圧を超えるもの(ロ又はハに掲げる容器を除く。)

 ロ 容器内における化学反応、原子核反応その他の反応によつて蒸気が発生する容器で、
   容器内の圧力が大気圧を超えるもの

 ハ 容器内の液体の成分を分離するため、当該液体を加熱し、その蒸気を発生させる容器で、
   容器内の圧力が大気圧を超えるもの

 ニ イからハまでに掲げる容器のほか、大気圧における沸点をこえる温度の液体をその内部に保有する容器

法律の条文丸のままなので、なれない人にはとっつきにくいと思われるが
別に重要でもないので、読み飛ばしても差し支えない。

第一種圧力容器取扱作業主任者の資格はちょっと変わった資格で、資格取得のための試験というものがない。

資格区分は3つに分かれており、

・化学設備関係第一種圧力容器取扱作業主任者
・普通第一種圧力容器取扱作業主任者
・特定第一種圧力容器取扱作業主任者

となっている。またボイラー技士免許の保持者は、圧力容器に関して、
普通第一種圧力容器取扱作業主任者と同等の権限を持つ。

このうち化学設備関係第一種圧力容器取扱作業主任者及び普通第一種圧力容器取扱作業主任者に関しては
講習を受講し、修了することにより得られる資格だ。
前者は化学設備関係の実務経験を5年以上有しなければ講習を受講する事ができないが、
後者の講習は誰でも受験する事ができる。

最後の特定第一種圧力容器取扱作業主任者、これが
“一定の資格を持っている人が無試験で得られる”第一種圧力容器取扱作業主任者の資格だ。
ここで言う一定の資格というのは次の通り。

・ボイラー・タービン主任技術者(電気事業法)
・高圧ガス製造保安責任者(高圧ガス保安法)
・高圧ガス販売主任者(高圧ガス保安法)
・ガス主任技術者(ガス事業法)

『特定』と冠するだけあり、資格範囲は当該根拠法(各資格の( )内)の範囲に限定されるのだが
後ろ3つの場合、化学設備関係についての作業主任者となる事もできる。


ちょうど手元に、労働安全衛生法上の免許を申請する用紙があったので
と言う事で今日早速、高圧ガス製造保安責任者の一区分である
第二種冷凍機械責任者免状を手に、北海道労働局へ向かってみる事にした。

申請免許区分に、特定第一種圧力容器取扱作業主任者を示す16の記入をし窓口に提出する。


用意する物

・免許申請書
・申請根拠となる資格の資格者証(高圧ガス製造保安責任者の場合は手帳)
・既得の労働安全衛生法上の免許証(ある場合のみ)
・収入印紙1500円分
・30mm×24mmの顔写真2枚
・切手を貼った返信用封筒(出来上がった免許証を直接とりに行く場合は必要なし)


「『特一圧』の免状申請手続きをお願いします」
窓口の人が出てくる。
「えーと 特 定 第 一 種 圧 力 容 器 取 扱 作 業 主 任 者 ですね?
 この免許を申請する人はあまりいませんので少し待ってくださいね」
そう言うと係の人は、奥から分厚い根拠法令集を持ち出してきて調べ始めた。
時間がかかるかと思えば、物の数分で申請完了、
あとは2週間後、ここに出来上がった免許証をとりに来るだけだ。

ボイラータービン主任技術者の取得はなかなか難しいとしても、
高圧ガス製造保安責任者や高圧ガス販売主任者の取得者の方は、
試験なしで資格を得られるので、是非免許を申請してはいかがだろう?


資格の話はここでおしまい。



北海道労働局が入っている、札幌第一合同庁舎。
今日も温度は低く雪が舞い、そろそろ札幌は本格的な冬モードに入る。
久々に、氷の礫が顔に当たる感覚を味わい、冬の到来を感じる。


ビックカメラに足を運ぶ。
ライトボックス(現像したフィルムを透過して見やすくするもの)を選んでいた女子高生がいた。
どこかの高校の写真部の方だろうか?


外は雪、地面はベチャベチャ。
こういうときに外はあまり歩きたくないものだが、
かと言ってさっぽろ駅からの1駅のために200円払うのは嫌だ。(私の定期券は大通駅から)
そうだ、いい事思いついた。こういうときこそ都心区間100円バスだ。
札幌駅前ターミナルに移動し、一番降りてから歩く距離が少なくて済むじょうてつバスに乗る。

待っていたのは豊滝行、途中に大通などから乗車する客も多くかなり混雑するバスだ。
すすきのまでに降りる客などまずいない、だから出来るだけ前の方の座席に座ろうと思ったが
よりによって一番後ろの座席しか空いていなかった。
今までの経験則上、すすきのまでの間に通路が埋まる事は明らかだ。
しかしせっかく100円払う以上、座っていきたい。
迷ったが、着席する事にした。バスは空席があるときは着席するのがマナーだし。
北2西1、大通西1、乗ってきた客で通路までいっぱいになる。
結局すすきので通路に立つ人達の掻き分け、白い目を浴びながら降りるのだった。

前の方の座席が空いていれば、こんな短距離、しかも混雑する事がわかっているときに
わざわざ後ろになんか座らないんだけどね。
しかし前の方の人は前の方で、南6西11とか南14西11のように、
比較的早めに降りる人なんだろうな、きっと。

でもこの乗り換えは意外と便利だからまた使いそう。