2005/8/21 葉月三十一日 August Thirty-First





本日、行政書士試験の締切日。そして海事代理士試験の締切日でもある。
昨日、小樽に行ったのが遅かったせいで、海事代理士試験の願書を入手できなかった。
よって、これらの全ての手続を全てこなさなければならない。
一級ボイラー技士試験の前日なのに、勉強時間がだいぶ食われるな。
まあ締切ギリギリまで残しておいた私が悪いのだが。

だが、そのギリギリの今日ですら、また時間が危ない。
場所は15時30分、JR札幌駅、とりあえず写真等の必要な書類は全部集めてきたが
海事代理士試験の願書がある小樽港湾合同庁舎には17時までに行かなければならない。
そして行政書士試験受験料、郵便局の振込の締切が、札幌中央郵便局を除いて16時。
15時44発の快速エアポートに乗れば、小樽の時間は余裕で間に合う。
その30分後の快速列車だと辛い。かといって普通列車は足が遅すぎる。
かといって、さっさと快速列車に乗り込んでしまえば、行政書士試験の受験料振込ができない。
札幌中央郵便局18時に戻ってくるためには、小樽17時04分発の快速列車に乗らなければならない。
小樽港湾合同庁舎で時間を取られたらアウト。

となれば、今すぐに郵便局へ行くしかないことは明らかだ。
が、一番近い郵便局は十数人待ちの行列が。

ここで列を待っていたら、エアポートに間に合わない可能性がある。
このエアポートに乗れなければ小樽駅着が16時36分、結構きわどい。
かといって列を待たないと、小樽での行動が慌ただしくなる。
海事代理士試験と行政書士試験、どちらかの受験を諦めなければならないとすればどうしようか。
東京遠征になる海事代理士を切り捨てて、来年素直に筆記から受け直すか
行政書士試験を切り捨てて、代わりに同一日程の北大プレを受けるか。

そういえば現役時代から、この行政書士試験に挑み始めたんだっけ。
他の北大志望者が皆、北大プレテストを受験する中、私1人で行政書士試験。
行政書士試験の受験会場は毎年、皮肉なことにも北海学園大学。

そして何でこんな簡単と言われる試験に毎年落ち続けてきたんだろうな。
もちろんきちんと勉強していないからだが、
思えばこの体質こそが、今の私を象徴しているといってもいいかもしれない。

高校生で行政書士試験、合格すればちょっとは格好が付くが
不合格になるだけなら誰でもできる。そして大学受験上、
重要な模擬試験を放棄してまで受ける意味もない。
もっと高校時代は、大学受験や恋愛などに力を注ぐべきだったかもな。
今の私に残るのは、資格試験に挑戦し続ける権利だけになってしまった。
そしてその権利さえ・・・・・・。


列車発車の4分前、私の番号札が呼ばれた。
とりあえず受験料7000円を支払い、受領書が返還された段階で逃げるように立ち去った。
もちろんきっぷは事前に買ってある、なんとか列車に間に合いそうだ。
慌てて郵便局の代金を受領するトレイを持ってきてしまったようだが。
どうすればいいかな、今から戻るわけにも行かないしな。

昨日に引き続いて小樽の街、今日は天気も良いし撮影にも最適だね。
まっすぐ小樽港湾合同庁舎海事振興部へ。そこで海事代理士試験の願書をお願いする。
「海事代理士の願書、筆記試験免除者用をお願いします」
「ああ、AAAさんでしょ」
「あ、はい。そうですけど・・・・・・。」
「去年筆記試験合格したのに、なかなか来ないからどうしたのかと思ってたよ」
そういえば、海事代理士試験も今年で3回目、
申し込みと受験の時をあわせれば5回の訪問、
ただでさえ受験者が少ないこの試験、顔を覚えられるのも当然か。
その場で申し込み手続きをしていく。
「合格して海事代理士になったら、今度は君がそう言う作業を人のためにやることになるからね」
というお言葉をもらった。

小樽港湾合同庁舎 このすぐそばから観光船に乗れます。

その後、行政書士試験の願書を郵便局で提出し、何とか両方の受付が完了した。
とりあえず、願書が提出できないという最悪の事態は避けられた。
もっとも、また不合格となってしまえば、
願書を提出できなかった方が良かったということになりかねないが。
さて、これによって11月28日の東京行き決定。
問題はその前日のマンション管理士をどこで受験するかだな。
札幌で受けてその日の便で飛ぶか、首都圏で受験するか
あえて東北とか北陸で受験して地上から東京入りするか。
まぁいろいろ考えられますが、費用だけを見れば札幌受験での前日入りが一番安いだろう。
でも、現地滞在時間が短くなって、コストパフォーマンスが悪いといえば悪い。
かといって、向こうに行っても勉強しかしないなら、対して変わらない。
まあ、色々考えてみよう。


帰りに中央バスの本社に行って、株主優待券を全線乗車証と引き替えてくる。
全線乗車証とはその名の通り、中央バスが運行する全ての路線に乗れるパスで
これがあれば、旭川だろうが留萌だろうが富良野だろうが
室蘭だろうが夕張だろうがニセコだろうがバスで行き放題だ。
函館や帯広など、予約が必要な長距離路線は利用できないけど。


さっそく優待券を利用して、高速道路上にあるバス停、見晴で降りてみた。
見晴というバス停名だが、ちょうど墓場がある。
下を見渡せば、確かに見晴らしは良いと思う。

札幌について、バス乗換のため歩いていると、突然女性2人組に声をかけられた。
こんな時間にキャッチセールスか?と思ったらそうではなく
「テレビ塔、じゃなくて時計台ってどこにあるんですか?」
と。・・・・・・キャッチセールスでは無かったものの、これはこれで謎だ。


これは、時計台の場所を尋ねられた場所と同じところで撮影したものだ。
見ていただければわかるだろうが、時計台はすぐ傍にある。
「時計台は一つ向こうの道路際ですね」
「一つ向こうの道路にいったら右ですか?左ですか?」
「行ってみればすぐわかると思いますよ」
最初、釣りですか?と思ったが、私もバスが来るまで時間があるので
時計台の方に歩いて行ってみると、普通に時計台と一緒に写真を撮っていた。
釣りじゃなくて、素だったのか・・・・・・。

待てよ、ちょっと考え直してみよう。
もしかして彼女らは、時計台の場所が知りたかったのではなく、
私に声をかけるきっかけとして、道を聞くふりをしたのかも?
彼女達は、最初にテレビ塔と言いかけてから時計台と言い直した。
テレビ塔なんて、夜はライトアップされているから、遠くからでもすぐにわかる。
だから私がすべきだったのは、時計台の場所を明確に答えることではなく
「札幌シティガイドのAAAです、今時間があるので時計台の所までご案内しましょうか?」
とでも言って(実際には札幌シティガイド検定、不合格だけど)
一緒に行き、観光案内。そしてその後一緒に食事でもして・・・・・・

私の場合だと完全に妄想だが、もし私と違って容姿が良くて
話すのが上手で面白くて、挙動不審じゃなければ(これが一番重要かも)
そういう流れにもっていくことも不可能ではなさそうではある。
それでさらに、札幌シティガイド持っていたら、けっこううけそうだ。

ちょっとだけ、資格試験をたくさん取るのも悪くない気がした。



おまけ

家に帰るときに乗ったバスが何故かハイデッカー車だった。