2005/6/10 水無月十日 June Tenth



今日は何か、自治会の総会だか協議会だが特別決議だか何かがあるらしく講義がお休みになった。
その代わり、その会議には原則出席しないとならないらしい。
とは言っても実際は茶番、出ようが出まいがあまり関係ないという話も。

といいつつ結局学園に向かってみる。そして会議が行われているところを探す。
どうでもいいと思っていたので、どこで行われているのか全くわからないのだ。
まずは体育館に行ってみる。高校の生徒会総会などは体育館で行われていたし、
大勢の人を収容できるのは体育館くらいだ。
しかし体育館の中からは、誰かが運動しているような気配しか感じられない。
となるとどこだ、会議室とかあるのか?この大学は。
それともどこかの教室で実施されているのか?ひたすら大学内を駆けずり回った。
が、一通り回って、とあることに気付いた。

大学の入学式は外部の施設で行った。
なぜなら学生数が多く、学内の施設で収容できる場所は無い。

そしてこの総会、原則全員出席。ということは・・・・・・。
校内で行えるはずが無い、即ち開催場所はここじゃない、と勝手に結論を出した。
探すのが面倒になっただけだけど。

窓の外を見ていると、隣の高校の高校生が下校していく。
まず最初に出てくるのは体育系の部活に向かうと思われし男子。ものすごい速さで走っていく。
それに後れて、女子も猛ダッシュしていく。これも部活かな?
それが終わった後からのんびり出てくるのは、今日はもう帰る人達だろうか?
ちょうど今の時期、冬服と夏服が入り混じっている。
なんか高校生の方が大学生より元気だよな・・・・・・。

このまま帰るのもなんだから、今日は100円バスを利用してみようと思う。
100円バスというのは、文字通り100円で利用できるバスのことで
札幌では都心の一部区間に走っている。詳しい説明はまた後で。
ということでまずはバスセンター前まで行こう。
そう思って地下鉄の駅に向かうと、突然女の子に
「AAAクン、バイバイ」
と言われた。誰だ!?と思ったら、例の高校時代の同級生兼写真部の先輩だった。
何故か不意に、女の子に挨拶されるのって素晴らしいことだなぁ、そう思ってしまった。
高校時代の私が、“他人に縛られない行動”の代わりに切り捨てたもの、
それは本当は捨ててはいけない物だったんじゃないかな?そうも思った。

バスセンター前駅から出て、札幌ファクトリーに向かう途中には公園がある。
その名も『あそぶべ公園』、私が小学校4年生くらいの時のオリエンテーリングか何かで、
この公園を見つけて、しばらく話題になったことがある。


が、公園の中にはビデオ撮影している人と寝ている人しかいなかった。
せっかくだから私が遊ぼう。ということで滑り台に上って滑ってみる。
うん、滑り台の規格は子供用だから、あきらかに小さいな。滑れないことはないけど。

札幌ファクトリーに到着、さてここから札幌駅に向かいたいとする。
これだと、「東豊線で直接さっぽろ駅に向かえばよかったじゃないか!」と言われそうなので
JJで105円分だけ遊んでいこうかと思ったが、会員証を作るのが面倒なので止めた。

まあいいや。ここで100円バスの出番である。
JRバスの12号線系統、すなわち新札幌・大麻などへ向かう(から来る)バスは
ここ札幌ファクトリーのバス停からJR札幌駅まで100円で利用できる。
ただしウィズユーカードやJRバスカードは使えず、現金のみとなる。
(ウィズユーカードなどを利用するときっちり200円分の料金が引き落とされる)

バス停で待っていると、JR札幌駅行のバスがやってくる。
このバスがどこから来たのかは知らないけど、
とりあえずJR札幌駅行のJRバスであれば大丈夫。100円で利用できる。
ただ注意しないとならないのは、同じ札幌駅前行でも、
中央バスの55番、白石本線や、夕鉄バスなどは100円にならない。


次の東2丁目のバス停から、女の子が4人乗り込んできた。
もちろんこの場合も、区間内なので100円で利用できる。
こんな感じで、きちんと交通機関をうまく利用している女の子を見ると少し嬉しくなる。
逆にきちんと利用できなくて困っている女の子だと、教える楽しみがあるから
それはそれでいいのだが、突然話しかけるのも変だし、なかなか難しい。
(東山の時は、向こうから話かけてきたが、ああいうのは稀だ)

札幌駅到着、整理券を入れると200円と表示されるが、支払うのは100円でいい。
運転士も整理券番号でわかるので、何か言われたりすることはない。

札幌駅前では、どさんこワイド207の収録を行っている。
面白いのは、駅前から見て正面にある大型ディスプレイに、
そこで収録されている番組が、生放送で放映されていること。
多くの人が、カメラに映りながら手を振りながらディスプレイを見て、
自分がテレビに映っていることを確認していた。

わかりづらいが、撮影している内容が右上のスクリーンにも映っている。

今度は、札幌駅付近から突然よさこいソーランを見に行きたくなったとする。
地下鉄で移動してもいいが、100円バスの方が地下鉄より近くまで行き、地下鉄より安い。
ということで早速札幌バスターミナルまで移動。

琴似・手稲方面へと向かうJRバスは、北1西7まで100円で乗れる。
やってきたのは手稲営業所行のバス。まぁさっさと降りるのであまり行き先は関係ない。
札樽間を移動する高速バスだけはダメだけど。

時計台前、北1西4と移動する間にどんどん乗客が増えていく。
そして北1西7で私が下車、他にもう一人が下車した。やっぱり結構知られているんだね。
よさこいソーランの会場はすぐ近く、100円ですばやく移動できました。

ちなみに今回利用したJRバス以外にも、北海道中央バス、じょうてつバスも
それぞれ100円区間を設けております。
北海道中央バスが札幌駅前〜南4条、じょうてつバスが札幌駅〜すすきの、
さっぽろ〜大通間を地下鉄で移動する人がいるようですけど、
バスを利用した方が安いし、地下に入らなくていいので便利ですよ。
と、ここで少しバスの宣伝をしてみる。

祭りの会場に到着。水曜日にも増して人が多い。
そして高価なカメラ機材を持った人が大量にいる。自分の家族とかが出場しているのかな?

もっとも私のカメラでも光学10倍実装しているので、この程度の距離なら困らないが、
何枚か撮影していて、ふと思った。演舞の様子を撮影する人は私以外にもいるし、
というか、私より技術のある人が私よりいい位置取りで、
私よりいい機材を使って撮影しているのだから、無理に撮影する必要も無いのでは。
で、何を撮るかといえば、観客。
舞台の上では激しく動き回っている人を捉えるのは大変だが、
演舞に釘付けになって動かない観客を捉えるのはそんなに大変じゃない。
しかし、撮影している人は数あれど、観客にカメラを向けているのは
私とテレビ局の人くらいだ。

普通の人はよさこいソーランで舞うのを観て、又は自らが舞って楽しむ。
私は舞うのを観て、それを観ている人を視て楽しむ。
普段からそういうスタイルを取っている。
私に話しかける人があまりいないのは、そこら辺が原因でしょうな。


わおどりソーランの方も盛り上がっている。
人が多いのに加えて、前に大型ディスプレイ、後ろでわおどりソーランをやっているので
前を向いている客と後ろを向いている客がいて、前を通らないようにするのが難しい。


日が暮れてきたので、帰ろうと思って東の方へ歩いていくと、4丁目の路上も会場になっていた。
もうほとんど撮影枚数が無いが、一応見ていく。
これだけ暗いとフラッシュを使わないで撮影するのは難しいなあ。
画質を犠牲にしてISO400にしても画像がブレる。

そう思ってフラッシュを使っても、やっぱりブレる。
激しく動く被写体を相手にするのは難しい。
暗いと、シャッタースピードを早くすることもできない。
周りに人も増えてきて、窮屈になってきたから帰ろう。明るい時間の方がいい。

中の島駅を出ると、何故か高速バス仕様のハイデッカー車が走ってきた。
貸切バスではなく、普通の路線バス、系統番号89のようだ。
今まで何度もこの路線を利用してきたが、ハイデッカー車を見たのが今回が始めてだ。
こんなことだったら、バスで帰ってこれば良かった。


そういや今日、高校の教室に火薬を投げ込んで爆発させたという事件があった。
いったい何が彼をそうさせたのかはわからないが、何となく他人事とは思えなかった。

私も、爆弾を作ってみたい、そしてそれを使ってみたいと思ったことがあった。
そして高校時代、知識も材料もあった。
けれど実行しなかった。だから今私はここにいられるわけだが、
実行しなかった私と実行した彼の違いは何だろう、と考えてしまう。

たとえ爆弾を作ることが可能でも、普通なら作るのを躊躇するだろう。
たとえ作ってしまっても、それを使うのは憚られるはずだ。
それを使うことによって、自分の大切な人たちを傷つけてしまうことになるから。
たとえ直接的に傷つけなくても、間接的に。
それをやってしまったということは、彼を止めるものがなかったんだろうな。
家族、友人、教師、好きな人、などなど・・・・・・。悲しいな。

それと、火薬の威力を知らないというのも問題かもしれない。
過去に火薬を使って何かをやった人はたいてい、
「こんなことになるとは思わなかった」
「思った以上に被害が出て怖くなった」
みたいなことを言っている。

火薬類取扱保安責任者の資格を持っている私ですら、どんな火薬をどれだけ使ったら、
どれくらいの爆発が起こってどれくらいの被害が出るか、見当もつかない。

核は、ウランにしろプルトニウムにしろコバルト60にしろセシウム137にしろ
普通の人は、入手することも作製することも無理だ。
マールブルク病だのラッサ熱だのの病原体も同じだ。
しかし火薬類は、ちょっと違う。3号桐ダイナマイトやスラリー爆薬などのような
本格的な物を入手するのは困難だが、火薬自体はは花火から入手することが出来るし、
身近な材料と高校化学の知識で合成できる物質も多い。(毒ガスも似たようなものだ。)

拳銃や麻薬などと違って、完全に入手経路を絶つことができない以上、
きちんと火薬類などの化学物質の恐ろしさを教えるべきではないだろうか?
理科の実験が、そういう役割を果たすと思うのだが、
私自身、学校で化学の実験をやった記憶があまり無い。(特に高校に入ってから。)
火薬がどれだけの威力があるかわかれば、犯行に使われたり
自爆して家を吹っ飛ばしたりするようなことも減るのではないだろうか?


せっかくだから、踊っている様子も上げとくか。
しかし、動きが早いからうまく捉えられないのだ。

最後の一枚なんて、手前にいたスタッフの顔が入ってしまった。
トリミング面倒だし、縦横バランス比崩れるからしないけど。