2005/5/16 皐月十六日 May Sixteenth



北海学園は、本日ストライキの為お休みです、
というわけではなく、開校記念日のためお休みです。

と言うことで、写真部では本日、撮影会と銘打った焼肉を行うらしい。
私にも案内が来たので、参加することにする。

撮影会と銘打った焼肉、と言う割には、実際に撮影をする時間も確保されていた。
普段の日常の中では、アホみたいに写真を撮る私だが、
いざ、撮影会とか言われてしまうと、正直撮る物がない。

その後焼肉を実施が実施され、盛況にうちに終了した。
いつもの私なら、一行で完結させるようなことはしないのだが、
なんというか普通過ぎて、ネタにするものがないというか
ネタにするのが面倒と言うか、そんな感じだ。

終了した後は、暗室での白黒写真のプリントの仕方を教えてもらった。
私は、普段デジタルカメラしか使わないので、あまり必要ないような気もしたが、
普段撮影する写真は、記録用、Webページ用、素材用などの実用的な目的が多く、
芸術としての写真という方向で、新たに銀塩の白黒をやってみるのもいいかな、と思ったので、
きちんとやり方を覚えておくことにしたのだ。

そういえば私は、中学2年以来、ずっとデジタルカメラしか使っていない。
よって撮影する時は、液晶画面を見ながらが当たり前になっている。
だから、たまに観光地とかで、
「すみません、写真お願いできますか」
と言われて、使い捨てカメラを含む銀塩カメラを渡されると、少々面食らう。
ファインダーを片目で覗き込んで撮影するのに慣れていないからだ。

手軽さ、大量撮影、コスト、保存性等の点においては、デジタルカメラのほうが上だと思う。
私が写真に求める要素は、これらの点が多いため、私はデジカメを愛用しているわけだ。
しかし、銀塩のプリントの仕方を教えてもらうと、その行程自体がとても面白そうに感じた。
特に、感光させた印画紙を液に浸して、像が浮き上がる瞬間には、感動を覚えた。
デジカメで写真を撮って、ハードディスクに保管するだけでは決して味わえない。
ただ、印画紙は高価な物らしく、プリントする物を欲張ると、
あっという間になくなってしまうらしい。
その点デジカメだと、欲張って1GB分くらい撮影しても、たいしたことはない。
4.7GBのDVD−Rが、一枚100円強で入手できるのだから。

やり方を一通り教えてもらったので、中央郵便局を経由して帰る。
郵便局でπ氏と遭遇し、今度は歩いて南のほうへ。
すると、アンケートがやっている人がいる。
何となく、釣りをしたい気分だったので、声をかけやすい人を装ってみた。
すると見事に、カモがこっちにやってきてアンケートを始めた。

雑誌は何を読みますか?どこの大学ですか?バイトは何をしていますか?
ファッションにどれだけお金をかけていますか?毎月いくら使えますか?
こんな感じのくだらない質問が続いた。
全て、嘘と本当を交えて解答する。比率は7:3くらいかな?

彼女いますか?という質問には、少し迷った。
います、と嘘を言えば面白いけど、下手をするとボロが出そうな予感がしたので
いません、と言えば、どうして作らないんですか? と来たもんだ。
いつもの調子の私なら、
「“ら”ないじゃない、“れ”ないんだ」
と発言するところだけど、我慢した。

その後話が進むと、

マッサージ、エステに興味がありますか?
いくらくらいだったらお金をかけられますか?

こういう質問になった。いよいよ本心が出てきましたね。

アンケートの最初のほうには、どうでもいい設問を用意しておいて
後のほうになって疲れてくるのを見越して、そこに本当に答えてほしい設問を入れてくる、
そうすると、身構えているのが解けて、真の解答を得やすくなる、
心理学を利用したテクニックだ。

でも、そうやって解答を引き出すだけでは飽き足らないようで、最後には、

今、私の入っている会社でアロママッサージをやっているんですが
私は、入社したばかりなので、施術はできないんです。
今なら3000円で、○○さんという女の子がマッサージをやっているんですけど
是非来てほしいので、携帯電話の番号を教えてくれませんか?
ちなみに○○さんというのはこんな方です。

そういって、出てきたのは携帯電話の待受画面。
そこに写っていたのは、世間一般では可愛いと思われるのではないかと思われる女の子の顔写真。
おいおい、アンケートじゃなくて完全にキャッチセールスじゃないか。
これで仮に3000円払って、実際にその女の子が出てこればいい方だろう。
おそらく、オプション名目でそれ以上に金を取られるか、
実際はその顔写真と似ても似つかないような(自主規制)な人が出てくるか、
またその両方のあわせ技のどれかだろう?

虚偽の携帯電話番号を申告するのも手だけど、もうそろそろ飽きたので
携帯電話忘れた、自分の番号なんて使わないから覚えていない、
と言うことにしてさっさと帰ってきた。
あはき師とマッサージの話題を持ち出して、
相手を攻撃するのも面白いかとは思ったのだが、今回は自粛しておいた。
攻撃するとしたら、出来るだけ相手のカモになったフリをして
ある点を境に、突然反撃に転じたほうが面白いからだ。
今回は、嘘ばかり言ってしまった為、その点を考えるのを忘れていた。

アンケートをしている女性 ただしこれは私に話しかけた人とは別の人。

ちょっと釣り足りないので、家に帰ってからも、ネット上で釣りを行う。
ああ、見事に引っかかる、面白い面白い・・・・・・。

と途中までは思っていたが、突然一気に鬱になった。
こんなくだらないことをして喜んでいる自分、
肝心なことは何一つ進んでいない自分、
そういうことを考えると、そうなることは仕方なかった。
今日で5月も半分が過ぎ、6月が近づいてくる。

大学の学習、受験勉強、資格試験、この3つを全て成り立たせる為、人の3倍の勉強をしよう。
そう考えたのはいいが、実現されていない。
役に立つWebページを作る為、有用な内容を作って定期的に更新しよう。
そう考えたのはいいが、やはり実現されていない。
他の事柄も、同じような物だ。進捗状況が芳しくない、というか0に等しい。
過ぎていった日々の重さを、いつも以上に感じていた。

そして進むも空虚、戻るも空虚、そんな悲壮感がのしかかってくる。
このまま北海大学を卒業しても、もし来年になって自分の入りたい大学に合格しても
どちらにしても私の望む未来じゃない、そんな意識に悩まされた。

ただ、望んだ未来を獲得できるのは、努力を怠らなかった人だけだ。
努力するのに遅すぎるということはない、という言葉がある。
がしかし、いくら今から私が努力しても、現役で、あるいは一浪で、二浪で
私が北大に入るのは不可能だ。当たり前の事だが。
が、このような今更ダメだ思考が、今でも何とかなる可能性を潰しているのは確かである。
思い起こせば、昔の私、たとえば現役時に合格できなかった時の私は
「今から合格しても一浪が限界、現役合格することはできない。」
さらに一年後の私は、
「今から合格しても二浪になってしまう、きちんとやっていれば一浪で済んだ」
こんなことを考えていた。そしてそこですら踏みとどまれなかった今の私がある。

そして今となっては、こういうことをじっくり考えようとしても
明日のために睡眠時間をとらなければならないと言うおまけつきだ。
ということで、なおさら軌道修正が難しい。

いったい、私が望んでいる物は何なのだろう?

日記を書いているのも、鬱状態が継続した状態での事なので
いつもにもまして変な文章になっているかもしれない。
というか、それをきちんと校正するだけの気力がないのだ。