2005/5/11 皐月十一日 May Eleventh



今日は久しぶりに天候が回復し、温度も上がり、ちょうどいいお花見日和だ。
と言っても、私は今日休みではないので、暢気にお花見している場合でも無い。
ということで今日は、楽しめる範囲で桜を見ることにした。
桜の木は結構いろいろな場所にあるため、
道を歩いていると、意外と目に入ることが多い。

ということで、行くまでの道にある桜をウォッチすることにする。
月寒高校時代にも、同じようなことを行ったことがあるが、
そのときは、普段通らない道に入っていき、見事に遅刻してしまった。
今回は、きちんと時間厳守で行こうと思う。
しかし今日は、歩いて行くのでは講義に間に合わなかった為、バスを利用した。
そのため、あまり桜が見られなかった。講義が終わってからゆっくり見ることに変更する。


民事法入門の講義。前の方に座ったはずなのに周りがうるさい。
うるさいので嫌でも聞こえてくる話を拾っていたら

どうして甲土地なんだろう?古い人間だから、ABCじゃなくて甲乙丙なのかな?
あの言い回しは絶対におかしいよね。日本語ちゃんとしてほしい。

などとどうでもよかったり、無知を曝け出すようなことを話している。
甲乙丙がダメなら、土地家屋調査士試験などに出てくる
『甲野太郎』とか『乙野次郎』はどうすればいいのだ。
って、そんなもの知ったことじゃないな。
とりあえず、登場人物にA,Bと使っているのにその発言はおかしいし、
日本語がおかしいように見えるのは、
あんたらが法律用語を知らないからだ、と心の中で反論しておく。

しかし講師も、区分所有法の例外中の例外を、さもそれが当然であるかのように語ったりして
正直、法律の初学者に適当であるようには思えないんだけどなぁ。
前回も、区分所有法の例外規定を、それが民事法上当たり前みたいに語っていたが、
この人好きなのかなぁ、区分所有法。
私は、管理業務主任者とマンション管理士のために勉強したからいいけどさ。

でも1番印象に残ったのはこのセリフ。
「教科書上で、登記とか言ってもわかりにくいです。
 実際に、法務局に行って登記簿を閲覧するのが早道です
 たとえば、自分の恋人の住んでいる土地とか家の登記簿を閲覧するとか。
 まあ、個人情報とかの問題がありますが、
 自分で頑張って調べるのはなんら違法じゃないからね」

この人・・・・・・。
かといって、講師が言ったのはあくまでも『恋人』である。

ここで私は少し懺悔しないとならないことがある。
私も、片思いの人の住んでいる所の登記簿を閲覧しようと考えていたことがあった。
実際には実行していないが、その理由も
『登記印紙1000円分がかかるので、お金がもったいなかった』
だ。無料、又はそれに近かったらおそらく実行していただろう。

確かに法律上は、好きな人の住んでいる場所の登記簿だろうが、
赤の他人の家の登記簿だろうが、金さえ払えば自由に閲覧できる。
登記というものが、第三者に権利を主張するためのものである以上当然だが。

少し話がずれるけど、住民票とか戸籍謄本も正当な事由があれば
何人でも他人の物を請求し、入手することができる。
弁護士、税理士、行政書士などが、業務上の理由で請求する場合は
請求事由がなくても交付してもらえる。
これを悪用して、個人情報入手の片棒を担いで捕まった行政書士がいたそうだが。

ただ、登記簿にしろ、戸籍簿にしろ、
それを閲覧して写しを交付してもらったところでどうなるのだ、と。
そんなことやっている暇と金があるなら、
一言でも多く会話するように心がけたりする方が、恋が成就する可能性が高いだろう。
いくら住所とか電話番号とか調べ上げても、好きな人との距離は縮まらないんだ。
離れることはあってもな。そのことに早く気づこうぜ、数年前の漏れ。
ゼンリン住宅地図とか入手してないでさ・・・・・・。思い出して悲しくなってきた・・・・・・。

さて、帰りも桜を見ていきたい。
とりあえず、北海学園の裏側にも何本かの桜の木がある。


それを眺め見ながら、七条橋を渡って中央区へ。
星園高校の近く、鴨々川の横を通って、菊水旭山公園通に抜ける。
ここにも桜がある。というか大抵の学校には桜があるのかもしれない。


鴨々川の横を通る時、砂川にここと似たような場所があったのを思い出した。
砂川に行ったときの日記に、
「札幌のすすきのの南側に、似たような場所があったな」
と書いたような記憶があったが、気のせいだったようだ。

菊水旭山公園通に抜けると、ちょうど前のほうに西へ行くバスが止まっていた。
全力疾走、何か後ろから笑い声が聞こえるけど、気にしない気にしない。
バスの本数が少ないので、待ち時間なしで乗れたのは運が良かった。

環状通付近でバスを降り、西へ歩く。
そこには緑ヶ丘公園と言う、比較的大きな公園があって
子供がサッカーをして遊んでいた。ここにも何本もの桜の木がある。


さらに西へ行き、少しずつ山を上り始める。
ここら辺の地名は双子山、界川。両方とも札幌市の中でもあんまり目にしない地名である。
平岸方面から、宮の森・山の手方面へのショートカットルートである
藻岩山麓線を超えたところからは、私が一度も足を踏み入れいてない領域。
もうすぐ旭山公園だと思っていたが、ここを過ぎてからが意外と長かった。
いや、距離はそんなにないのかもしれないが、上り坂が続くのでそう感じる。
振り返ると今まで登ってきた坂、そして札幌のビル街が見える。
でもまだまだ上のほうにも坂が続いている。
札幌の中では上位に入る旭ヶ丘高校は、まさにここら辺にある。
毎日こんな坂を登って登校するのだから、足腰が強くなりそうだ。


坂を登っていると、左のほうに公園の看板が見えた。
しかし何かおかしい。公園にしては小さすぎないか。
と思ったら、本当に非常に小さな公園があった。
敷地面積は、写真を見てもえらばわかるだろうか?
形は三角形で、公園の名前は、その名もズバリ『旭山さんかく公園』。


なかなか面白い物を見つけて、少し元気が出た私だったが、今日はいつもより疲れやすい。
いつもならこれくらいの距離を歩いたくらいで嫌になることなどないのに。
それもそのはず、そういえば私は風邪をひいていたのだった。
ちょっと元気になったからといって忘れていたが、やはり本調子ではないみたい。
そう思っていると、バスがやってきた。ちょうどいいし、帰ることにしようか。
旭山記念公園を前にして撤退するのも嫌だが、又来ればいい。
予定では、麓まで降りて市電に乗るはずだったが、思ったより麓が遠いので計画変更。

旭山公園前からのバスなんて利用者いるのかと思ったが、
バス停に止まるたびに乗客を増やしていく盛況ぶり。
そういや到着したバスからも、3人の乗客が降りていたな。
みんな終点の円山公園駅まで行くのかと思いきや、
一つ前のバス停で殆ど降りてしまった。
どうやら、終点まで乗ってバスターミナルに入るのを待つより、
さっさと降りたほうが、早く地下鉄に乗れるようである。
そういや麻生駅もそうだった。あの時も1つ前でみんな降りた。
同じ値段なら少しでも長く乗っていられたほうがいいじゃないか、と考えるのは
やっぱり考え方がマニア的な発想になっているのかな?

もともと来る予定はなかったが、円山公園駅まで来てしまったので
円山公園を覗いていくことにする。

前回来た時は咲いていなかった桜が、見事に咲いている。
そしてその下では平日にも関わらず、十数組の団体が食べたり飲んだり騒いだりしている。
今回は開花が遅かった為、私が宴会に参加することは出来なかったが、桜を楽しむ事はできる。
盛り上がっている団体の傍で、1人黙々と写真を撮っていた。


ちょっと最後は予定外だったが、今日はそれなりに桜を満喫することができた。
でも、まだまだ物足りないから、講義があまり入っていない
金曜日あたりに、第2回を実施すると思うけどね。私の気分次第だけど。

円山公園駅で間違って西行の改札から入ってしまい、連絡通路を通るのが面倒なので
発寒南まで行って折り返したのは無駄だった。
宴会集団にすっかり騙されたが、今日は平日だ。西行の列車はいっぱいだった。