2005/4/17 卯月十七日 April Seventeenth



さて、今年も春の情報処理技術者試験の季節がやってまいりました。
私は3年前の秋試験から情報処理技術者試験を受け始めている。

2002秋 情報セキュリティアドミニストレータ試験不合格
2003春 基本情報技術者不合格
2003秋 (宅地建物取引主任者試験合格)
2004春 初級システムアドミニストレータ試験合格
2004秋 基本情報技術者試験合格

ということで、今回はソフトウェア開発技術者試験に挑戦する。
が、昨日も書いたとおり、今回は勉強不足で合格を狙うのは難しい。

他に今回の春季試験を受けるのは、私が知る限りではうたまん氏が基本情報技術者を、
K.K氏とπ氏が初級システムアドミニストレータをそれぞれ受験するらしい。
昨年、ソフトウェア開発技術者試験を棄権したレビン氏は、今回は受験しないのかな?

試験会場は北海道大学高等教育機能開発総合センター、
私が北海道大学に入学していたら、何度も足を運んでいるはずの場所。
もっとも、入学していない今の私でも、両手の指では数え切れないくらいは訪れているが。

地下鉄に乗っていると、中島公園駅から乗ってきた人が、後ろに居た女性に話しかけ始めた。
なんて言っているのか聞き取れないが、無理やり日本語だと解釈すると
「見本買って、見本買って」
と聞こえる。その後も言語になっていないセリフを延々と話し続けている。
残念、距離が近すぎて撮影できない。この池沼はすすきの駅で降り、ホームで何かやっていた。

北18条駅で降りると、何故か駅前に親の車が止まっていたので
北大までのほんの少しの区間乗せてもらう。


ソフトウェア開発技術者の他に、データベース、エンベデッドシステムなども

教室に入ると、まさに試験が始まるところだった。
最初の方の、論理的な思考を問う問題は、私の得意分野なのでここで得点を稼いでおきたい。
1問目から順番に快調に解いて行ったが、それが続くのもハードウェア分野まで。
22問目あたりから勢いが衰えてきた。
勉強時間が少ないと、得意分野と不得意分野で大きな差が生じる。
難易度がある程度までの試験だと、やらなくてもできる得意分野と、
やらないからできない不得意分野に分かれるから。
とりあえず、すぐに解答や解法が思いつかない問題はとばして先に進む。

試験開始後1時間経過、退出可能時刻になった。その途端、隣に居た男性が退出していった。
ずいぶん早いなぁ、と思っていたが、その男性の解答用紙が見えて吃驚、
何故か22問目までしか解答していない。それ以降白紙。
資格予備校の試験問題早期回収要員かな?と思ったが、
筆記用具や受験票などと共に、問題用紙を机に置いたまま出て行った。謎だ。

最後の10問くらいはセキュリティと標準化の分野、ここも比較的私が得意な分野。
一周したら、とばした問題を少しずつ片づけていく。
途中、集中力が途切れて時間を奪われた為、余裕はなかった。

今回の目標は、ここで7割くらいとって、午後試験で勝ち負けすることだが
目標を達成できるかどうかは正直辛い。得意分野では得点できたと思うが
システム開発・構築、データベース、ネットワークの問題でダメージを受けすぎた。
最近、ここら辺の分野の勉強を怠っていた、それがそのまま致命傷になった。

ここで本日出た問題の中から一問をここに掲載する。
情報の知識がなくても解ける問題だ。

------------------------------------------------------------------------------
次の前提条件から、論理的に導くことができる結論はどれか。


〔前提条件〕
  受験生は毎朝、必ず紅茶かコーヒーのどちらかを飲み、両方を飲むことはない。紅
 茶を飲むときは必ずサンドイッチを食べ、コーヒーを飲むときは必ずトーストを食べ
 る。

 ア 受験生は朝、サンドイッチかトーストを食べるが、両方とも食べることはない。
 イ 受験生は朝、サンドイッチを食べないならばコーヒーを飲む。
 ウ 受験生は朝、サンドイッチを食べるときは紅茶を飲む。
 エ 受験生は朝、トーストを食べるときはサンドイッチを食べない。

------------------------------------------------------------------------------

私は最初この問題をみて、全部あっているじゃないか と思ったが当然そんなことはない。
暇がある人は解いてみてほしい。そんなに難しくないから。答えは、後ほど発表します。

昼休みの間に、近くのローソンに行って食料を補給してくる。
他の受験者も、かなりここにきているようで、レジには長い待ち行列ができている。
大学の近くの立地だと、普段も学生の利用があり、資格試験の受験者にも利用されやすい。
そういや、こういう店って資格試験の日の仕入れを多くしていたりとかするのかね?
おにぎりを始め、いくつかの商品が売り切れていることを考えると
そういう対策は行っていないように見えるが。

試験が行われる建物の中には、情報処理技術者試験の受験者以外に
北大生が結構混ざってウロウロしているようだ。
とはいっても、受験者も比較的若い人が多いので、すぐに見分けがつくわけではない。
ソフトウェア開発技術者試験の受験者のタイプとしては、
やはりいかにも情報分野にいそうな感じの学生やおじさんが多いが
そのパターンに当てはまらないような人や、女性も散見される。
男女比は4:1くらいであろうか?
そして、見たところ出席率は6割くらい。
情報処理技術者試験においては、上位の資格になればなるほど出席率が下がる傾向がある。
試験を申し込んだ物の、仕事の都合で受験できないという人が多くなるのだろうな。


お昼休みの試験室の様子

午後の試験は記述式で行われる。
記述式の解答用紙を前にしたのは、3年前の情報セキュリティアドミニストレータ試験以来か。
あの時は、知識をフル活用すれば意外と解答欄を埋められる、との印象を受けたが
この試験ではどうだろうか?

ネットワーク、システム構築、セキュリティ、思ったより解答がサクサク進む。
ただ、この試験で一番恐ろしいのは擬似言語だ。
擬似言語というのは、C言語などのような実際に使われるプログラム言語ではなく、
問題文中で定義されたルールに従って動く、実際には存在しないプログラムもどきである。
我ながら良くわからない説明だが、知識を問うというよりは
プログラムを扱う上で必要な論理的な思考を問うような問題である。

1時間が経過し、退出可能時刻になると、隣の人はまたもやさっさと退出していった。
相変わらず、解答欄は真っ白に近いみたい。
今度は、筆記用具など一式を持ち帰っていった。
合格しないとわかっていても受験しないとならないということは、
会社に言われて、強制的に受験させられたとかでしょうかね?
その点私は、全て試験は自由意志で受けられて幸せかもしれない。

前半4問は全て解答、問5問6にかけられる時間は43分だ。
残るは擬似言語とSQLだ。が、睡眠不足のせいか少しの間眠ってしまい、集中力が途切れた。
そのため、ただでさえ苦手なこの2科目には、全くと言っていいほど歯が立たなかった。
前半は結構得点できたと思うけど、後半一気に失速しているから、どうかねぇ。

午後Tから午後Uまでの間に30分、この間私は、建物内をしばらくうろついてみることにした。
情報処理技術者試験の受験者は、余計なところをウロウロしてはいけない決まりになっているので
トイレくらいにしか行けないが。
それはともかく先ほどから気になるのが掲示板。
サークルの広告がやたらめったら貼られている。
それも一つの掲示板ではない。


掲示板の様子

10mおきくらいにある全ての掲示板がこんな状態である。
これを賑やかで活気があると受け取るべきか、形振り構わないきち・・・・・・

不適切な表現が入りました為、一時的に音声をカットさせていただきます。

私は後者の印象を強く受ける。これでは少々ブラックな債権者が債務者の自宅前に
「金返せ」
「出て来い」
「卑怯者」
とか書いて張り紙するのとあまり変わらないような感じだ。
北海学園のサークルの広告は、もっと整然と貼られていた。量が少ないというのもあるが。
そもそも読まれてこその宣伝だ、スラム街の落書きみたいな状態では
その目的を達成しにくくしているのではないだろうか?

試験室に戻ると、もう先ほどの男性はいなかった。
午後Uはいつも、アルゴリズムかデータベースかのいずれかが出る傾向にあるのだが
果たして今回はどちらだろうか?
そう思って問題を開くと、初見ではデータベースだと思ったが、そうではないようだ。
システム設計とでも言うべき問題か?
問題文が長いので、なかなか読むのが面倒だが、じっくり論理的に考えていけば解けそうだ。
そう思っていたら、また寝てしまったらしく、第1問目を解くまでに30分かかってしまった。
問題文を熟読していたので、以降の問題は意外とスイスイ解けたが。
もっとも、この答案が採点されることはないだろうけど。
たとえ採点されないとわかっていても、試験問題が目の前にあるからには全力を出そう。

16時30分、試験終了。皆試験会場から去っていく。
何故か上位のテクニカルエンジニア試験や、システム監査技術者試験の方が試験時間が短いため、
今、ここを出ている人はみんなソフトウェア開発技術者試験の受験者だろうな。

会場を出ると、駐車場に親が待機していた。
何か食べたいものは無いか?と聞かれたので、『スープカレー』でお願いしてみた。
スープカレーを知らない人のために一応説明しておく。
とはいっても私も食べたことが無いので間違っているかもしれないが
今、札幌でラーメン、ジンギスカンに次ぐ名物となっている料理で、
その名の通り、スープとカレーの中間のような外見である。
人気のため、東京などでもスープカレー店の出店があるようだ。
知名度が高くなったのはのは最近だが、出来たのはそこまで新しくなく、
今から30年くらい前から、札幌市内の『アジャンタ』というお店がやっていたらしい。
札幌の人間として、食べたことが無いのは恥だと思っていたので、いい機会だと思ったわけだ。

とりあえず、手元に情報がないので、本屋で情報を漁るところから始める。
ちょうど、スープカレー店がデータベースになったような本があったので調べてみる。
面白いことに、駐車場が用意されていないお店が結構存在するようだ。


向かったのはこちらのお店。

Webページがあるようなので、掲載しておこう。

覚醒的香辛料厨房 札幌スープカリー Hot Spice

1階はいっぱいで、2階に案内される。建物からして味があっていい感じだ。
性質上、注文してから出来上がるまで時間がかかるようだ。
ただ、待ち時間の間、煙草の煙を浴びせられたのが不愉快だが。

しばらくして注文の品が来る。野菜などがたっぷり入っているが、
カレーの具というよりは、スープに浮かんでいると言った方が適切かもしれない。
スープを啜ると、確かに辛い。これはスープと言うよりカレーだ。
でも、ただ辛いだけではないので、もっと飲みたくなる。これが不思議だ。
私が味について語ると、すぐにボロが出そうなのでここら辺でやめておくが
日本風のとろみがあるカレーとは違った美味しさがある。
ここの店で食べたのが初めてなので、他のところでも食べてみないとなんともいえないが
もし私が女の子と、デート等で一緒に食事する機会があったとしたらスープカレーを選ぶと思う。
(そんな機会があるのか?と問わないでください。本人が一番わかっています。)


私が食べたのはこれ。

帰ってからニュース記事をチェックすると、武部がまたおかしなことを言っている。今度は、
「稚内、網走、根室まで新幹線を作りましょう」
だと。この前はふるさと銀河線跡地を高速道路にする、とか言っていたし、大丈夫だろうか?
政治家の妄想は、鉄ヲタの遥か上を行っているのね。
ただ、妄想で終わるヲタと違って、時に政治家の妄想は実行されようとするから恐ろしい。
少なくとも私は、土建屋の妄想のために無駄金を使ってほしくない。

さらに記事をチェックすると、JR北海道でまた脱線事故が起こっている。
宗谷本線でSWAの車両が脱線したようだが、
最近どうしてこんなに事故が多発しているんだろう?
2ちゃんねるの鉄道板でも、そのうち重大事故が起こるのではないかという話が出ている。

解答速報で採点の結果、今日の試験は午前47/80だった。
失点の主な原因は上で考えたとおりだった。
とりあえず、テキストに書いてある内容くらいはきちんと把握して臨みたいものだ。