2005/11/5 霜月五日 November Fifth





行政書士試験不合格のあの日から、ショックで封鎖していたページを本日から再開することにしてみた。
まあ特に理由はないのだが、強いて言えば、
閉鎖することにより利益を享有できなくなる人がいる可能性があるから
だろうか?まあ、現在の私のサイトにあるコンテンツの中で、該当するのは過去問題くらいかな?

封鎖解除するときは、今まで更新が滞っていた部分に手を付けて、
リニューアルしようかとも考えていたのだが、
封鎖している間、全くそのような作業は行っていなかったし、
封鎖したままでは今後も行わないだろうと思ったので、そのまま解除した。

そもそも、行政書士試験に落ちたからと行っても、
その後に予約してある試験が山ほどあるし、ここで立ち止まることはできなかったわけだし
あまり封鎖自体にも意味がなかったが、
まあ、表現方法の1つの手段だったということでご勘弁願いたい。



本日は、再び余市まで計算能力検定を受験しに行く。
前回は、準備不足と試験中の腹痛に悩まされ、見事不合格となったわけだが
今回はどうかというと、さらに準備不足であるのと、
5時30分に起きたことが原因なのか、不思議なめまいが続いているわけで
おそらく芳しくないだろう。試験前に言うのもなんだが。

しかしスピード勝負、思考力勝負の試験では、体調が大きく左右するのは事実である。
言うまでもないが、ベストコンディションを維持するのも勝負のうちということだ。
(逆に言えば記憶力勝負なら、そこまで深刻な問題にはならない)


11時44分札幌発、快速エアポート。既に座席はいっぱいだ。
具合が悪いので、今日は着席していく予定だったが、これでは無理だ。
300円払ってUシートに乗るという手もあったが、それを選ぶまでには至らなかった。
壁にもたれかかって寝ていくことにする。ああ、具合悪い。


小樽からは各駅停車の長万部行。こっちは座れた。ここで少し休憩。
1日散歩きっぷで札幌近郊を旅していると思われる旅客が多いなぁ。
余市でも、その様な旅客が数名、私と共に下車した。


もうすっかりお馴染みになった余市の町。2ヶ月に1回くらいのペースでしか来ていないのだが
何か、しょっちゅう訪れているような気がする。
計算能力検定の為にやってくるのは、これで最後にしたいものだ。

商工会議所に入り試験室に行くと、例のごとく受験者は私1人。
「身分証明書を・・・・・・関係ないけど、ずいぶんいろんな免許を持ってるね」
小特や大特あたりが表示されているのに反応した人は初めてだ。
試験開始までの数分、この検定試験についての談話を行った。
もっと下のクラスの検定では、札幌の小学生が余市まで受験しに来ているらしい。
札幌からやってくるの、私だけじゃないんだ。

13時ちょうど、試験開始。
さて、前回は無念に終わったが今回はどうか。

・・・・・・うーむ、思考過程のあちこちに、無駄な冗長的バイパスがある感じだ。
普段ならすぐに解答を確定するところを、これで大丈夫かな?間違いないかな?と
不安になりながら確認する作業も多く、時間の浪費が多い。
小問30問で60点、これらは得点するに越したことはないが
全体で1時間なので、小気味よく解いていけない問題は相手にしてもダメだ。
簡単なものも2点、面倒なものも2点なのだから。
95点以上を獲得して1級を目指すなら、そんなことは言っていられないのだがね。

試験開始から30分経過、小問を相手にするのは止めて大問にとりかかる。
まったく、小問半分くらいしか解けなかったよ。やっぱりスピード勝負は苦手だなぁ。
さて大問はどうか?まずそれなりの長さの文章を読んで、考えないとならないのだが・・・・・・
回転する頭に対して、ディスクブレーキがかけられたような感じだ。
どうも思考を阻害される。何故だ?何故だ?朝からの目眩と関係があるのか?
問題文を読んでいると、あるところで思考に介入された感じがして、
それまで読んだ問題文が吹っ飛んでいるという状態に悩まされた。

大問は3題、10点問題が2つと20点問題が1つ。
今回の20点問題は確率の問題だった。
前半は難なくクリア。後半にはこんな問題があった。

 問題を一部改変して、事象の発生確率を変化させた問題文を作れ。

変わった問題だな。今まで見たことがない出題形式だ。
まあこれ自体は全く問題ない。次は・・・・・・その作った問題を解け、か。
これも大丈夫だな、回数が2n−1の時に確率>0になるから
あとはそれをΣの式で表してやれば完成だ。
よいしょっと、えーとまずΣ記号を書いて・・・・・・う゛


 Σ記号ってどうやって使うんだっけ?


おいおいおいおいおいおい、いくらなんでもこれはないだろ。
高校1年の内容だぞ。(今の新課程では高校2年でやるようだけど)
しかもΣを使った計算ではなく、その表記方法を忘れるってどういうことよ。
高校2年以降では、数学教師嫌悪と文系類型選択のため、
センター試験では計算とコンピュータでほぼ満点を取れるため、数列を使う必要が無く、
一度だけ受験した2次試験では、数列の問題は敬遠する気全開、
計算能力検定では、使わなくても問題が解けると思いこんでいたから復習せず、
高校1年以来、Σ記号を使わない人生を歩んでくると、使い方すら忘れてしまうのか。

そして、この数年間どれだけ勉強していないかが、これで明らかになってしまった。
ああ、もう嫌だ。やり直したい。高校1年くらいから。
今、数学が高校1年レベル以下に落ちていると言うことだから、
大学入試に通用するレベルに戻すのに(1度でもなったことがあるのかという疑問も)
あと数年かかりそうだ。ああ、もうだめぽ・・・・・・。
こんなことだと、試験終了の度にページをぶっ潰さないとならなくなる・・・・・・。

あと、もう一つ、訓練不足が顕著に出るのが証明問題。
証明はそれこそ、純粋な数学でしかやらないから、
数学に触れる機会が少ない今の私にとっては厳しい。
まず式でずばっと書くことが出来ない。
試験時間があれば、文章で回りくどく記入して一応正解とすることが出来るが
まともな試験ではそのような時間はない。今日もそうだ。

1時間経過、試験終了。またダメだった。予想得点は58点也・・・・・・。
ニッカウヰスキーで、毎回恒例の試飲&試食でも行ってくるか。


帰り道、塩谷で列車交換の間に付近の商店にダッシュしてみたり、
ほしみで無意味に降りてみたり、発寒中央から発寒南まで歩いてみたりして、何とか帰ってきた。


数学は、やらなければすぐに能力が落ちる。
思考力はともかくとして、細かい計算を素早く行う能力はとくに。
では何故、普段から特段の計算演習をやっていない私が、何故この試験に挑むのか?
きっと能力の低下を信じたくないからだ。
実際には、それをさらに顕著にしてしまうという結果に終わっているのだが。


ともかく、明日は数学検定がある。
とりあえず数学の学習をすることにしようか。

大学受験を専業にできた頃、学習を怠ったツケは重いねぇ・・・・・・。