2005/11/13 霜月十三日 November Thirteenth



高校時代から、毎年ある月のある週になると同じ場所に行っている事が2つある。
1つは毎年10月4週の日曜日、行政書士試験のために北海学園大学に行っている。
もう一つが今日を含んだ11月2週の日曜日、
高圧ガス製造保安責任者試験のために、毎年札幌科学技術専門学校に行っている。

3年前、高校の時には無謀にも一種冷凍を受けて不合格、
2年前、何歩か下がって二種冷凍を受けて合格、
1年前、試験日の日に広島へのフライトが入っていたのと、
下位資格が抜け落ちているのが嫌で、試験科目の少ない三種冷凍を受けて合格、
今年は、情報セキュリティアドミニストレータ試験試験同様に、3年ぶりの雪辱戦として
一種冷凍機械を受験しようとも考えたが、この後試験が詰まっていて
学習時間の分散が嫌だったので、記述がなくそれほど難しくないと思われる
丙種化学特別試験科目に挑戦することに。
一種冷凍を受けるのは、マンション管理士、管理業務主任者を倒してからの予定。


深夜、受験票をチェックする。あら、受験票に貼付する写真が行方不明になってしもた。
今からどこかに撮影に行く?無理だな、近くに無人撮影機はない。
明日の朝、素早く撮影する?無理だな、絶対ギリギリにしか起きない。

そうだ、自分で撮影してみよう。今まで証明写真に高い金をかけていたが
よく考えれば、自分で出来ないことではないぞ。
自宅にあるプリンタの印刷性能が、写真として通用するレベルにあることは
この間のファクトリー展で実証されているし。

しかし、無背景の場所なんて家に無いな。
屋外の、背景が十分に遠い場所でフラッシュ撮影すれば、
自分以外の場所はフラッシュが届かないので真っ暗になるが
深夜にわざわざ寒い外に出て、撮影する気にはなれぬ。

となればどうするか?出来るだけ単調な場所を背景にして、
Photoshopで背景を消すことにしよう。
まず撮影からだ。デジカメを固定してセルフタイマーをセット、
フラッシュは敢えて使わず、そのかわり1/2秒ほど露出して光量不足を補う。
たとえうまくいかなくても、何度でもタダでやり直せる。

撮影された画像をPhotoshopで開き、背景を一旦全て抹消する。
その後、適度に薄い水色で背景を塗ったくる。
最後に、45mm×35mmに寸法を合わせてプリントアウト。できた。
外出する手間もないし、何よりリーズナブル。
電気代、用紙代、インク代合わせても50円までかかっていないだろう。
まあ、パソコン、プリンタ、デジタルカメラ、ソフトウェアといった設備に
何十万もかかっているが、どうせ必要なものだし。


さらに深夜、法令と保安管理技術の過去問題を回す。
各選択肢に対して、どうしてこれが○なのか、どうしてこれば×なのか
即座に解答できるようになったら大丈夫だろう。
高圧ガス製造保安責任者試験の出題方式は、『正しいものの組合せを選べ』が多いので
消去法でなんとなく潰していくのではダメなのだ。


4時少し前、勉強終了。4時間半の睡眠時間を確保して試験に臨む・・・・・・
予定だったのだが、また例のごとくなかなか眠れず
かなり眠い状態での試験を余儀なくされた。


夜間に急遽撮影を行った関係で、今日はデジカメにSDメモリを入れていくのを忘れました。
よって写真の掲載はありません、ご容赦ください。


試験会場は、毎度お馴染み西18丁目駅付近の札幌科学技術専門学校。
今年度になってから、この試験の願書や受験票の形式が大きく変更されたが、
試験会場は変わっていないようだ。

今回、各区分の受験者はこんなものか。

甲種機械     全科目   52  保安管理技術&学識免除  10  法令免除     1 
乙種機械     全科目   64  保安管理技術&学識免除  29  法令免除     1 
甲種化学     全科目    8  法令免除          1  法令免除     2 
乙種化学     全科目   16  法令免除          1  法令免除     1 
丙種化学(特別) 全科目   24  保安管理技術&学識免除  23 
一種販売     全科目   54  保安管理技術免除     11  法令免除     2 
一種冷凍機械   全科目   25  保安管理技術&学識免除   2 
二種冷凍機械   全科目   49  保安管理技術&学識免除  10 
三種冷凍機械   全科目  170  保安管理技術免除     26 
6階にある試験室へと移動する。 となりのおじさんは、三種冷凍機械の保安管理技術免除で、法令のみ試験組のようだ。 高圧ガス試験は、事前に講習を受けておけば、 今日の本試験は法令のみの受験で資格を得られる。 講習は誰でも受けられるが、本試験の受験料以上の受講料がかかり、 科目免除を得るためには、講習終了後に行われる試験を突破しなければならない。 講習終了後の試験は、本試験よりは易しいが、 講習をきちんと聞いくだけでは合格できないらしい。 私は、全科目受験の方が安くあがるので、今までこの講習を受けたことはないが、 来年、もし行政書士試験と試験日程が重なることがあれば、 高圧ガス試験を、午前中だけで終了させるために、講習免除を利用するかもしれない。 さらに、講習による保安管理技術、学識の免除に加えて、別の方法で法令を免除にすれば 試験の全科目免除となり、申請だけで免状が得られる。 たとえば、高圧ガス第一種販売主任者試験は、私が今日受験する丙種化学特別試験科目の 免状を所持していれば、法令が免除になる。 あとは一種販売の講習を受けて、修了試験に合格すれば、めでたく全科目免除だ。 この場合、もう一つのメリットとして、別の試験区分の試験を受験できることが揚げられる。 高圧ガス製造保安責任者及び販売主任者の試験は1年に1回で全て同一日程で試験時間も重複、 だから、1年に1つの区分しか受験できないが、 全科目免除を申請した場合、その区分では試験を受けなく良いので 1年に2種類以上の免状を獲得することも可能なのだ。 もっとも、全科目免除が可能な試験絡みで複数種類の免状が必要な現場はあまりないので、 資格マニア的にしか旨みがないけれども。 法令の試験。試験時間は1時間だが1時間かかる内容ではない。さっさと終わらせてしまおう。 最初の方の問題と、最後の方の問題は、過去問でも何度か見た問題だったが 真ん中付近の問題が、ちょっと取っ付きにくかった。 まあ、たぶん合格ラインである60%は越えているだろう。 となりのおじさんはこれで試験終了。いいなあ。 でも、事前に2日間にわたる講習を受けているわけで、 そう考えると、全科目試験組の方が、拘束される時間は少ないのか。 保安管理技術、やはり過去問題と少し傾向が違うな。 20問に対して1時間30分、途中眠くてうつらうつらしながら試験問題を解いても十分に間に合う。 解答するときだけは、誤答のないよう集中力を取り戻さないとならないが。 過去問題と表現が異なる問題が多かったが、 数問を除けばだいたい正解にたどり着けたと思う。おそらく70%は越えたでしょ。 途中退出したのと、昼食の時間が用意されている関係で 次の学識の試験までは2時間近く空いている。 なのでさっさと食事を済ませたら、控え室で仮眠を取る。 試験開始5分前。起きると、周囲には誰もいなくなっていた。 あぶないあぶない、控え室で寝てしまい、学識棄権で不合格とか笑えないからな。 学識、まあ予想通り、過去問題と傾向が違う問題が見られたが 問1〜問10までの化学分野の問題は死角なしだし、 問11以降の機械分野の問題も、だいたい得点できたと思うので80%くらいは取れたと思う。 電卓持ってきたけど、必要なかったな。脳内算で十分だ。 全てのマークシートを埋めた後、しばらく試験室で寝ていた。 なぜか試験時間が2時間も用意されていることだし。 私が起きて退出するときには、他の受験者は既に試験場を去った後だった。 帰りは市電でゆっくり帰宅。行きの地下鉄と乗継になるのでお得。 往復地下鉄だと480円、往復市電だと340円に対して 行きが地下鉄帰りが市電だと330円になる。 帰宅したら、さっそく2ちゃんねるのスレッドを見る。 そして掲示板に解答を晒してくる。 法令 35232 45142 34231 44125 保安 51225 34355 41425 44354 学識 31142 45523 42545 43431 これで不合格だったら笑いものだけどな。 明日には正式な解答が、高圧ガス保安協会から発表されるので、 その時点で九分九厘合否が確定する。じゃあお休みなさい。 と言いたいところだが、これから新千歳空港まで親を迎えに行かないとならない。 雪が降ったら、危ないから行かないことを伝えてあるが、この温度だと雨は降っても雪は降らない。 少し眠いけど、まあこれくらいなら大丈夫だろう。後部座席に弟を乗せて出発。 ガガガガガガ ・・・・・・家の門に車が接触した。眠い状態は危険ですか、やっぱり。 とりあえず、めげずに千歳へ向かう。 羊ヶ丘通を抜け、三里塚小学校バス停付近まで30分、 途中、札幌ドーム入口付近でパトカーがねずみ取りをしていたり、 電球色の光と赤い光が、川のように見えるくらい交通量が多いので時間がかかる。 昔は、美しが丘3−9から36号線方面に流れる交通が殆どだったが 今は羊ヶ丘通を、そのまま北広島市に向かって行く車の方が多いのですな。 時間に余裕があるので、高速道路には入らず36号線をずっと行く。 新千歳空港まで1時間19分、一般道経由にしてはまずまずか。 眠いので、帰りの運転はしません。 空港からの帰り、少し寄り道して新しくなった新川インターを見に行く。 10月に私がバスに乗りまくっていた頃、 高速バスで札幌に向かうときに毎回のように見た、『新川インター出口 渋滞1km』の表示。 北海道では珍しく、毎日のように渋滞していた新川インターだが、 11月より、出口車線が2車線に増やされ、慢性的に渋滞することは無くなったようだ。 なんか写真が一枚も無いとつまんないな〜